2005.03.28 OCTAVE ONE 大阪公演@心斎橋CLUB QUATTRO

 ありがたいことに、またe+無料御招待が当選した。OCTAVE ONE(オクタヴ・ワン)"The Theory Of Everything" Tour in JAPAN"のLIVE。場所は心斎橋CLUB QUATTRO。クアトロと言えば去年smartのイベント(Vo Vo Tau、アルファ、韻シスト)に当選して行ってきたわね。

 実はOCTAVE ONEって全然誰か知らなかった。(笑) デトロイト・テクノの陰の立役者だとかってことなんで、クラブミュージック系ならどんなもんか見てみたいなあと思って応募したら当たった。なんか最初から全くハズレそうな気はしなかった。(笑) 

 テクノやエレクトロニカを始めクラブ・ミュージック全般大好きなオレやけども、実はデトロイト・テクノと呼ばれる系統はあんまり好きでもなかったりする。ミニマルで単調すぎるものが多くて面白みに欠けるねんなあ。だから有名どころだとJEFF MILLS(ジェフ・ミルズ)だとかDERRIC MAY(デリック・メイ)なんかがいるわけやけど、あんまりオレの好みじゃない。

 それでもクラブ・ミュージックっていうのは家で聴くのとクラブで聴くのとではもう天と地とほど違うからね。何が違うってもうあの音圧が桁外れに違う!!特に低音からズンズンくる振動の刺激がもう体の芯までウズウズしてきてしまいたまらなくなるのだ!!

 心斎橋クラブクアトロは心斎橋パルコの7Fにある。エレベーターに乗り上まで上がって下りるともうまさにデトロイト・テクノのサウンドが聞こえてきた。なかなかそそられる音色だった。開場/開演は19:00と書いてたけども、ネット当選者の受付は19:15からになっていたので、ゆっくりめに行き19:25ぐらいに着いたように思う。

 受付に行き、「ネットで当たったんですけど」って言うと、名前を確認されて500円を払いDRINK TICKETを受け取った。本来5000円のこの公演がたった500円のドリンク代で入れるかと思うと思わず顔もニヤついてくる。(爆) 

 中に入ると思ってた以上に人が少なくて驚いた。特にフロアーで誰かが踊っているというわけでもなく、みんなまばらに前座DJの流すテクノを聴きながらまったりとしているって感じだった。う〜ん、これだけ人が少ないならそりゃネットで無料招待もするわって思ったな。(笑)

 DRINK TICKETでクラブクアトロのスペシャル・ドリンクらしい「ORONAMIN BEER」(オロナミンC+ビール)と引き換えると、オレも背もたれのある後ろの方でまったりと待つことにした。

 単調に延々と流れるテクノの調べ。奥の方でミキサー類やらPowerBookといった機材を使ってDJが黙々と曲を鳴らしていた。このどうしようもなくしつこいミニマルなループがクセになるねんなあ〜。等間隔のループを大音量で音と光と振動に身を任せてるとある種の恍惚状態になってきて気持ち良くなってくるんよね。まったりとしながらも自然と体が動き出してたわ。聴きながら「ああ、やっぱりオレは4つ打ち16分シーケンスのリズムが好きやねんなあ〜」と思ってしまった。よく機械的な音楽は血が通ってなくて嫌いだとか言う人がいるけども、オレはもうそんなことは全く関係ないしそんなもん知ったこっちゃない。気持ち良ければそれでイイのだ!好きなんだから仕方がない。オレの場合バンドやってたから、この手の音楽に批判的な奴が多かったし、オレからすると非常にウザいことをよく言われたもんである。

 まあそんなことを思いながらこの音空間に気持ち良く身を委ねて待ってるうちに徐々に人も増えてきていた。でも何十人っていう程度やったと思うんやけどなあ?客層としては20代の人達が多そうやったね。あんまり派手目な人はいなくて、どちらかと言うとさりげないオシャレをする人達が多いような気がしたけどね。暗くてあんまりわからんかったけど。(笑)

 ちょうど20:00ぐらいになってOCTAVE ONEが登場した。ここでようやくフロアーに出て行く人もちらほら。ステージ上に置かれた機材の前に立つ二人。ステージに向かって左側がやや体が大きめだけどやや静かなタイプっぽい黒人さん。右側がニカッと笑う陽気な感じの黒人さん。バックのスクリーンには大きくVJが映し出されてたんやけど、これは逆光になっていてあんまりよくわからなかったなあ。

 なんせ今回のツアーは先ほど発売された新作アルバム『The Theory Of Everything』のツアー。全くチェックしていなかったからどんな曲があるのかなんて当然知る由も無い。もし良かったら買おうかっていうぐらいのもんだった。OCTAVE ONEはLaurence Burden(ローレンス・バーデン)、Lenny Burden(レニー・バーデン)、Lynell Burden(ライネル・バーデン)の三兄弟のユニット。でもステージ上には二人だけ。何でやねん?たぶんローレンスとレニーの二人やったと思うんやけど、左右どっちがどっちなのかさえわからない・・・。(汗) 後はVJChuck Gibson aka Hitechfunkってクレジットされてたんやけど、彼も一体どこにいたのか、もしくは来てなかったのかよくわからなかった。

 なんだか怪しげなシンセコードのループが続くデトロイト・テクノが炸裂。思ってたより地味なサウンドだ。インストものってこともあるからかな。硬質なキックの音が印象的。バックのVJにはデトロイトの都市らしき映像が流れている。正直言ってあんまりオレの好みじゃなかったわな。音色的にはHIPHOP系にも近い感じがあって、それをミニマルなテクノ調で聴いてるようなイメージかな。会場の雰囲気としては依然としてマイペース。踊る人達もわりとまったりめに揺れてたような気はした。

 でもやっぱり後半になるに連れてだいぶあったまって行ったねえ〜。体もごく自然に動くようになってたし。右側のメガネをかけた黒人の方のあのひょこひょことしたタテノリがまるでニワトリのようで笑ってしまった。(爆) 歌モノは後の方に固めていて、先ずフィーチャリング・アーティストであるP Gruv(P・グラヴ)が登場。彼はfrom Hipnotechってなってたけど、OCTAVE ONEと同郷のヒップホップ・ユニットであるSLAM VILLAGE(スラム・ヴィレッジ)の黒人ラッパーらしい。なんだかグラサンをかけてていかにもチックな雰囲気を醸し出していた。(笑) 洋楽アーティストを観に行くといつも思うのが、英会話ができたらなあってこと。なんとなく言ってる内容のおおまかなことは捉えられるんやけど、やっぱりすぐにはなかなか理解できないのが苦しい・・・。「イエ〜イ!オオサッカ!」ぐらいはすぐにわかるけどやね。(爆) 今回はPが「NO!」と言ったらオーディエンスは「WAR!」と叫ぶというものだった。つまり「NO WAR!」ってことやね。VJにもそんな映像が映し出されていたからたぶんそういうメッセージの内容やったんやろう。この1曲はほんまにヒップホップって感じやったけど、この1曲だけでPは引っ込んで行った。出番はそれだけか?そのためだけにツアーに同行してたんやったら、それってほとんど日本に観光しに来たようなもんとちゃうんか?なんて思ってしまった。(爆)

 続いて登場してきたのがもう一人のフィーチャリング・アーティストはデトロイトのハウスシーンで活躍するAnn Saunderson(アン・サンダーソン)。彼女を最初に見た時は元m-floのLISAを肉付き良くして女子プロレスラーにしたかのような印象だった。(爆) そんな彼女の歌はいかにもクラブ・ミュージックにフィットする「あるある」的な声質だった。そして当然のごとくうまい!もう安心して聴いてられる歌唱力でこういう声そのものがもうやっぱり日本人とは全然出来が違うよなあって感じてしまった。彼女は3曲歌ってたね。たぶんその中のどれかが『Black Water』っていう曲やったんやろうなあ。

 そして最後にもう一度Pが登場してアンとも掛け合いをしながら締めていた。演奏が終わってからのステージ上のOCTAVE ONEの二人を見てると、なんだかとてもイイ人そうに見えたね。悪いことができなさそうっていう。アンコールの拍手があったけど、会場は明るくなりSEが鳴り始めた。「もうやらないのか?」と思ってたけど、VJ画面には「検索中」の文字が・・・。やるのか?やらないのか?

 オレももう出ようとしていたところ、またOCTAVE ONEの二人が登場!即興的な感じでやってたんかなあ?あんまりたいした曲じゃなかったけど1曲またやってくれたので、オーディエンスも喜んでいた。終わって礼をして引き上げようとする彼らに「One More!」の掛け声があると、は「ひええ〜もうかんべんしてくださ〜い」と言わんばかりのリアクションをしていてやけに笑えた。(爆)

 結局2時間弱のステージやったか。やっぱりこういうシンプルな音楽やとパフォーマンスがあるのと無いのとでは全然盛り上がり方も違うような気はしたなあ。VJだけでも苦しいような気はする。自分が好きな系統ならほんまにDJだけでも十分盛り上がれるけどね。ああ、でもやっぱりイイなあクラブの雰囲気って。いくつになっても顔だしてみたい気がする。果たしていつまで許されるんやろうねえ?(笑) 今日だってオレより年上っぽい人なんてほとんどいなかったような気がするし。まあ見た目は全然問題無いから気にしなくてもええやろうけどね。(爆) 

V.A./ 『Techno Sport』を聴きながら・・・     

2005.03.29

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