今宵、グラス片手に何思ふ・・・

 夜の仕事に身を置いてることもあるし、酒の話でもしようかな。

 こういうところで働いていて、バーテンみたいなこともするんやけど、実は酒に関してあまり詳しくはない。銘柄にしてもうちの店に置いてるものぐらいしか知らないし、カクテルの作り方も元からあるメニューのものぐらい。

 基本的にお酒がメインの店でもないから、そんなに種類が豊富なわけでもない。日本酒は置いてないし。個人的には洋酒より日本酒の方が好きやけどね。居酒屋なんか行ったら地酒めぐりとかするの好きやし。(笑) 後は梅酒とか酎ハイ・カルピスなんかが好きだったりする。焼き肉食べる時はビールよりも専らコレですよ。でも、全部うちの店には置いてないんだな。(汗)

 こんな職場だから比較的自由に酒は飲めるけど、自ら進んで飲むことはほとんどない。特別、酒好きというわけじゃないしね。酒が入った方が気分的には楽になれるけど、そういうことはしないなあ。

 お客さんから勧められれば喜んで飲むよ。ロックでね!水割りなんて酒本来の味を楽しめないから全然おいしくないんだわ。薄いからコルドンブルーの水割りをゴクゴクと飲んでたら、ウーロン茶を飲んでるのかと思われてしまったことがある。(笑)

 なんせ強いのだ!今まで吐いたこともなければ、記憶を無くしたこともない。決して醜態は晒さない!それがオレのモットーである。つまらねえやろうなあ、酔いどれてイイ気分になってる人達にとったら。

 強いけど酔わないというわけではないんよ。先ず聴力が鈍る。そして呂律がややまわらなくなってくる。それぐらいの時はこっちもけっこう喋りたい状況にはなってるね。解放したい気分。でも記憶がなくなることは決してないし、今自分が何を話しているかもちゃんと意識してる。そしてトイレに行く時には必ず自分の足取りをチェック!ちゃんとまっすぐ歩いているか? 足下はフラついていないか? そして鏡で自分の顔もチェック! オレの場合、全くと言っていいほど顔には出ない。赤くもならないし。チェックすべきところは目!目尻が下がってないか? ちゃんと視点は定まっているか?

 要するに自分が平静じゃなくなることが強烈にイヤなんやろうねえ。いずれにせよ、酒豪の年上女性に「私に着いてこれるのは、あんたぐらいやわ。」なんて言われるくらい(オイオイ)、強いのはたしか。

 強いということが必ずしも良いとは限らない。なぜなら周りのハイテンションについていけなくなるから。先に酔った者勝ちみたいなところもあるしねえ。なんでみんなそんなに酔いたがるんだろうって思うことも少なくない。

 どちらかと言うとみんなでワイワイやってる端っこで、語り入ってることの方が多いかな。酒飲めなくてシラフな人達ともちゃんと喋れるし。宴の場には最後までいる方。明石屋さんまも言ってたけど、自分が寝た後に何かオモロイことがあったら後で悔しいから。(笑)

 もし酒を一生飲むなと言われても、ハッキリ言って何ら困ることはない。普段酒の勢いを借りて何かやるということもないから、依存してしまう人間の気が知れなかったりする。

 酒の場ってやっぱり普段とは違うその人の一面が見れるところが何と言っても楽しい。やけに明るくなる人もいれば、メチャメチャ横柄になる人もいるし。どうやらその人本来の地が出てしまうようで。

 キムチ鍋の店をやってる人がいるんやけど、そこに行くとすごく腰の低い良い人なのに、酔っぱらってうちの店にくるともうメチャクチャえらそうになる人がいる。最初ラリってるのかと思った時もあるし。普段よっぽどストレスがたまっているのだろうか? 本当は人に頭を下げたりするのがすごく嫌な人なのかもしれないね。からみ酒はいかんよなあ。

 1回お客さんが帰る時に、酔った目をしながら何か言いたそうにしてるんで、大丈夫かなあと思ってじーっと見てたら「何やケンカ売ってんのか!?ちょっとこっちへ出てこい!」と言って今にも胸ぐらをつかまんばかりの人なんかもいたしねえ。嫌やねえ、気の荒い大阪人って。そういう時は相手と同じレベルのところに立つとマズいんで、丁重に笑みを浮かべながらいなしちゃうけどね。(笑) 酒入ると往々にして気が大きくなるからなあ。ほんまに陽気な方向に酔ってくれてる人はいいけど、陰気なのはノー・サンキューやで。

 ケンカの間に割って入らんなんのも御勘弁。さすがにカウンター周りで暴れられると、ボトルがいっぱい並んでるから、どうしてもそれでブン殴ろうとするし。だからすぐに破壊活動からの回避作業を行わなくちゃいけない。凶器になりそうなものを一斉に撤去!いわゆるヤ○ザな人達はたいてい先ずボトルを取ろうとするから、急いでそれを止めないといけない時もあるわけで。だって目の前で人が血だらけになるところなんて見たくないっしょ。ボトルというのは、太い方を持ったら簡単に取り抑えることができるからね。テーブルの角で割られたりする前になんとかしないといけない。幸い阻止したことによってとばっちりがこっちにまできたことはないんで、まだちゃんとこうして生きてます。(笑)

 からみ酒も迷惑やけど、吐く奴も迷惑やねえ。オレは吐いたことないから、この気持ちもよくわからん。一気飲みとか体に悪いことはしないし。ショットグラスでテキーラ飲むぐらいやったら平気やけどビールやジン・トニックみたいに炭酸系をグイグイ飲むのは非常に苦手だったりする。だから無茶な飲み方さえしなければ何の問題もない。ああ、吐くならちゃんと女性用トイレの便器の中に的を外さないで吐けよなあ。男性用トイレで吐かれると掃除が大変やねんから。掃除するのはオレじゃないけどね。

 トイレに篭って出てこないってパターンもほんまに困ってしまう。中でどうなってるんやろうってみんな心配するし、ただでさえ酒飲んでみんな小便したがってるのに、膀胱炎になってまうでってぐらい待たされたりねえ。

 でも、今までで一番信じられへんかったのが、男性用トイレの便器にてんこ盛りのうんこが!! 誰だ?誰だ?とお客さんに対して疑心暗鬼。まさかこの人が? 「あなたがあんな所でうんこをしたんですか!?」なんてお客さんに聞いてまわることもできないので(笑)、結局誰かはわからなかったが、実はもう一度また違う時に同じ事件が起こり、両方その場にいてたお客さんが勝手に疑われてしまっている。こういう時にそういうようなことをしそうな感じに思われる人って気の毒やねえ。しかし、どんな格好してあの便器でうんこしたんだろうか? もっと気になるのがケツは何で拭いたんだ? ああ、想像するだけで寒くなる〜〜。

 汚いところに行ってしまったが、同じシモでもエロエロに走るオヤジ達も見苦しい。オヤジ連中って自分の娘ぐらいの若い女性なんかでも好きやからねえ。やっぱりいつまでも若くてキレイな女性がイイのだろうか。そりゃまあ体はイイんやろうなあ。だからあんなに何かと体に触れようとするねんな。チークダンス踊りたがったり。たまに横向いて「オエーッ」って舌を出してるホステスのおねーちゃんもいるけど。(笑) 肩や腰に手をまわしてやがて本命の尻に手を伸ばしたり、抱擁に格好つけて胸の感触を味わおうとしたり、腕を組みながら肘で胸の大きさを確認したりと、とかくオヤジはいやらしい。ああイヤだイヤだ。美しくないものはイヤだなあ、やっぱり。(笑) 

 酒はこうして、男の欲望を吐きださせることにも加担する。いや、女もそうやな。酔うとやたらベタベタとスキンシップをはかる女性もけっこういるし、Hしたくなるなんて話もよく聞くしね。あかんよ、勢いで子供作っちゃったら。なんぼ世間で少子化問題が深刻化してるって言ってもね。(苦笑)

 キス魔も困るねえ。和田アキコみたいな女性はいないけど、陽気な巨漢ヤ○ザの人がキス魔で、言われるがままにジン・トニックを一気したら、豪快に笑いながらオレにまでキスしようとしてきた。誰にでもしたがるもんなあ。隣のテーブルに座ってたカップルの男性にまでキスしてたし。(苦笑) 女の子の顔ひきつってたで。(笑)

 後は、寝ちゃって起きない人も困るなあ。女の子でもパンツ丸見えでブッ倒れたりしてることもあるし。あんなん見たら引くで。どうしても起きないからムリヤリみんなで担いでタクシーに押し込んだりとか・・・厄介ですわ。

 酒は人を変えてしまう。現実逃避の道具にもなりかねない。けれども、人間、時には解放してやることも必要だし、酒が入った方がスムースに話ができる場合も多い。普段あまりしゃべったことのない人達とも、酒の席で意外に話がハズむことだってある。だから、組織の結束をより強めるためにも、より親睦を深めようと酒の席が設けられる。酒はうまく使えば、コミュニケーション・ツールとして効果的だ。

 肝臓が悪くなるほど、毎晩毎晩飲むのはどうかしているが、「百害あって一利あり」というのが酒だと思う。煙草は全く認める余地はないけれども、酒に関してはまだ寛容になれるな。まあ、間違っても男性用トイレの便器にうんこをするような人間は、控えた方がいいやろうけどね。(爆)

ian pooleyの『SINCE THEN.』を聞きながら・・・   

2002.06.09

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