なんと最前列!!2004.9.12 Mr.Children Tour 2004 シフクノオト@横浜国際総合競技場

 ミスチルの大ファンの女友達がいるんやけど、9/12(日)横浜国際総合競技場のLIVEのチケットを入手してるからってことで前々から誘われてたんやけどね。それでもオレはglobeのLIVEで東京遠征することになるやろうし、経済的にもつらくなりそうやからちょっと無理ちゃうかなあってなことを言っていた。だいたい横浜国際総合競技場なんて言うたらバカデカいんやからろくに見れはせんやろうっていうのがあったからね。

 ところがそんな彼女が東京に転勤して向こうで前から5列目のチケットを入手できたと言う!? 5列目なら是非とも見てみたい!しかしそのチケットは9/11の土曜日の方。あまりにも急すぎてさすがに仕事を休もうっていう方向には持って行けなかったから泣く泣く断った。

 ところが事態は急展開!なんとその5列目のチケットと日曜日のチケットを売って、端っこやけど9/12の最前列のチケットを入手できそうやって言うやん!?日曜日なら行けなくはない。

 結局前日ギリギリになって無事入手のメールをもらった。これで横浜行き決定!早速急いで帰りの格安夜行バスのチケットを手配した。

 仕事明け、ちょっとぐらい寝てから行こうかどうか迷いながらも、横浜の中華街にも行きたいしなんて思ったからもう寝るのは新幹線の中だけにしようと思い立った。その間愛用のiPodではしっかり『シフクノオト』を復習。新幹線の中も横浜に着いてからも延々ずっと聴いていた。ちょうど昼に新横浜駅に着いたんやけどね。横浜ではその友達と落ち合うハズがいっこうに電話がつながらず・・・。彼女からは朝にあまりにも興奮して全然寝れなかったっていうメールが来ておった。(爆) だからてっきり今頃は寝ておるもんやろうと思っていた。オレが中華街に行くからそれなら一緒に行こうかなって言っておったのに・・・。

 仕方がないので駅の周辺をブラブラしてみると、なんとなくそこらじゅうでミスチル風味が。って言うのもやたらとそこかしこでミスチルの曲ばっかりが聞こえてきたから。(笑) 周辺の店もこの機会にごっつ便乗したいみたいやね。(爆) 本屋の前にもミスチル関連本を並べておったし。

 結局友達の携帯電話がずっと留守電状態やったんで待ち合わせ時間まで中華街に行ったりして一人で横浜見物をしておった。で、新横浜駅に戻って待ち合わせ場所でようやく顔を合わせたんやけどね。そこで驚いたのがオレの留守電メッセージを聞いて彼女もちゃんと中華街まで行ったんだそうな?!しかもオレが新横浜駅を離れた10分後には新横浜駅に着いていたらしい。電車の中とかで電話をとることができなかったと言う・・・。ああ、なんてすれ違い!(苦笑) 何が悲しゅうて各自バラバラで中華街をうろうろせにゃあならんのだ。(笑) 携帯電話を持ってないとこういう時に悲劇が起こる・・・。

 とにかく雑談しながら横浜国際総合競技場に向かった。新横浜駅から徒歩15分。場所が場所なだけに競技場へ向かう人達の多さも半端じゃない。場所をちゃんと確認してなくてもこの流れに沿って行けば自然と着くだろうって感じだった。周りからちらほら聞こえてくる関東のイントネーションがとても新鮮やったね。(笑) ああ、横浜まで来たんやなあって感じで。

 競技場では当然グッズも売ってたわけやけど、オレはもう何も買わなかった。元々グッズには全然興味が無いし、パンフを買いたくなるほどミスチルファンってわけでもないからね。オレにとってMr.Childrenっていうのは世代的にも同世代やし、彼らに対する憧れみたいなものっていうのは無い。音楽的にはいつも興味深いことをやってきてた彼らにはある意味同志のような共感だったり、イイものを創りやがるなあっていうライバル心だったりっていう感情が強かったりする。それ故にミーハー的な部分はほとんど無いから、今ここにいる人達よりもはるかにシビアな目で見ることは明らかだった。

 開演時間まではまだだいぶ時間があった。競技場の脇に腰をかけてジュースを飲みながらしばし雑談。遠くの夕陽が綺麗やったなあ。このままやとかなりイイ感じの自然の演出が効いた野外LIVEになるんちゃうかなって思わせた。この日のファンの人達を見ると年齢層はやはり20代〜30代が多そうやったね。雰囲気的にはわりと普通の人達ばかりって感じやったかな。オレみたいなプラチナブロンドの頭はけっこう目立ってたと思う。(笑) ただこんなにたくさん人がいるのに一人で来てるファンっていうのを全然見かけなかった!これには驚き。オレみたいにいつも一人で行動してる奴からするとこんなLIVEは普段なら居心地が悪うてしゃーないで。(笑)

 開演時間の午後6時が迫ってくるにつれて、さっきまでの綺麗な夕陽はどこへやら?空には急に黒い雲が広がっていた・・・。(汗) そろそろ中へ入ろうかってことで、いざ入場。これだけ人が多すぎると荷物チェックも緩い緩い。(笑) アリーナに足を踏み入れるとその大きさに圧倒された!会場には延々とダークでアンビエントなシンセパッド・フレーズがSEとしてループで流れていた。中に持ち込んでイイ飲食物は水のみ。板を敷いて覆ってたけど、万が一芝を傷めるようなことがあってはいかんからだという。とりあえずここで1本ペットボトルの水を買っておいた。ここから1番前まで進んで行くわけだ。

 会場には既にたくさんの人達が席に着いている。その中を数多いゲートチェックを何度も通って前に進むこの優越感!!(爆) いつもたいてい2階席の方から見るようなことがあたりまえだったオレからするとこの優越感と言ったらたまらなかったね。(笑) 今年ようやくTM NETWORKのLIVEを前から7列目という位置で見る快挙があったけども、今回はそれを上回る最前列!!しかも6万人ものキャパシティーの中でって言うんやからまさに夢のようだった。前に進んでいくほど一緒に前に向かってた人達がふるいにかけられたように消えていく。(爆) 

 そんなドキドキワクワクしながら席に着いてみての感想は、正直言って「う〜ん・・・」っていう感じだった。なんてったって端っこやからねえ。それもほんまに端っこでオレの左横には席は4つしかない。うちのブロックはステージに向かって左端のAブロック。正面には当然のようにフェンスがあり、その向こうには巨大なスピーカーやらオーロラビジョンやら鉄塔やらレールに乗ったカメラやら裏方さん達がおもいっきり見えるような位置だった。それらのセットや機材で出っ張ってる分最前列とは言っても真ん中のブロックより4〜5列ぐらい後ろにあたるんよね・・・。だから言葉上では確かに最前列やけども、実質的には最前列とは言い難かった。(笑) それにこのバカデカい会場やし、横1列にしたっておそらく100人ぐらいやろう、と。ほんじゃステージ真ん中までの距離は結局ホールの真ん中辺りで見てるのと何ら変わらない。(苦笑) それに角度的にはほとんどメンバーは見えないであろうことがうかがえた。最前列やのにオーロラビジョンに頼るしかないか、みたいな・・・。

 それにしても空に広がる黒い雲が気になって仕方がなかった。今にも雨が降り出さんばかりの曇天にスタッフの人達も急にバタバタと機材にビニールをかぶせていく。そしてスタッフにはレインコートが配られていた。これでじゃじゃ降りにでもなったら6万人でヤケクソにならんとしゃーないなあなんて思っていた。(笑) 空が気になって上を見上げると、同時にものすごく気になった物体があった。それは上から撮影してるカメラ。これが競技場の前と後ろをロープウェイのように結ばれて動き回っていた。内心、このカメラなら映るかもなあ?なんて思ったけどね。(笑) オレの友達はこの日おもいっきりDVDに映る気満々でなんとか目立とうと中華街で派手な団扇を買ってきてたりしておったわ。(爆)

 競技場を照らしていたライトが消えた!会場がどっと歓声でわく!アッと言う間に総立ちだ!と同時に目の前の警備の兄ちゃんがしゃがみ込んでがっちりとフェンスを押えにかかった。(爆) ピアノのインストと共にオーロラビジョンにシフク行きのバスのアニメーションが映し出される。そしてミスチルが入場してきてスタンバイ!!一際大きい歓声!!周りからは「こんなに近くで見れるなんて」っていう感動の声も。(笑) しかしオレの席からはやっぱり生でミスチルを見るのはかなりキツい角度だった。もう桜井君を遠くに真横から見るような感じ。ドラムのJENはほとんど見えなかったねえ。後の2人もあまり見えなかった。とにかく桜井君にこっちまで走ってもらうのを期待するしかなかったね。

 1曲目、このイントロは『終わりなき旅』だ!会場のみんなの手拍子が表拍で叩くので非常に嫌だった。(苦笑) ロックなんやから裏拍で叩こうよ、ほんまに。緩やかに始まった感じやけど、桜井和寿が歌いだすとその声にまた歓声がわく!ちょっと聴いた感じではちょっとヤバいかなあ?って感じだった。前日の声の疲れがまだとれていないのか? なんとなくこの日の声の調子を探ってるかのようなウォーミングアップみたいな感じに聞こえたかな。

 2曲目は『光の射す方へ』。ミスチルの曲の中でもかなり好きな曲だ!CDとは違って♪帰りたい〜のところで裏声を使ったりしてたなあ。ただこの時も桜井君の声を聴いててかなりヤバそうに聞こえた。前日で枯らしてしまったのか!?♪ウォ〜ウォウウォ〜のところは会場に歌わせて誤魔化せてたけど(笑)♪光の射す方へ〜・・・のところがカスカス・・・。いつもなら地声で歌うところもところどころ裏声を使ったりしてたしねえ。しかし彼はやってくれた!後奏で早速ステージの端っこまで走ってきてくれたのだった!笑顔で煽る煽る!かなり近くまでやって来た彼の顔を見ると2曲目にして既に汗だく!(笑) 早くも花火も発射させて野外らしい雰囲気を演出していた。

 3曲目は『PADOLE』。この曲も好きやねんなあ。なんかのCMソングにもなっておったよね。ノリノリだ!会場も♪行こうぜ!ってみんなで合唱。それにしてもみんなちゃんと歌詞を覚えてるんやなあ。やたらと一緒に歌ってるもんなあ。(笑) そんなファンの人達にやや圧倒された。(爆) この曲の桜井君の歌はややラフに感じたものの勢いを感じさせてくれて悪い気はしなかった。

 4曲目はダブル・ミリオンセラーの『名もなき詩』。この歌は実はあんまり好きじゃない。と言うのもうちの店でお客さんが歌ってるのを聴き飽きたから。(苦笑) まあ本家が歌ってるのを聴くとそんなに悪いもんじゃないけどね。あんまり好みじゃないのは確か。

 桜井さんコールが飛び交う中、ここでMC。

 桜井「どうもこんばんはMr.Childrenでっす!! Mr.Childre史上、最大級の会場なのでそのライヴの模様をしっかり記録におさめようと、何台ものカメラが入っております!ウソでも盛り上がってるように」

 会場爆笑!

 桜井「さすがにこれだけデカい所でやるとなると思うところがありまして、実家に戻った時に仏壇に手を合わせてみたりしまして。(笑) でね、突然話は変わりますけどヤモリって御存知ですよね?ヤモリは南の島に行くと幸運を運ぶ生き物だそうで・・・」

 会場がいっせいに「へえ〜」ボタンを押したくなるような空気が漂う。(笑)

 桜井「へえ〜かよ!(笑) でね、昨日のLIVEの前に家を出る時にカバンを持ってたんですよ。MDプレーヤーに入れて再生しようと思ったらヤモリがいる!これ本当だからね!俺UFOもお化けも見たことないけどヤモリはカバンに乗ってた!」

 会場爆笑!

 桜井「あの〜、家を出る時にカバンにヤモリが乗ってたって言う人いますかね?」

 会場には喜んでハーーイ!ハーーイ!!って手を上げる人達がたくさん。(笑) これには桜井君も困ったように苦笑い。

 桜井「くだらない話はここまでで・・・。何曲かはこの後はラヴソングで。頭の中は女の子のことでいっぱいの時に作った曲もあればつい最近のバラードもあるんですが、なんだか今歌うととても自分の心に沁みてきたりするんですが、みなさんが経験したステキな恋の景色を思い描きながら聴いて下さい」

 と言って始まった5曲目は『口笛』。これはアレンジがかなりアコースティックになっていた。それでもって実に優しい歌い方をしてたなあ。言葉が丁寧で声のヴァリエーションもその一言一句にともなって様々に変化する。実に素晴らしい!それでもって最後は口笛を吹いて締めていた。

 続いて6曲目は『抱きしめたい』。エレピのイントロが流れると思わず歓声が上がる。この曲のアレンジは原曲に忠実やったね。この曲に関してはそこがまた良かったんよね。実はこの曲ってイイ曲やとは思うけど個人的にはそんなに好きじゃなかった。これまた日頃からド素人さん達の歌で聴き飽きてるっていうのもあったしね。それにベタやなあっていうイメージがあった。けれど、この日生で聴いてみて正直言って感動したねえ。桜井君の歌に。この曲ってこんなに良かったっけ?って思わせてくれた。そしてバックコーラスをやってるキーボードの人が良かった!実にイイ声をしてるし、桜井君との声のハーモニーもバッチリ!う〜ん、さすが本家本元が歌うと違うねえ〜。(笑) サポートの人のサックスも良かったなあ〜。

 7曲目は『Everything (It's You)』。これもアコースティックヴァージョンってことで1コーラス目はエレピの演奏だけ。この時にはもう桜井君の声も絶好調!声を変幻自在に操っていた。実に説得力があった!サビの♪ステ〜イ・・・のところでは原曲と違って入るタイミングをズラして1コーラス目では裏声を使ってたな。この曲も実はそんなに好きじゃなかったんやけど今日ばかりはほんまに気持ち良く聴けた!

 8曲目は『PINK〜奇妙な夢』。この曲は『シフクノオト』の中でもかなり好きな曲。聴けば聴くほどハマっていったんよね。曲のトーンとしては『シーラカンス』なんかとも共通してるように思う。暗いからこういう大会場にはあんまり合ってないのかもしれないけど、大きなビジョンに映し出された映像とはマッチしてたように思った。オレがミスチルが好きなのはこういう曲をやる側面を持ってることやったりするんやけどね。

 9曲目は『血の管』。ここにきてちょっとダレた・・・。この曲はあまりにもダークすぎてなんぼなんでもこの会場では不向きなような気が・・・。

 ドクッドクッっていう心臓の鼓動の音から血液が手の血管に流れる映像とともに10曲目は『掌』。この曲は何と言っても2003年JIN的名曲BEST10の第4位に入った曲やからねえ!大好きですわ♪ひょっとしたらミスチルの曲の中で一番好きかも知れないっていうぐらいの勢い。(笑) 原曲より歌いまわしは若干変えてたねえ。そして♪一つにならなくていいよ〜のところからが大きく変わっていた。♪それぞれが〜夢〜見て〜ること〜それぞれが〜信じてるもの〜それぞれが〜暮らしていたい場所〜それぞれが〜愛してる人〜一人ずつ〜一人ずつ〜それぞれ一つずつの輪〜・・・なんてことを歌ってたと思う。最後はキーボードの人と掛け合いみたいになってたんやけど、物足りなかったのが大サビに戻らずに突然♪それが素晴らしい〜とか言っちゃって終わるんよね。そこがどうも個人的には不完全燃焼。やっぱり♪もがいている〜で終わってほしかったなあ。

 それでもすぐさまデジタルなビートが入ってくるような流れになってたから構成上では案外良かったのかな?11曲目は『ニシエヒガシエ』。これはかなりオルタナティヴなアレンジになっていた。こういうサウンドは好きやからねえ!なかなか良かったよ。ステージの角度上よく見えなかったけどたぶんステージには桜井君しかいなくて演奏は打ち込みやったと思うんやけどねえ?そして桜井君はテレビのニュース映像みたいなんを見ながら演じるかのようにかなり入ってたね。(笑) 何かに取り憑かれたようにシャウトしてたわ。そしてまたしてもこっちにやって来た!塔に登って煽る煽る!周りのお客さんもいっせいにキャーキャー騒ぎ出す。曲が終わって真っ暗になった中をスタッフに小さなライトで誘導されて下りてくるところに桜井さんコールが飛び交う!(笑)

 12曲目は『Image』。この曲は先ほどのハイテンションを沈静させるような感じで始まった。アルバムを聴いててもあんまり印象に残ってなかってんなあ、この曲は。この時は会場全体もおとなしかったね。

 『overture』からの流れでなんかストリングスの音が終わってもいないのにみんなが手拍子をしだす。13曲目は『蘇生』。♪何度でも〜何度でも〜っていうサビが印象的な曲。イイメロディーやね!桜井君も曲の途中で何度も煽って歌わせてたなあ。

 14曲目は『youthful days』。みんなウンザリするような表拍の手拍子。(苦笑) 確かにJENのドラムの叩き方やとこうなっちゃっても仕方ないか・・・。この曲も好きやねんなあ。2コーラス目で「カンパ〜イ!」って叫んだり若干崩した歌い方をしていた桜井君。この後歌詞を間違えてしまい思わずやっちゃったっていうような顔を。(爆) おちゃめやねえ〜。(笑) 会場から笑われながらもしっかり一礼をして詫び。果たしてDVDにはこのまんま収録されるのか?(爆) それでも楽しそうにステージを縦横無尽に動き回りながら熱唱。この曲でもそこまでするかあっていうぐらいのくちゃくちゃな笑顔で歌っていた。(爆) 

 もっともっとと煽りながら始まった15曲目は大ヒット曲『Innocent World』。驚いたことに最初から会場に歌わせっぱなし!!しかもサビが来るまで放りっぱなし!!なんぼ6万人いるからって言ってもそれはねえ・・・。(苦笑) オレも一緒に歌おうと努力したけどかなりモゴモゴしながら歌ってたわ。(爆) 時々真上からのカメラとかチョロチョロ動いてて気になったしねえ。なんとかそれなりに歌ってるように見せてはおったんやけどね。(爆爆) なんせこの曲では客に歌わせすぎやった。オレの横のカップルの兄ちゃんの方が終始一緒になって一生懸命歌ってるのが聞こえてくるんやけどねえ、たまに邪魔やなあって思う時もちらほら。(笑)

 16曲目は『くるみ』。この曲は歌詞がええよね。まさに熱唱!声の調子も後半になるほどのってきたって感じで素晴らしかった!こんな大観衆を聴き入らす桜井和寿の歌声の魅力って一体何なんやろうなあ?なんてずっと考えてたなあ。(笑)

 17曲目は『Any』。この曲も好きやねんなあ。最初は特にどうこう思わなかったんやけどだんだん好きになってきた。イントロからして好きやね。

 18曲目は『天頂バス』。いよいよ佳境に入ったって感じで最後は♪君もおいでよ〜って何度も何度も取り憑かれたように煽りながら歌ってたわ。(笑) そして花火がドンッと上がると同時に桜井君がこっちにまたやって来た!!なんかこれだけ頑張って歌ってるのを見るとオレも思わず手を振り上げたくなっちゃったね。(笑) ひょっとしたらDVDに映ってたりして。(爆) かなりロングヴァージョンになっとったな。

 19曲目は『HERO』。個人的にはあんまり好きな曲じゃない。でもこうやって改めて聴いてみるとやっぱりイイ曲やと思ったわ。それと言うのも時には激しく、時には楽しく、時には哀しく、時には優しく感情豊かに歌う桜井和寿の成せる業やわね。「どうもありがとう!!バイバイ!!」と言ってステージからはけていくと本編が終了。

 ここでオレが感じたのはみんな当たり前のようにアンコールやってくれるやろうっていうあの中途半端なリアクション。手拍子すらなんだかまばら。あんなに大観衆がいるのに熱気を感じるアンコールってものをしないファンっていかがなものか?そんな風なんでオレが「こういうの一番嫌いやねん!」なんてことを友達と言ってたらそのうちやっとアンコールの声が沸き上がってきた。するとメンバーは意外に早く戻ってきたなあ。時間が押してたんかねえ?(笑)

 桜井「ありがとうございまっす!!今度はセットを近くに持ってきてもっと近くで鈴木君を見てもらおうと。(笑) これだけおっきい会場ですけどみなさんの最寄りの駅前商店街や阿波踊り大会特設ステージにMr.Childrenが営業に来たようなそういった近くに来たイメージで聴いてもらいたいと思います」

 アンコールの1曲目は『Mirror』。なんだかメルヘンチックなサウンドでかわいらしい曲だ。♪横浜国際に〜なんて歌詞を一部かえてたな。(笑) ♪Love Love Love Love・・・なんてところを聴いてるとやっぱりミスチルってTHE BEATLES(ザ・ビートルズ)の影響を強く受けてるなあっていうのがよくわかるわ。サックス持ったり今度はアコーディオンを持ったりとあのサポートの人ようやるなあ!ギターの人はハーモニカを吹いてた。そして浜ちゃんが鉄琴を叩いてたのがなんかカワイらしく見えたようで会場からも笑いが。(笑) 確かにミスチルを身近に感じれる雰囲気の曲だった。

 ここでメンバー紹介。アコーディオンを弾いていたキーボードの浦清英。キーボードを弾いたり途中でサックスを弾いたりと芸達者でかなり強力なサポートメンバーやなあって思った。

 それからハーモニカを吹いてたサポートギターの河口修二

 ほとんどのバックコーラスをやってるキーボードのSUNNY。シンガーソングライターらしくて通りで歌もうまいわけやね。彼のコーラスはほんまに気持ち良かった!

 そしてここからミスチルのメンバー。ドラムの鈴木英哉。「たけしさ〜ん!」って叫んでたみたいやったけどプロデューサーの小林武史のことやったんやろうか?(笑) 

 ベース中川敬輔。この人こんな名前やったんやねえ〜。(笑) テレビ見てても全然喋らないし存在感が無いからいつまで経っても名前を覚えられなかったんやけど。(苦笑) 

 ギター田原健一。なんとなく母性本能をくすぐりそうな浜ちゃん。(笑) ちゃんと飯食ってるんやろうか?(爆)

 アンコール2曲目は『Tomorrow Never Knows』。アレンジはほぼ原曲通り。歌もCDで聴くのと遜色なかったなあ。と言うか生で聴くとやはり感動は大きい!声の伝わり具合が全然違うもんねえ!!あの声の響きはほんまに羨ましい。声を楽器としたらほんまにイイものを手にしたなあって思うよなあ。

 アンコール3曲目は『タガタメ』。この曲ほど感情をガンッとぶつける曲は無いんちゃうかなあ?最後に行くほど声が崩れても感情で前にガンガン押し出しちゃうっていうね。これまた素晴らしかった!しかしこの曲が作られた背景を考えると、何でカップヌードルのCMソングになっちゃったんやろうなあ?(笑)

 ここでビジョンには至福行きのバスが映し出されてそれに乗って帰るアニメーションが。いよいよ最後の曲ってことやね。それは『オレンジデイズ』の主題歌になってた『Sign』。やっぱりドラマを思い出すなあ、この曲を聴くと。(笑) 一番新しい曲ってことになるか。なんかささやかにイイ曲やと思うわ。

 最後はS.E.に『言わせてみてぇもんだ』をバックにしてミスチルのメンバーが最後の別れの挨拶にステージの左右へ!こちらにもメンバー4人がやって来た!手をつないで心を込めた礼をする彼らに声援で応える観客達。みんな充実感に溢れたイイ顔をしてたなあ〜。

 場内に公演終了のアナウンスが流れる。午後9時過ぎぐらいやったかなあ?これだけ大勢いると当然規制退場ってことになる。ってことはアリーナ最前列は一番最後になるわけで・・・。まあ前のスタッフの人達が片付けてるのを見ながら余韻に浸りつつゆっくり会場を後にするのもイイかなっていう気分やったねえ。どうせ駅に着いたところで大混雑なのも目に見えてたし。

 駅前にはたくさん駅の混雑が引くのを待つ人達がまだたくさんいた。きっとまだミスチルの余韻に浸ってたんやろうね。

 今回はるばる横浜まで観に来た甲斐があった。オレの中で桜井和寿の歌が物凄い刺激になったね。なんか忘れかけてたものや気付かなかったことを教えてくれたような気がした。素直に「勉強させてもらいました!」って感じ。(笑) LIVEを観て歌に関してここまでオレが思わされたことはかつて無かった。それでもこの人には適わないとかそういうことを思わないところがまたオレらしかったりするんやけど。(爆) 

 彼の歌は脳梗塞で倒れて復帰してからほんまに良くなったと思う!一皮剥けたって感じがするんよね。聞いた話では復帰に向けてボイス・トレーニングもするようになったとかで、その効果もあったんちゃうかな。昔のLIVEのビデオを見せてもらったけど、一目瞭然やもんねえ。桜井和寿っていう人は元々イイ声を持ってるし表現力という点では抜群にうまい人やとは思ってたけど、技術的には決して優れている人だとは思ってなかった。そういうものよりもハートでロックしてる人って感じやったんよね。だからメッチャうまいとは思わなくても説得力はあったんよ。

 けれどTVで『掌』を歌ってるのを見てからぐらいから、ごっつ「来る」モノを感じるようになった。ほんまにうまくなったなあって思った。小田和正と一緒に歌った時もそう思ったなあ。実際今回生歌を目の当たりにして悔しいぐらいイイ声をしていた。(笑) 声の倍音成分が天性のものなんやろうね。これはほんまに生で聴くのとCDで聴くのとでは全然違うわ。ネットでいろいろ見てると前日の方が声がよく出てたようなことをちらちら目にしたけども、オレは2日目でも十分感動したよ。最初はこんなんで今日声大丈夫かなあ?って感じやったけど、後半になるほど調子も上がってきたしね!桜井和寿の声は予想以上のもんやったわ。ただしMCはハッキリ言って寒かったけどね・・・。(苦笑) あのヤモリの話はいただけませんなあ。(爆) 

 Mr.Childrenっていうバンドはほんまに桜井和寿の歌というものを全面的にバックアップしてるバンドやなあってつくづく感じた。なんせ「桜井の歌ありき」なのだ。他のメンバーの我の強さっていうのはほとんど感じることは無かった。失礼を承知で言わせてもらうと「桜井和寿がいないと他のメンバーは食っていけない」っていうのが見えてしまった。たぶんみんなそれを承知してるからここまで桜井和寿を前面に押し出せるんやと思う。

 そしてファンのリアクションを見るかぎり何と言っても「歌詞」に対する思い入れが異常に高いような気がした。オレなんかは曲調重視やからなんぼ歌詞が良くても曲がピンと来なかったらあかんけどね。そういう意味ではやっぱりアレンジ面で小林武史の力がかなり大きいんやろうなあっていうのも感じたかな。音楽的クオリティーの高さを誇ってるのはやはり彼のおかげやろうね。そしてLIVEのクオリティーを上げていたのは明らかにサポートメンバーの人達のおかげだ。

 そして何よりも会場のファンが支えていたってことも大きいやろうなあ。これだけの大観衆の前でパフォーマンスできるアーティストなんてほんの一握り。ものすごいメジャー・バンドなのにメジャー臭さを感じさせない地味な雰囲気をいまだに無くさないでいるのも確か。(爆) そこが身近に感じれるイイところだったりするのかもしれないけどね。(爆爆) 

 いやあ〜、ほんまに素晴らしいLIVEやったわ!DVDが出たらオレも映ってるかもしれんし是非買わんといかんよね。(笑) 髪の毛で見つけやすいで、たぶん。(爆) オレの友達もオレと一緒に見れたから2倍楽しかったって言ってくれてほんまに良かったわ!まあオレもそんな彼女のハイテンションさに若干たじたじになりながらも(爆)楽しい一時が味わえて最高やったね!

 今度は一度B'zの稲葉浩志の生歌の声を聴いてみたい!

 そして次なるLIVEはいよいよglobeだ!!

 Mr.Childrenの『シフクノオト』を聴きながら・・・   

2004.10.21

 

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