日記より感想総集編03

『バイオハザード』

原作はあの大ヒットゲームということで、注目度は抜群やったと思うんよね。
でも個人的にはそんなに期待はしていなかった。
ゲームはオレもやったことあるけど、あのゾンビの恐怖感ってのがゲームの演出に勝てそうにないような気がしてたから。
そう思うぐらいゲームの完成度が高いってことなんやけど、今回はまたゲームとは違うストーリーを映画化ということでまあとりあえずチェックってな具合。
主演は『ジャンヌ・ダルク』『フィフス・エレメント』『ティコ・ムーン』などに出てたミラ・ジョヴォヴィッチ。
その彼女がなかなか激しいアクションシーンに挑んでいてこれがまた爽快。
三角蹴りなんかお見事!
それに裸体も出し惜しみせずに見せてくれてるところも彼女らしい。(笑) 
個人的にはそそられないタイプやけど。(爆) 
他の出演者はほとんど知らないなあ。
正直言ってホラーとして見た場合そんなに怖くはない。
ゲームの方がよっぽど怖いわ。
新感覚ゾンビ映画と言ったら褒めすぎかな?(笑) 
エンターテインメント色が強くて、スピード感もあったね。
ただお金使ってそうに見えるわりにはどうもB級感がしてしゃーなかったなあ。
ラストはいかん!
この映画って最初から続編作る予定やったんかいな?
そうでなかったらあのラストは許されん。
期待してなかったから思ってたよりかは楽しめたって程度。
★6つ。 

『MIB 』

『メン・イン・ブラック2』のことね。
これの1作目は予告編を見て「絶対映画館で観る!」とメッチャ期待して観に行ったのが大失敗だった。
「なんじゃこりゃ!?こんなもん予告編だけ観たら十分やんけ!!」と怒ったもんである。
その記憶があったからよく2作目が作れたもんやと不思議に思い、当然映画館にも行かず。
しかしこの手の映画は基本的に好きなのでやはりチェックはしておかなくてはいけない。(笑) 
全く期待してなかったせいもあり、最初からけっこう笑えた。
でもそれもあのつまらなかった1作目を観た上でのこと。
2作目で笑おうと思ったら絶対に1作目は観ておかねばならない。
88分という短さもかえって良かったかもねえ。
あまりにも軽い映画だからちんたらちんたらやられてもダレるだけやし。
この映画を観てメチャメチャおもろいと思う人は少ないかもしれないけど、だいたいそれなりに楽しめるんとちゃうかな。
ウィル・スミスとトミー・リー・ジョーンズのコンビも相変わらず面白いし。
オレなんかいろんな宇宙人を見てるだけでワクワクしてしまう。
あの犬のフランクが『I WILL SURVIVE』を歌ってたのには笑ったけどね。
最初ヘタすぎて何を歌っておるんや?と思ったわ。(爆) 
それとあのマイケルはマイケル・ジャクソンが特別出演ってことなんかな?
それもまた扱いに笑ったけどね。(笑) 
前作をふまえた上で、前作より面白かったわ。
★7つ。

『自殺サークル』

新宿中央線プラットフォームで今まで楽しげに会話していた女子高生達54人が突然手をつなぐと「いっせ〜のせい!」で集団飛び込み自殺をはかるといったあまりにも衝撃的なシーンから始まる。
これがまたえげつない描写で先ほどの和やかなムードから一変するギャップが恐怖感を煽った。
この時点でつかみはバッチリな映画やったね。
この映画の筋に対する知識はこれだけだったので、果たしてこの映画はホラーなのか?サスペンスなのか?ミステリーなのか?何なのか?ず〜っとわからずに見ていた。
いやあ次々と起こる展開に目が離せなかったわ。自殺なのか?事件なのか?「自殺クラブ」とは?ネットとの関係は? 
出演は石橋凌、永瀬正敏、さとう珠緒、宝生舞、ローリー寺西、嘉門洋子、萩原明、余貴美子などなど。
ハッキリ言って誰が主役なんだかわからない。(謎) 
こういう映画ってあんまり詳しく書けないから困るねんなあ。(苦笑) 
あのシーンやこのシーンやたくさんツッコミどころのある映画やねんけどね。
監督・脚本の園子温って何か変わってる人なんかなあ?
あんまりよく知らんねんけどね。
ネタバレしても良ければほんまにメチャメチャ語れる映画なんやけどなあ・・・。
この映画途中まではかなり面白いと思う。
途中までは・・・。
ところが後半明らかに破綻をきたしておるねえ。
全く説得力が無くなっちゃう。
何度「オイオイ!」ってツッコんだかわかりゃしない。(苦笑) 
最後にはもう「何じゃこれは!?」って怒ること間違いなし。
『世にも奇妙な物語』やないねんからもっとなんとかせえよと思ったね。
監督としては先の読めない映画を作りたかったってことらしいけど、観る側をスッキリさせないで終わらすようでは失格でしょ。
勿体ない。
途中まではほんまに面白かったから。
一応原作もあるらしいんで読んでみようかな。
何やらこちらはまだちゃんとしてるらしいし。
この映画けっこうみんな興味あるらしく、いつもレンタルされとった。
でも返す時はブツブツ言うてるんやろうなあ。(笑) 
途中まででもスリリングな気分を味わいたい人にはオススメします。
前半に免じて★7つ。 

『ひみつの花園』

監督があの大傑作『ウォーターボーイズ』や『アドレナリンドライブ』の矢口史靖ということで期待しながら借りてきた。
ところが最初どうもハマれなかってんなあ。
それはたぶん西田尚美演じる主人公の鈴木咲子に魅力を感じなかったからやろうねえ。
変なんよこのヒロイン。
お金がメチャメチャ好きで、「お茶でも行こうか」と誘われて、「お茶に行くならその分のお金をちょうだい」と言ってフラれるというとんでもなく常識外れの女。
この最初の紹介からオレの中では大ブーイング!
嫌やわあ、こんな女。
ところがこの変な女の子がだんだんすごい奴に見えてくるんやからたいしたもの。
この鈴木咲子の目的達成能力ってのは実に理にかなっていると思ってねえ。
これをやりとげるためには、こういうことをしなければならないというちゃんとした計画を立てたのが説得力のあるところ。
ビジネスと同じ原理ですがな。(笑) 
とにかく、この変な咲子っていう女を地でやってるんちゃうん?って見えるぐらい西田尚美の演技が素晴らしい!
他の出演作品を見てなかったらほんまにこんな女ちゃうん?って思ってまうで。(笑) 
でも最後までこんな女はやっぱり嫌やなあっと思ったな。(爆) 
あまりメジャーな人は出てない映画やけど、十分面白い映画やろうね。
評価も驚くほど高いです。
『ウォーターボーイズ』に通じるものもあり、間違いなくオススメできる映画ですな。
オレ的には★7つかな。
いやおもいきって★8つあげちゃうか。(笑) 

『GONIN』

監督は石井隆。
この手のヤクザが絡んだバイオレンス映画ってハッキリ言って嫌いなんやけどね。
そんなところに男の美学なんぞ感じる余地もない。
それでもまあ一応たまには観るようにしてるわけだ。この映画はどうだったか?ハッキリ言ってつまらない!!出演者は佐藤浩市、本木雅弘、根津甚八、椎名桔平、竹中直人、ビートたけし、木村一八、鶴見辰吾、永島敏行、永島瑛子、横山めぐみ、川上麻衣子といった錚々たるメンバー。
それだけにちょっとは期待してたんやけどなあ。
キャラはみんな立ってるけどね。
特に竹中直人とビートたけしはインパクトがあるわ。
なんかこれだけの俳優さん達がそろってるのに非常に勿体ない気がしてしゃーないわ。
何がいかんのやろうなあ?
演出がもうちょっと良ければ面白くなったかも???
でも元々オレの好みじゃないしそんなに★はあげられないやろうね。★5つ。
これでもサービスしすぎのような・・・。

『あなたのために』

見終わった次の日にWOWOWでやってるのを知りショック。(苦笑) 
主演はアミダラ姫や『レオン』の小娘をやっていたナタリー・ポートマン。
こんな妊婦役をやるようになっちゃったか。
最初はハズしたかと思ったけど、だんだん楽しめるようになってきた。
ただあんまり感情移入はできなかったかなあ。
ストーリーは妊婦のナタリー・ポートマンが大手スーパーのウォルマートで恋人に逃げられて置き去りにされ出産するというところから始まる人生物語といったところかな。
ナタリー・ポートマンだけでなく恋人の男の人生もずっと追っていってるんやけど、それって必要やったんかなあ?
まあそれも面白くはあったけどなんかどうもまとまりに欠ける映画やったような気がしてならんのですが・・・。
全体的に好印象の登場人物が多くて気楽に楽しめる作品。
でも正直言ってこの映画のナタリー・ポートマンにそれほど魅力を感じなかった。
なんやろうなあ、あんまりかわいいとは思えなかったよ。
特にオススメできるほどの映画じゃないけど、ナタリー・ポートマンが好きなら見ておいてもええんちゃうかな。
★7つ。 

『フォー・ルームス』

ネット仲間の朋恵さん御推薦。
ティム・ロス演じるベル・ボーイを4話オムニバスで描いているちょっと変わった作品。
監督もそれぞれバラバラ。せっかく4つに分かれてるわけやし、1話ずつ見ていくとしようか。

最初は「お客様は魔女」っていう作品でマドンナに似てる奴がおるなあって思ったらやっぱりマドンナやってんね。(笑) 
そう言えば出てるって言ってたなあ。
4話中一番つまらない話だった。
なんか中途半端な話やったからなあ。
明るいしお姉ちゃん(?)いっぱい出てくるしでちょこっと期待させてくれるものはあったのに、完全に期待ハズレ。

2話目「間違えられた男」がまたけっこう意味わからんながらにだんだんティム・ロスの大袈裟なキレ具合がクセになり始めてくる。
ストーリー自体はあまりたいしたことはない。
なんだ?なんだ?と思ってるうちに終わってしまう。(笑) 
この映画がほんまに面白くなってくるのはここから。

3話目「かわいい無法者」。
アントニオ・バンデラスの顔が怖い。(爆) 
ビックリしたのが彼の妻役にタムリン・トミタが出てたことだ!
あの『ベスト・キッド2』のヒロインやがな。
全然見かけなかっただけに、色っぽく成長してた彼女を見てなんか嬉しくなってしまった。
でもこの話の主役はこの両親の子供達姉と弟。ああこんな子供嫌やわ。(笑) 
ティム・ロスのキレっぷりも絶頂に達する。
あのわざとらしさは鼻につくかもしれないけど、個人的にはこんなティム・ロスもたまにはええんちゃうって感じかな。
なかなか笑える話やった。

4話目「ペントハウス/ハリウッドから来た男」ってのがオレの嫌いなクエンティン・タランティーノの作品で、本人も出演してる。
果たして『レザボア・ドッグス』『パルプ・フィクション』『ナチュラル・ボーン・キラーズ』『トゥルー・ロマンス』で感じた嫌悪感が出るかどうかやや不安ではあったけど、これはコメディーということでけっこう楽しめた。
ラストなんか特に彼らしいと思ったけど、オレ的にも痛快で大笑いしてしまった。
ブルース・ウィリスが添え物程度に出ておるけどね。
あのあっけらかんとしたこの映画のテーマ曲が軽妙でなかなか印象的。
全体として★7つって感じかな。 

『ロード・オブ・ザ・リング』

この映画って身の回りではかなり評判が悪くボロクソに言われておったんよね。
それでほんまは映画館まで観に行くつもりやったのに気持ちが萎えてしまったという経緯がある。
だから今回全く期待もせずにとりあえずチェックってことで借りてきた。
しかし178分は長い!
なんかテレビで「アッと言う間に終わっちゃいました」なんてコメントしてるのをよく見かけたけど、そんなこたあない。(笑) 
オレなんか最初の1時間ぐらいで寝てしまったわ。
改めて見直してみたけど、それでも最後の方は「まだ終わらんのか?」と思ってしまった。
でもこの映画そんなにつまらん映画ってことは無かったわ。
噂通り映像は素晴らしく美しかったし、これは絶対大画面で観るべきと思った。
ストーリーは完全にロール・プレイング・ゲームの世界ですな。
さすが元祖と言われるだけのことはある。
やっぱりこれって自分もいかに旅の一員であるかのように感情移入できるかどうかっていうのがキーのような気もするなあ。
主役のフロドを演じるイライジャ・ウッドはホビットっていう小人族で、いわゆる逞しくて勇敢な戦士みたいなキャラじゃなく、けっこう見ていて情けない。(笑) 
そんなところがまたこの映画を面白くしてるのかもしれないけど、この作品ではまだその面白さが発揮されてるようにもそれほど感じられることもなく、たぶん3作見終わってから感じられることかもな。
その成長ぶりってのをね。
現段階ではとてもじゃないけど悪に勝てるような感じは見えないから。
「えっ!?こんなところで終わっちゃうの?」っていう感想もよく聞いたけど、それに関しては最初から3作でセットのつもりでいたんで、別にどうこうってことはなかったね。
ただリブ・タイラーがあんなちょっとしか出てこないとは思わなかった。
もうすぐ『ロード・オブ・ザ・リング 二つの塔』が公開されるけど、それを観に行きたいかと言えばちょいと微妙。
とりあえず★7つってことで。

『RED SHADOW 赤影』

赤影が安藤政信、青影が村上淳、白影が竹中直人、それに飛鳥というくの一に麻生久美子というキャストやってんけど、この映画ハッキリ言って昔テレビでやってた♪手裏剣シュッシュッシュッシュシュ〜・・・ってやつとは全然違う。
もう全く別モノやね。
アクションや音楽も時代劇として見たらかなり斬新。
他の出演者も凄い!
冒頭から布袋寅泰見参!
他には奥菜恵、津川雅彦、陣内孝則、根津甚八、藤井フミヤ、篠原涼子、椎名桔平、舞の海秀平、アリーナ・カバエワ、きたろう、谷啓、風間杜夫、吹越満、神山繁など。
後、スタッフロールで越前屋俵太の名前も見かけたんやけど、彼は一体どこに出ていたのだろうか?(笑) 
こんなに豪華キャストなのに、映画の内容はショボショボ。
安藤政信の男前具合はよくわかったけど、なんかこの赤影パッとせんのだわ。
全然魅力を感じない。
それは青影も白影もそう。
なあに?あの白影さんは?凧に乗るシーンもほんの一瞬やったし。
竹中直人の持ち味もそんなに発揮されてなかったように思う。
しかし、この人はほんまにいろんな映画に出まくってますなあ。
出てない日本映画を探す方が苦労しそう。(爆) 
他にも奥菜恵の姫役はアレで良かったのか?とも思うし。
良く言えばヘタウマか???
良く言いすぎかな?(爆) 
かわいかったけどね。
ただ麻生久美子のくの一はほんまに良かった!
彼女だけはほんまに魅力的やったね。
あの色っぽい衣装も良かったし。
それだけに・・・。(謎) 
麻生久美子はこれからも要注目の女優さんやね。 

他にも藤井フミヤの手裏剣アクションは見てて様になってるなあって感心したし、ちょこっとしか出てないけど篠原涼子の色気がムンムンしてて良かったなあと思う部分はあった。
それぐらいかなあ、みどころは。
なんせストーリーに見るべき点が無いのが一番つらいよね。
★6つ。 

『模倣犯』

原作は宮部みゆき。
監督は森田芳光。
知的な犯人を中居正広が演じている・・・んやけど、なんせあの中居君やからねえ。(苦笑) 
オレ原作は読んでないんやけど、この中居君の犯人役はどうなんだろう?と思う部分もちらほら。
最初登場した時は明らかに違和感を感じたけどねえ。
スマスマの見過ぎでしょうか?(爆) 
知的な中居君にかなりの違和感を感じたもののそのうち慣れていった。
こわいこわい。(笑) 
他の主な出演者としては藤井隆、津田寛治、木村佳乃、山崎努、伊東美咲、寺脇康文、田口淳之介など。
ちらちらっと有名な人達も出ていて、爆笑問題、山田花子、PUFFY、坂下千里子、佐藤江梨子、小池栄子なんかも出てた。
この映画かなり酷評されてるみたいやね。
特に原作ファンからはケチョンケチョンに言われてるわ。
でもねえ、オレはけっこう面白かったんよ。
特に前半なんかなかなか引き込んでくれたなあって思うし。
ただ後半は???って部分もけっこう多くて、結局???なままのものも残っているという・・・。
DVDの特典で「模倣犯44の謎」っていうのがあるらしいんやけど、これを見ないとわからんことがけっこうあるらしい。(苦笑) 
まあストーリーは面白かったよ。
原作とは多少違うらしいけど。
原作読んでないなら観てもええんちゃうかな? 
原作もちょっと読んでみたいとは思った。
なんせ原作はかなり面白いらしいしね。
映画では全然人が描けてないから説得力のない部分も多々あるんやけど、小説ならちゃんと深く楽しめそうやし。
この手の作品は特にネタバレ要注意やからあんまり詳しく言えないのがつらいところ。
あの中居君のあのシーンのことをすごく言いたいんやけど言えない。(謎) 
まあ興味ある人は観てみて下さい。
★7つ。 

『GO』

日本アカデミー賞を総ナメにした作品やけど、いやもう完全に納得!
文句なしに面白かったし、いろいろ考えさせられた。
冒頭の窪塚洋介のドロップキックからもう釘づけ!
あまりにも気持ちいいんだわ。(笑) 
この映画は窪塚演じるクルパーこと杉原は劇中で恋愛映画だと言っているけども、実際は「在日」朝鮮人・韓国人問題を多分に意識した青春映画ってところ。
だから描き方としてはそれほど重くはなっていないので非常に見やすいと思う。
3世であるクルパーが山崎努演じる父親に言う「てめえらの世代でケリつけろよ!
あんたら1世2世がグズグズしてるからおれらがパっとしねえんだろーが!!」って台詞には拍手モノ!
この「在日」問題ってここ大阪や京都では実はけっこう身近な問題だったりする。
たくさんいるからねえ。
うちのお客さんでもかなりいると思われる。
顔見たらだいたいわかるしね。後は名字でも。
イマドキこんな話をなんて言う人達はたぶん世間をよく知らないんでしょう。
オレはこれまでに至る所で差別話を聞いてきたから、この映画のテーマもすごく感心があったんよね。
オレ自身は幼稚園の時に「〜君ってほんまは韓国人やねんって。」っていうのを聞いて、「ふ〜ん。」と思ったのが最初の体験になるかな。
別に歴史的な背景もまだ知らないし、二つも名前があるなんてなんか不思議やなあぐらいの感覚しか無かった。
で、そのうち道徳の時間なんかで在日やら部落差別やら学ぶわけやけど、どうもピンとこなかったもんである。
それはそこまで生々しい差別を受けてる人達と直接つながりが無かったからなんやけどね。
でもまあそのうちいろいろ耳に入ってくるようにもなってきて、「なんてバカバカしい!」と腹立たしく思うことが多かった。
そんな思いをこの映画の中でクルパーが父親に言い放ったのは気持ち良かったんよ。
実際いまだに日本人に対して異常なまでに敵対心を持った人達は多い。
そういう意味では大竹しのぶ演じる母親が「親のすねかじってる間は韓国も朝鮮も日本も無いんだよ!ただのガキ!」っていう台詞がやけに説得力があった。(笑) 
国ってそこまで意識しなきゃいけないもんなんかねえ?
過去の歴史を実体験していない世代にまで無理やりその憎悪を受け継がせてどうするんだって正直言って思う。
勿論、あやまち無きよう歴史はしっかり学ばないといけないけどやねえ。
てめえらの世代でケリをつけろよってのは、オレら日本人からしても同じこと。
いつまで謝罪だ靖国だやってんだ!?って思う。
政治家も反日感情煽るようなことやって何を考えてるねんって感じること多いし、国と国とのコミュニケーションもほんまにヘタクソ。
こんなんじゃいつまでたっても前に進めんぞ。
大事なのは過去がどうこうじゃなくて、これからどうして行きたいかってことやろうが!
それを地球規模で前の世代の人達に言いたいね。
・・・ちょいと映画の内容からハズレちゃったね。(笑) 
この映画ではクルパーの親友ジョンイル君なんかも非常に魅力的やった。
それと桜井椿役の柴咲コウもかわいらしかったね。
ただ一番理解に苦しむキャラやったかな。
後は山本太郎や萩原聖人もイイ味を出しておった。
ところで、大杉漣もちょこっと出てるんやけど、このおっちゃんも竹中直人に負けず劣らずよう出とるよなあ。(爆) 
いろいろ書いたけど、とにかくこの映画は邦画では久々のヒット!
『ウォーターボーイズ』以来のオススメ作品やわ。
★9つ。

『オープン・ユア・アイズ』

あのトム・クルーズ主演の『バニラ・スカイ』の元となったアレハンドロ・アメナーバル監督の作品。
スペイン映画やね。
最近では『アザーズ』を監督しておって、制作がトム・クルーズやった。
『バニラ・スカイ』でも同じ役で出演しているペネロペ・クルスは個人的にはこの『オープン・ユア・アイズ』の方が魅力的に思えたなあ。
話はもうほんまに一緒。
『バニラ・スカイ』の方がちょっとお金かかってまっせってぐらいでねえ。
でも『バニラ・スカイ』を観た後でも十分楽しめたから、やっぱりストーリーがしっかりしてるってことなんやろうな。
淡々としてるけど、好きやねこういう映画は。
★7つ。 

『8月のメモワール』

監督は『フライド・グリーン・トマト』のジョン・アブネット。
主演は『ロード・オブ・ザ・リング』や『ディープ・インパクト』のイライジャ・ウッド。
ケビン・コスナーも出てるけどあくまでもイライジャ・ウッドでしょう主役は。
もうこの映画はイライジャ・ウッドのための映画って言っても過言ではないぐらい素晴らしい演技ですな。
まだ若くて小学生ぐらいやのにねえ。
ストーリーはそんなに盛り上がりがあるわけじゃあないんよね。
わりとゆったりと時間が流れてるような気がする。
その中で戦争や家族、友達、人種差別などいろいろ考えさせられたなあ。
特に戦争から帰ってきて世間からそんな扱いをされたらたまったもんじゃないなあって強く思いながら、ケビンの演じる父親の教えに感心したもんだ。
父親をバカにされた息子の腹立たしさっていうのはよくわかるねえ。
なんか身内のことをバカにされるのって、自分がどうこう言われることより腹が立つもんだ。
まあいろいろ改めて考えさせてくれました。
こんなイイ映画を作ってる国やのにブッシュは相変わらず好戦的やなあ。
一体過去の戦争から何を学んできたんやろうか?
アメリカの世界のエリート気取りにはもうウンザリ。
こういう父親の教えをしっかり刻み込んで成長できる子供ってのは幸せかもな。
★7つ。 

『キリング・ミー・ソフトリー』

この映画を観てて思ったこと「おまえアホちゃうか?」。
誰に対してかと言うと主役のヘザー・グラハム演じるアリスっていう女。
出勤途中に信号待ちしてる時にアダムっていう男に一目惚れ。
同棲男に見切りをつけて、危険な恋へとまっしぐら。
そして2人の激しい恋の炎が一気に燃え上がるわけだ。
その野獣のようなSEXと言ったらまあ・・・両方ともええ体しとるんだわこれが。
だから激しいのも様になっとるよなあ。
駅弁までやってますがな。(笑) 
この映画の見所はハッキリ言ってこの官能シーンぐらいだったりする。(苦笑) 
一応サスペンス映画なんやけど、もうそんなのどうでもいいってぐらいつまらん。
★5つ。 

『ニューヨークの恋人』

このタイトルはいかんなあ。
ピンとこうへんもん。
内容を見てなおのこと感じた。
原題は『KATE & LEOPOLD』やしね。
バリバリのキャリアウーマンのケイトを演じるのはメグ・ライアン。
大物女優なのに大物ぶらないってことやけど、ほんまに親しみやすくかわいらしい女優さんやなあと思うわ。
彼女と恋に落ちるのが時を超えてやってきたレオポルド公爵。
彼を演じるヒュー・ジャックマンが見事にハマリ役!
いやあ、こんなにイイ味を出すとは驚き。
ほんまに貴族って感じで、彼を通じて改めていろいろ気づかされたよ。
やっぱり男にとって最も大切な要素ってのは誠実さかな、と。
ここまで誠実で実直であることがカッコよく見えた映画も珍しい。
これはよっぽど現実世界が荒れてるってことか。(苦笑) 
礼儀とか教養とか身に付けていることも素晴らしいことなんやなって思ったわ。
こういうのが様になって見えるのもやっぱりレオポルドが結局は男前やからかな?(笑) 
オレ的なツボとしてはケイトがMacを使ってるって言って、それが「G5」って言うんよね。
まだ出てないっちゅうねん。(爆) 
そういう近未来の設定ってことか。
なんせタイムトラベルものやしね。
この映画は現代都市社会において生活する大人たちのためのお伽話って感じ。
だから細かいことにツッコんでもしゃーないわけだ。(笑) 
思った以上に楽しめたラブコメディー映画。
オレってこういうリアリティーの無いラブストーリーってけっこう好きみたいやね。(爆) 
★8つ。 

『ダークサマー』

誰も有名な人は出ておりません。
完全にB級・・・いやもうC級と言ってもええぐらいのくだらないサスペンス映画。
何でこんなのを借りたかと言うと、ちょっと『ラストサマー』っぽい映画なんかな?と思ってフラフラと。(笑)
なんとなくこんなノリのが見たくなっただけなんやけど、全然見なくて良かった。
もうほんまになんじゃコレは!?って感じ。
このタイトルの映画を見かけたらみなさん御注意下さい。
★4つ。 

『サリー 〜夢の続き〜』

これまたつまらん映画なんだわ。
『シーズ・オール・ザット』や『プッシー・キャッツ』のレイチェル・リー・クックが濡れ場を演じてるってあったんで借りたんやけど(オイ!)、もう大ブーイングやね。
あんな程度で濡れ場?
パッケージにはけっこう体当たり演技的なことを書いとったけど、ちゃんちゃらおかしいわ。
やっぱりレイチェルはまだまだそこまでの器では無かったようやね。
この映画の見所は今まで清純派(?)だったレイチェルがカーセックスで喘いでるところぐらいなもんで、ストーリーはもうどうしようもないほどにつまらん。
『ダークサマー』よりつまらん。
★3つ。 

『愛しのローズマリー』

『メリーに首ったけ』や『ギリーは首ったけ』のファレリー兄弟監督のラブコメディー映画。
ジャック・ブラックが演じるのが父親の遺言でナイスバディーのイケてる女性しか相手にしないサラりーマン、ハル。
彼がカウンセラーに性格の良い人ほど美しく見える催眠術をかけられ、百貫デブのグウィネス・パルトロウ演じるロージーに恋をする。
この作品からは美人は性格が悪いと極論してるように思えて仕方なかった。
でもデブとブスでは根本的に違うよなあ。
このロージーはとんでもなくデブやけど、グウィネスが演じてるだけあってブスには見えない。
なんて外見と性格の相関性を考えながら観ておったけども、まあ映画を面白くするための設定でしかないわね。
あんまり現実的に考えると不愉快かもしれんし。
主人公が、人は外見で判断しちゃあその人の本当の良さはわからないし、勿体ないってことに気づいていく部分がみどころってことかな。
まあ普通にコメディーとして楽しめるわ。
★7つ。 

『アメリ』

ミニシアター上映で話題になったフランス映画。
ものすごく色鮮やか!
それだけで十分魅了されてしまった。
冒頭からなかなかユニークな映画やね。
でもオレが語れるのはここまで。
何故なら途中で眠気に負けてしまったのだ・・・。
ウトウトしてしまって、最後はなぜそうなったのかさっぱりわかってない。
もう一度借り直してこないと。(汗) 
でも途中までは面白かったよ。(・・・ってことで再度借り直してきた) 
これ前にも観たけど途中で寝てしまったから、また改めて借りてきたんだわ。
映像は西洋極彩色って感じでものすごく綺麗!
ただ内容的にはオレはそんなに面白いと思えなかった。
ひょっとしてもう1回観たら面白く感じるかなあ?と思って今度は吹き替えで観てみたけどね。
やっぱりあかんかったね。
この作品は非常に評価の高い作品ではあるけども、オレにはどうもそこまでの良さが理解できない。
悪いとは思わないけど、そんなに楽しめなかった。
その理由として登場人物に対する思い入れってのが大きいように思う。
ハッキリ言ってアメリをはじめとして、なんか入っていけないんよ。
面白い人達なんやろうけどやあ。
アメリ、別にかわいくないしねえ・・・見た目も性格も。
結局あのナレーションが一番面白かったかなあ。
あっそうそうちりばめられた妄想場面は好きです。
個人的に微妙な映画ということで★6つ。 

『マジェスティック』

監督が『ショーシャンクの空に』や『グリーンマイル』のフランク・ダラボン。
どちらもイイ映画やったからほんまやったら期待するところやけどね。
先に「まあまあ」なんていう感想を周りから聞いていたのでそれほど期待することもなく観てみた。
主演はジム・キャリーやけど、全然コメディーじゃない。
とある脚本家が事故に合い海岸に打ち上げられるんやけど記憶喪失になっていたという・・・。
この映画では愛国心とか正義、法律なんてものをちょこっと考えちゃったかな。
でもイマイチ説得力に欠けた。
なんかいかにもアメリカ的なところがやや鼻についた。
それでもさすがにフランク・ダラボン作品ってことで、そこそこは感動できるし決して嫌いじゃない。
オレってけっこうベタな感動モノって好きなんかもなあ。(笑) 
ただこれほんまに『ショーシャンクの空に』とか『グリーンマイル』みたいなんを期待して観たら大失敗するやろうね。
★7つ。 

『タイムマシン』

あのH・Gウェルズ原作のSF小説の金字塔を再映画化したもの。
監督がサイモン・ウェルズってことで身内が映画化してるという。
だから気合い入ってるよねえ!
それが見事に空回りしとるけど。(爆) 
てっきりラブストーリーが主軸なんかと思わせておいて、どんどんどんどん話がそれて行くこのストーリー展開にはビックリしたわ!
映像はとても素晴らしいんよ。
未来の映像も面白かったし、タイムマシンのデザインもクラシカルにオシャレで。
ただあのストーリー展開にはかなりの人達が置いてけぼりくったハズ。
逆に原作がすごく気になってしまったわ。
前の'60年の方の『タイムマシン/80万年後の世界へ』は観てないから比べようがないねんけど、これまた気になるところ。
オレ的なツボとしてはアイルランド出身のポップスシンガーで17歳でデビューしたというサマンサ・マンバが出演してたことかな。
なかなかアルバム『Gotta Tell You』良かったし。
なんかかわいいのかどうか微妙な顔してるけど。(笑) 
個人的にはこういうSF映画は好きやし、ハチャメチャ具合も許せる程度やったから★7つあげちゃうわ。
ただ決してオススメはできないけどね。(苦笑)

『溺れる魚』

この映画はとにかくキャスティングが面白い。
主役のダメ刑事2人組は渡り鳥シリーズのエースの錠のファンという白州役・椎名桔平と女装趣味の秋吉役・窪塚洋介。
他には仲間由紀恵、IZAM、伊武雅刀、渡辺謙、宍戸錠、野際陽子など。
特に映画の後半は予想だにしないぶっ飛んだ展開になるところが最大のみどころ。
それがハチャメチャすぎてかなり笑える。
特に野際陽子にはやられた!
そこだけでも是非観てほしい映画。逆に言うと、そのあたりぐらいしか面白くなかった映画(トホホ・・・)。
人によってはすごく面白いって言うかもしれないけどね。
オレ的には結局★6つの映画やったなあ。
ただもう1回観てもええかなとは思う作品ではある。 

『PARTY7』

なんせ永瀬正敏と浅野忠信が共演してるんやから期待せずにはおれへんでしょ!
でもそれが間違いだった。(笑) 
他の出演者は原田芳雄、堀部圭亮、岡田義徳、小林明美、我修院達也などなど。
雰囲気的には面白いような感じはするんだわ。
ハチャメチャでねえ。
でもあまり自分の中で楽しめてる実感が無いという・・・。
なかなか型破りでパワフルな映画やけどね。
また機会があればもう一回観直してみようかな。
そうすれば面白いと思うかも?
ちなみに冒頭のウンコ話のやりとりは好きです。(笑) 
★6つ。 

『Stereo Future』

これまた永瀬正敏主演。
ちょっと変わった作品やね。
なんか途中ちょっと混乱したりしたけど。
他の出演者は桃生亜希子、麻生久美子、竹中直人、緒川たまき、それに電気GROOVEのピエール瀧。
この映画って超近未来っていう設定やってんねえ。
全然気がつかへんかった。(汗) 
永瀬が酸素バーみたい所でバイトしててんけど、あれって似たようなんがたしかミナミにもあったと思うんやけどなあ???
結局この映画は自分の人生や恋愛においてあれこれ考えたらここに行き着きましたみたいな感じですか。
最初から最後までなんとなく観てしまったっていう気がして仕方ない。
ただ桃生亜希子と麻生久美子は魅力的やったなあ。
こういった女性もええかなあなんて思ってしまった。(笑) 
後はピエール瀧がすごい自然体なのに感心してしまった。
作品としてはなんかイマイチやったかなあ。
★6つ。 

『バトル・ロワイアル』

『バトル・ロワイアル』が61作目として撮影中やったわけやけど、ついに力尽きたかって感じやね。
72歳なら十分頑張らはったんちゃうかな。
深作監督と言えば『仁義なき戦い』『蒲田行進曲』『バトル・ロワイアル』といった名作があるわけやけど、オレも多くの人達が口にすると思われるこの3作品は印象深い。
特に『バトル・ロワイアル』の衝撃は凄かったね。
他にも『魔界転生』『里見八犬伝』『青春の門』なんかが好きかな。
なかなかエネルギッシュな映画を作る人っていうイメージがあった。
『バトル・ロワイアル』にも感心があったので、なんとしても最後に一花咲かせてもらいたかったけどね。
ただ『バトル・ロワイアル』に続編を作る必要があったのかっていう疑問もあった。
だから余計に興味もあったわけで。
実は『バトル・ロワイアル』を観た後に感想テキストを書いてたんよね。
まだこのサイトを起ち上げる前の話。
結局お蔵入りにしちゃってたんやけど、これを機にここへ引っ張り出してやろうかと思った次第。(笑) 
以下がその『バトル・ロワイアル』感想。 

危うい映画だと思った。
良くも悪くも。
見終わってDragon Ashの『静かな日々の階段を』が胸の中でカンカンと鳴り響く。
私は何とも言いようのないやるせなさでいっぱいの息苦しさに支配されていた。
そんなもやもやの中ををリズムが弾けて次々と隙間を作り、晴れやかにしていくような感じがした。 

R-15指定ということや、一時は上映中止を求める国会議員まで出るということで、かえってより注目を浴びることになったこの作品だが、私もこの目でそんな規制が必要になる程のものなのか是非観てみたいと思っていた。 

内容はと言うと、BR法という法律によってクラスメイト同士が三日以内に最後の一人になるまで殺し続けるという・・・。
これだけ聞けば私の嫌いなインモラルなバイオレンス映画かもという危惧はあった。
ただクラスメイト同士が殺し合わねばならないシチュエーションをシミュレートしているとしたら、やはり興味がそそられる。
開けてはいけないパンドラの箱を開けるかのようなテーマだ。
不謹慎な言い方かもしれないが、この少年犯罪全盛の御時世にはピッタリのテーマではないか。
一見真面目そうな子が何かの拍子にキレて人を刺したり、イジメを苦に不登校や自殺に走ったり、教師は教師で援助交際や猥褻行為で捕まったりといった問題が、毎日のように報じられる現代において、果たして今の学校って私の学生時代とは随分変わっているのではないか?と思えて仕方がなかったりする。
私の子供時代に比べ、今では離婚家庭は全然珍しくないし、いわゆる「鍵っ子」なんて死語になるほどの少子化も進み、遊びをとりまく環境も含めコミュニケーションの形体も大きく変わってきている。
それ故のひずみを感じることも少なくはない。
補導センターで警察の人達の話をいろいろ聞いていた時にもよく感じたことだった。
どう考えても今の時代にしか出てこない映画なのだ。 

この映画は、最近ではすっかり希薄に感じられる愛、友情、信頼、社会、命といった問題の脆さを突きつけてみせている。
特にキレる若者の象徴であろう、ただひたすら殺しを楽しんでいるような安藤政信演じる桐山の存在は気になった。
自暴自棄でしか今を生きていけない・・・そうすることでしかアイデンティティを持てないってことなんだろうな。
不可解ながらも、実際社会において増殖してそうな感じさえした。 

全体的にコミュニケーションの不和という問題が根差している。
コミュニケーション上生じる感情を「殺す」と「殺される」という行為で究極に掘り下げてみせたということか。
そうすることによって一瞬にして真の人間関係が暴き出されることになるのだ。
何でこうなっちゃうんだろう?っていうやるせなさ、虚しさに充ち満ちた映画だ。
この映画は観る側がバカだったら、本当にバイオレンス・エンターテインメント映画に成り下がってしまうかもしれない。
でも、私は自分が学生時代に経験した様々な複雑な感情をもう一度呼び起こされた。
そして「おまえはどうだった!?」と喉元に刃を突きつけられたような感じがした。
まあ「そんなアホな」というシーンも少なくはないのだが、なかなか役者の皆さん頑張っていらっしゃる。
主役の藤原竜也とヒロインの前田亜季の演技は言わずもがな素晴らしいし、脇の柴咲コウも強烈な印象を残している。
そしてビートたけしの存在感たるや演技がどうこう言う以前に存在自体すごく説得力がある。
また山本太郎がイイ味を出していて、いい役者に成長したと感心した。
あのダンス甲子園で「メロリンキュ〜〜〜〜〜!」をやってた男がよくぞここまでと思ったら感慨深いものがある。 

思うに監督のパワフルさがおもいっきり画面から溢れ出ている映画だった。
賛否両論分かれるだろうけど、私はこの映画を悪い映画だとは思わなかった。
素直に面白かった。
とにかく観ていろいろ感じたり考えてみるべきである。
特に十代の人達が観るべき映画だと思った。
だからR-15なんて言語道断である!
そもそも映画やゲームに影響されてキレるバカを作っているのはこの社会であって、「臭いモノに蓋」なんてのは最悪の回避法だ。
愛とは?教育とは?モラルとは?コミュニケーションとは?命とは?そして自分とは?こういったことを一人一人意識できないようにしてしまっている現実社会にこそ問題があるってことを忘れてはいけない。
だからこういう映画が出てきてしまうのだ。

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