青春時代にタイムトリップ!LIVE EPIC 25 at 大阪城ホール

 2003年2月16日(日)、大阪城ホールにて『SUNTORY presents Live Epic 25』というコンサートが行われた。

 このイベントがあるのを知ったのは秋ごろの話。サントリーがスポンサーということで、このイベントへの招待キャンペーンをしていたため、オレも発泡酒をケース買いして応募してみたけど見事にハズレ。その後e+プレオーダーでも抽選に漏れ、チケットが取れずどうしたものかと思っていた。するとネット仲間のKaoriさんがEPIC 25のコンピレーション・アルバムに付いていた応募ハガキでチケットが当たったということで、しかも2枚余っているという。すかさず1枚分けてもらうことにした。ラッキー〜♪ 座席は全然良くなかったんやけど、この際見れるだけでもかまわない。見れなきゃ悲劇やし。とりあえず、これで80年代ちょうどオレの青春時代と共にあったアーティスト達の歌が聴ける!

 出演アーティストは、大江千里、大沢誉志幸、岡村靖幸、小比類巻かほる、佐野元春、THE MODS、鈴木雅之、TM NETWORK、渡辺美里、and more...。かつてEPICソニー時代の錚々たるメンバーだ。

 オレのお目当ては言うまでもなくTM NETWORK!オレの長い音楽との付き合いでもこの人達は原点に当たる大事なアーティスト。青春時代、常にTMの音楽が鳴り響いていた。節目節目でとても想い出深い曲がたくさんある。そんな彼らを、このEPICというレーベルで同時代ある意味張り合いながら活動してきたアーティストの中でどう映って見えるのか非常に興味があったんよね。

 他のアーティストでは渡辺美里はよく聴いていたね。むしろTMより早く注目してたんじゃないだろうか? 小室哲哉を知ったのも彼女の曲がきっかけだったし。なんせFMをよく聴いてたんだわ、10代のころは。その他も大江千里、岡村靖幸、小比類巻かほるなんかはけっこう注目して聴いてたかな。でも今回他にも見たいアーティストがいたんよね。TMのバックもやってた一流テクのスタジオミュージシャン3人組FENCE OF DEFENSEや、MTVに影響された初期の世代アーティストの松岡英明なんかがそう。よく聴いてたんだわ。なんとか出てくれないもんかとand more...の部分に期待しておったんやけどね・・・。

 このライヴが迫ってきてとある情報が。岡村靖幸がスケジュールの都合で出演できないことになったのだ。これって彼目当てでチケットを買った人は悔しいやろうね。岡村靖幸の音楽はプリンスから影響を受けてるのがよくわかるものの、彼独特のスタイルがあって個性的。そう、EPICっていうのはみんなそれぞれ個性があったから面白かった。オレも生で岡村靖幸を見たかったから残念やわ。しかし、スケジュールの都合ってのもなんか怪しいと思ったのはオレだけか?

 他にも残念なことが。このLIVEのサポートメンバー予定だったドラマーの青山純が体調不良により出られなくなったとのこと。青山純といえばTMやB'zのレコーディングでもたくさん叩いてたから非常に生でプレイを見たかったのに!ほんまに残念。

 しかし、参加できなくなった人もいれば、新たに参加できる人も増えた。先ずは鈴木聖美。言うまでもなく鈴木雅之のお姉ちゃん。それから2月14日というかなり間際になって、なんとあのバービーボーイズが11年ぶりに三夜限りの復活をするというビッグニュース!! 解散してたしもう最初から出るなんて有り得ないと思ってたから、これにはビックリ。この発表が間際でほんまに助かった。これがもっと早くわかっていればチケット争奪戦はもっと激しいことになっていたやろうからなあ。バービーボーイズもけっこう聴いてたからほんまに嬉しかった♪ 

 そんなわけで、まさか21世紀でこのメンツをこんな形で見ることになろうとは思いもよらなかったなあ。まあ当時だったらこのメンツが同じステージに立つなんてことは余計に考えられなかったかもしれんけどね。ほんまに一癖も二癖もある人達ばっかりやったから。去年のクリスマスにNHK-FMで放送されたTM NETWORKの特番の中で、木根尚登が「みんな大人になったんだねえ。」って言ってたのが印象深い。(笑)

 ある意味一風変わったこの企画のライヴ。果たして客層がどうなるかっていうことにも興味があった。サントリーのキャンペーンで当選した招待客も1500組ぐらいやったっけ?けっこういたはず。どう考えても30代以上が多いやろうし、お目当てのアーティストもそれぞれ違うやろうからそんなにワッと盛り上がるようなことはないだろうっていう予測はしていた。ただ全体としてのノリがどんな風になるのかっていうのが全く未知やったね。

 迎えた当日、JR大阪城公園駅を降りて大阪城ホールへ。先ず今回チケットを譲ってもらったKaoriさん夫婦に会いチケット代を払った。ここで今回のパンフレットがTシャツとセットで3500円というのを知る。「しゃーないなあ、記念やし」と思って、Kaoriさん夫婦と別れてからグッズ売り場に行くと既にSOLD OUT!あちゃ〜!開演10分前やったから無理もないとはいえ、もうちょっと用意しておいてほしかった。「通販で買うしかしゃーないかあ・・・。」なんてガッカリしながらもう中に入ることにした。

 開演時間は17時。しかし入場はとてもしきれていなくて座席に着いてもかなり待たされることに。その座席というのは悪い悪いとは聞いていたけど、ほんまに悪かった。(爆) スタンド席で、ステージに向かって右後方Fゾーン。しかもかなり上段の方だったから当然肉眼では表情まではわかりそうにない。それでもアリーナ席の後方よりかは見やすい位置やったんちゃうかな? ちゃんとコンパクトな単眼鏡も持ってきてたしね。それにステージの左右には大きなビジョンもあったから特に問題なくそれなりに楽しめる状況ではあった。面白いことに、ステージの裏側にも座席が用意されてたね。ある意味おいしいかも。なお、オレの場合ステージからは遠いし、別に最初から見たいアーティストが出ずっぱりのライヴとは違うってことであまり立ってみようという意識はなかったなあ。別にオレが歳をとったっていう理由じゃなくてね。(笑) 

 30分程押していよいよ始まった!軽快なナレーションと共にサポートメンバーが一人一人入場してくる。

「DRUMS、江口信夫〜!」・・・この人が青山純に代わって叩くことになった。ユーミンのレコーディング及びライヴには欠かせない人らしい。現在は浜崎あゆみのツアーで叩いてるとか。

「Bass、萩原メッケン基文〜!」・・・元・killing timeのメンバーってことやけど、killing time自体知らんなあ。大沢誉志幸のバンドにも参加していたそうで、現在は鈴木雅之のサポート・メンバーとして活躍中らしい。

「Keyboards、西本明〜!」・・・佐野元春の伝説のバンド"ハートランド"のメンバーやったってことやけど、オレはあんまりよく知らない。この人の名前はよく聞いたけどね。プロデューサーとしても尾崎豊、染谷俊、伊豆田洋之らを手がけて、エピックの多くのアーティストのライヴに参加したとのこと。

「Keyboards、Dr.KYON〜!」・・・元・BO GUMBOSのギター&キーボード。懐かしいねえ、BO GUMBOS。ニュー・オーリンズの音楽がどうのこうの言ってたと思うけど、オレ的には全然好きじゃなかった。(笑) 去年は元ちとせのライヴでもマルチ・プレイヤーぶりを発揮したんだそうな。元ちとせもエピックなんやなあ。

「Chorus、大滝裕子〜!」・・・'80年にソロデビューしてたんやって!?その後AMAZONSとして活動ってことやから、久保田利伸と一緒にやったりしてたんを覚えてるわ。顔は浮かんでこないけど。(苦笑)

「Chorus、濱田実和子〜!Peco(ペコ)〜!」・・・鈴木雅之や大江千里のライヴにコーラス&コレオグラファーとして参加してたそうで、現在は自らライヴ活動してるらしい。

「Saxophone、山本拓夫〜!」・・・岡村靖幸のデビュー当時からレコーディング&ライヴにサックスプレイヤーとして参加してるそうで、現在は渡辺美里のバンドのリーダーも担当してるそうな。

「Guitar、葛城哲哉〜!」・・・この時明らかに一番大きい歓声が上がった!それだけでもう「ああ、やっぱりTM目当てで来てる人多いんやなあ。」ってわかったわ。(笑) TMNリニューアル後にサポートとして参加してきた彼は、言ってみれば松本孝弘の後継者的存在。元・TVということで歌もうまいし、コーラスにもよく参加してる。

「Guitar、バンマス佐橋佳幸〜!」・・・この人を知ったのは渡辺美里にたくさん楽曲提供してたから。現在は佐野元春のThe Hobo King Bandのメンバーってことで、たしか『HEY!HEY!HEY!』でも見たなあ。ちなみに伝説のバンド、UGUISSってのは初耳。ほんまに伝説なのか?(笑)

 以上、順番は若干間違いがあるかもしれないものの(笑)、こんな感じのメンバーがそれぞれの位置に付くと、この人の歌から始まった・・・。

 トップバッターは鈴木雅之!歌はシャネルズ時代の曲『ランナウェイ』やがな。アレンジは今風にゆったりとした感じでソロ用の曲になっていた。オレがこの時思ったこと。

「鈴木雅之ってもっと歌うまいと思ってたのに・・・。」(笑)

 たしかに安定してるけど、噂程うまいとは思わなかった。そして、オレのこの日のテーマは決まった。「ヴォーカリストとしての分析」。オレの「歌」ってのが、今日ステージに立つ人達に太刀打ちできるかどうかってのを見極めてやろうなどと大胆にも思ってしまった。幸いというかあいにくと言うか、そういう客観的に見るにはうってつけの場所だったのだ。(爆)

 鈴木雅之は自らトップに出ることを望んだらしい。「いつも自分はトリが多いから」なんて言ってたけどね。(笑) こんなことを言っておきながらただ単純に待ち時間が嫌やったんちゃうん?なんて思ったけど。まあ観客のみなさんまだエンジンはかかってないからあんまり立ってもいなかったね。少なくともスタンドに関しては。「今日はラッツ&スターの鈴木雅之です!一人だけどね」なんて言いながら『め組の人』。ラッツ&スターが流行ってたのって、小学校か中学校ぐらいやったと思う。それまでクラシックやアニメソングばっかり聴いてたのを、ようやく『ザ・ベストテン』や『ザ・トップテン』なんかも見るようになり、歌謡曲も聴くようになってきた時の曲やね。顔を黒塗りしたグラサンの人達が白手袋をしながら「♪ワーワーワー〜」なんて歌ってたのが懐かしい。この日もみんなで「め!!」の決めポーズ。(笑)

 そして、自分の歌じゃないと言いながら『TAXI』を1コーラス歌って、お姉ちゃんの鈴木聖美登場!いやあ、この人の声量はすごい!明らかに鈴木雅之がブッ飛んだ。(爆) でもハッキリ言って声量はすごいけど、ピッチはかなり悪いと思う。ビブラートをきかせた歌い方してるけど、あれだけピッチがズレてると聞き苦しい。オレなんか元々ああいうソウルフルな歌い方って好きじゃないから余計に聞き苦しかった。J-R&Bの先駆け的存在やったわけやけど、今の世代のアーティストの方が確実にうまいと思った。でもまあ雰囲気でもっていける説得力はあるんかもね。スタイルは古いけど。

 この後予想通り『ロンリー・チャップリン』を2人で歌った後、お姉ちゃんはステージからはけた。最後に鈴木さん『ガラス越しに消えた夏』を歌うんやけど、なんと2コーラス目を次の大沢誉志幸を呼び込んで歌わせてしまった!?一瞬『夜のヒットスタジオ』パターンか?と思ってしまったよ。いかんよねえ、大沢さんに歌わせちゃあ。オレはこの時思ったもん。

「大沢誉志幸って、歌うまくなかったのか!?」(笑)。

 この人、声はものすごい特徴あるけどそんなにうまくないもの。トップとか音あたりきってなくて「もうちょい!」って思う時も多いし、声に頼りすぎてるせいかなんか歌い方にあまり工夫が見られない。のっぺりとした印象を受けちゃって退屈になりがち。鈴木雅之とダイレクトに比べることになっちゃって、ちょいとつらかった。しかも2コーラス目を歌い終わった後、何を思ったかクルリと360°回ってみせたのだからビックリである!だってこんなバラードでクルリと回ったらあまりにも滑稽やがな!オレは思わず吹きだした。(笑)

 鈴木さんがはけると大沢誉志幸と言ったらあの曲『そして僕は途方に暮れる』。この曲は当時しょっちゅうラジオで流れてるのを聴いた気がするわ。でもあんなフォームで歌ったらそりゃあ、ピッチも悪くなるっちゅうもんですわ。恐ろしいほどアゴを上に上げるし、肩に力入ってるしねえ・・・。 その後の曲は何か知らない。緑のレーザーとダンサブルな曲調がマッチしておったけど、大沢誉志幸のキャラと合ってないような気がした。(笑) 『シティーハンター』の主題歌だった『ゴーゴーヘブン』でも歌ってくれたら案外若い人達でも「この曲聴いたことある!」って思ったかもしれないねえ。最後に『宵闇にまかせて』だっけな?それを歌ってから彼は消えた。会場の盛り上がりはまだまだって感じやったね。

 暗転するとちょっとしたSEみたいなんを鳴らすんやけどね、この時次には一体誰が出てくるんだろう?っていうワクワク感があった。これが何と言ってもたまらんかったね。メンツからしてある程度は出演の順番も予想できたけど。

 この次出てきたのが小比類巻かほるKOHHYだ!曲は『Hold On Me』。昔から大人っぽかったからあまり変わってないように見えた。いまだにけっこう綺麗。やっぱりすごく安定してるねえ。当時この人はものすごく歌がうまいように思えたもんやわ。『両手いっぱいのジョニー』とか好きやったなあ。でもこうやって今の時代に聴いてみると、それほど歌に個性がないようにも思えた。勿論文句無くうまいんやけど、やっぱりそれだけじゃ長続きせんよなあっていう典型のように思えちゃった。メジャーで売れ続けるってのは難しいね。絶対この人のことを「まだやってたんだ?」なんて思ってた人も多いと思うねんなあ。続いて『Together』を歌うと次の出演アーティストを紹介。ん?2曲だけ?オレの記憶違いか?そういえば『I'm Here』歌ってないんちゃうん?歌ってたっけ?どうやったか思い出せません・・・。それはたぶん次のアーティストが急遽1曲だけ歌うことになったから削られたんやろうと推測した。彼女が紹介したアーティストは「兄弟ぐらい。彼ぐらいの年齢じゃないかな。」って言ったからもしや!?と思ったらそのもしやだった!!

 松岡英明登場!! これには大阪城ホールで大きなどよめきが起こったがな!!やっぱりけっこうみんな知ってるんやねえ。オレも見たかったから拍手喝采。バックでは延々リズム隊がリフってる。その中で松岡クンのMC。時代の流れとは恐ろしいもので、なんかあの喋り口調が寒かったんだなあ、これが。(笑) 歌う曲はさきほどからのリフで『以心伝心』をやるのはわかっていた。彼はあの当時と変わらないような真っ赤な衣装を着てあの当時のようなノリで歌ってくれた。違ったのは松岡クンの後退してしまった髪の毛の生え際。(爆) 松岡英明の音楽はTMの影響も明らかに受けていたと思われる。なんせデュラン・デュランやカルチャー・クラブといったニューロマンティクス世代の音楽ですわ。なかなか当時ええ感じのポップでキャッチーな曲をいっぱい作ってたのに、なぜか思ったよりブレイクせえへんかってんなあ。あのまるでケンちゃんシリーズみたいなカワイイ少年キャラがいかんかったんやろうか? 実際、ダサいと思ったことは何度もあるけど、カッコイイと思ったことは一度も無かったし。(苦笑) でも曲は好きな曲がいっぱいあるねんなあ。彼はたった1曲だけ歌うと消えていった。歌はねえ・・・あの頃と特に変わらずそんなに特別うまくない。(爆)

 そして次に登場したのが大江千里。聞き覚えのあるピアノのイントロやなあと思ったら『YOU』やったね。あの独特の歌い方は健在。男版ユーミンみたいな感じ。MCはさすが関西人。笑わせてくれた。特にまだデビューの頃、エピックの青山の事務所に行ったら誰も電話に出ないから自分が出たんだそうな。そしたら「あの〜、大江千里さんのことを聞きたいんですけど・・・。」っていう電話だったらしい。「ハイ、僕が大江千里です。」って何度言っても「そうじゃなくて、大江千里さんの担当の方を呼んでもらえますか?」と信じてもらえず、「あの〜、わたし因島から電話してるんですよ。からかわないで下さい!」とガチャって切られたのが今でもトラウマになってるらしい。(爆) 『十人十色』『リアル』を歌って明るく消えていったなあ。正直言って、この人も歌はうまいとは思えないんだなあ。けっこうスカスカした声してるし。あの独特の歌い方が個性として最大の武器になってるのは間違いないけどね。あの眼鏡が相変わらずトレードマークやなあ。最近どんな曲を歌ってるのかは全然知らんけども。今回最大のヒット曲『格好悪いふられ方』をはずしてきたのは、やっぱり80年代半ばを意識した選曲にしてるからなんやろうね。

 ここでステージの前にスクリーンが。こういう場合たいていセッティングに時間のかかるバンド系っていうのが予想できた。TMが出てくるのはまだ早いし、この次はあのバンドやろうなあなんて思ってたら、EPICソニーの歴史を語る映像が流れる。そこにはEPICから出た洋楽・邦楽の懐かしいPVが次々と。この時も思ってたけど、TMが出てくるとわかりやすい反応が。(笑) 『1974 (16光年の訪問者)』のPVが出てきた時はオレもいっぺんにタイムスリップして、なんか胸がキュンとなる感じがしたもんね。(笑) 後は『Self Control』のあの子供達に囲まれたPVも流れたな。この前のNHK-FMのTM特集でもメンバーみんな「あのPVは良かったよねえ〜。」って言ってたのを思い出した。

 この次に出てきたアーティストは予想通りTHE MODSやった。曲は『激しい雨が』。ハッキリ言ってこの曲ぐらいしか知らないんやけどね。中学時代に何かのCMソングになってたから知ってる程度で。でもこの曲はけっこう好きよ。あっそうそう『夜のハイウェイ』ってのもあったなあ。この曲もなかなかカッコ良かったんやけど、今回はやらなかった。驚いたのが森山達也の歌のうまさ。実にしっかりした歌いっぷり!この手のロック系の音楽ってもっと勢いで適当にごまかしてっていう人達が多かったりするんやけど、かなり安定してて芯のある歌で声もサウンドにマッチしてるし驚いたわ。2曲目、3曲目は知らないしもうどんな感じの曲だったかも忘れちゃったけど、演奏後「帰りは気をつけて帰ってください。」とサラッとした一言がなんともクールやないの!すごいファンの人もいるんやろうね。ずっと「森山〜!!」って叫んでる人も何人かいたわ。

 この後出てきたのが、アコースティックギター1本を持って登場してきた元・ストリート・スライダーズHARRY。実はスライダーズもどこかで絡んでくるやろうという予想はしてた。やっぱりこういう形になったか。アコギ1本っておいしすぎやね!あのルーズな感じの歌とよく合ってたわ。けど、オレはスライダーズみたいな音楽って全然好きじゃないんやけどね。1曲だけ歌うと、消えて行った。

 そしてまたさっきのようにスクリーンが。今度はいきなりあの懐かしいEPICの番組『ez』のオープニングやがな!これにはけっこうどよめきが。そして秘蔵映像ってことで次々といろんな映像が流れる。いきなりTMのビデオのオープニングに使っていたマニアックな映像。やはりどよめき。(笑) この番組はもうほとんど欠かさずチェックしておったよなあ。実家にもTM関連のマニアックな映像が残ってるハズ。この頃出たライヴビデオ、なんとか早急にDVD化してくれないもんかねえ? 絶対そこそこ売れるハズ!

 さあ、スクリーンが上がると、先ずバックステージの方から大歓声が上がった!誰だ!?ここでバービーボーイズの登場だ!! 曲は『泣いたままでlisten to me』。わ〜お、懐かしい!コンタのサックスもあの独特の絞り叫ぶようなハイトーンのヴォーカルも杏子の色っぽいダンスも変わりない!!コンタなんかもうあんまり声出なくなってるんちゃうかなあ?と思って心配やってんけどね。ちゃんと出ておったね。杏子姉さんも昔と全然変わらず、色気ムンムンで片方の肩をちらつかせながら、スカートもヒラヒラとまるでフラメンコダンサーのよう。オレあのシャツがズレて見える女性の片肩に色気感じるから、あれには滅法弱い。(爆) この人が山崎まさよしとスガシカオと一緒に福耳というユニットで『星のかけらを探しに行こうAgain』を歌ってるっていうのを若い人達は知っていたのだろうか?(笑) イマサも変わってなかったねえ。エンリケは浜崎あゆみのバックで弾いてるのをちょいちょい見るけど、あのドラムの人は久しぶりに見た気がする。それよりコンタのMCってあんなにエラそうやったんやねえ。(笑) 

「俺はちょっとガッカリした!どうも見渡した限り平均年齢高すぎる!」(爆)。ここで30代、40代、20代と声を出させてたけど、やっぱり20代が若さがあって一番元気があったわ。(笑) この後、オレの大好きな曲『負けるもんか』『女ぎつねon the Run』を熱唱。そして「東京で会おう」と言いながら去って行った。いやあ、バービー良かったわ。久しぶりに爆発させたって感じちゃう? これを機に再結成ってのはないのかねえ? 会場もだいぶ熱くなってきてたかな。と、同時に体力が付いて行けず疲れてた人もいたような。(苦笑) 

 この次出てくるとしたら、もう彼らしかいないよなあ。SEがもうそれをにおわせておった。『Be Together』のイントロが流れると、光と煙の中から影が!待ってましたTM NETWORK!! 当然彼ら三人が出てくると歓声もひと際大きい。この時が今までで一番みんな立ったがな。オレも前の人が急に立ったもんやから、立たないと見えなくなってしまったし。(笑) ステージ右手のシンセブースに縦縞ストライプのジャケットを着た小室哲哉、ステージ左手にベージュかグレイっぽいジャケットを着て地味な(笑)木根尚登、フロントに青と黒を基調にしたジャンバーを着た宇都宮隆。しかし、『Be Together』ときましたか。オープニングには持ってこいの曲やし、鈴木あみが大ヒットさせた曲でもあるからこういう場合の選曲としてはええかもしれんけど、個人的には嬉しくなかった。あんまり好きでもないから。それでも懐かしい振り付けしてる人達もいっぱいおったなあ。(笑) ただこの時不満に思ってたのがTMの三人が昔みたいにド派手な衣装で出てくれなかったこと。そして昔みたいなメイクをしてくれなかったこと。まあこのあたりはオッチャンになっちゃったから仕方ないんかなあ、やっぱり。(苦笑) でもヘッドセットマイクと、キーボードの矢倉は組んでほしかったねえ。哲ちゃんの機材見たら3台ぐらいしか使ってなかったがな。ちゃんと見えなかったけどRolandの何か黒いシンセと、VIRUSかなあ?小さいアナログチックなシンセ。それともう1台は全然わからなかった。シルバー系のボディのシンセやったような気がするけど、今回は遠すぎてちゃんとチェックできず。これじゃあ、なんか物寂しい。

 なんかアッと言う間に終わっちゃったなあ。すると次は哲ちゃんが何やら音をピコピコ鳴らし始めた。♪ゲゲゲッゲッゲッ・・・。出たあ〜!いつもより多く鳴らしております。(爆) 今までで一番複雑なリズムでゲゲゲをやってくれたような気がする。名曲『Get Wild』ですよ。このイントロの後はあの武道館LIVEの時のようなシンプルなアレンジの『Get Wild』やったなあ。生バンドらしいアレンジ。オレも思わず歌っちゃったね。(笑) ああ、できればこれを松本孝弘のギターで聴きたかった。そりゃあ、葛Gさんもええんやけどね。木根さんのギターソロは今でも何か違和感あるねえ。(爆) 

 ここでウツがちょこっとしゃべる。しかし、挨拶だけすると「あんまり喋ると時間が無くなっちゃうんで・・・。」なんてすぐに曲に入ろうとしたもんだから、会場から「ええ〜〜〜っ?」の声が上がる。(笑) そもそもTMって80年代はMCなんてほとんどせえへんかったんやから。アンコールなんかしないって決めてたしねえ。そんな頃もあったなあなんて思い出にふけっちゃったわ。口ベタのウツがすかさず木根さんにふる。そしてここで今年は来年のTM20周年に向けて何やらイベントがあるらしいってことを知った。なんて嬉しい♪ しかし、相変わらず哲ちゃんは一言もしゃべらない。そう、それもTMでの決まりごとみたいなもん。そのかわり本来のライヴなら派手にキーボードをブッ壊してくれるところなんやけどね。どうもこの雰囲気だとやりそうにない。やっぱり3曲程度で他のアーティストのファンもいる前でキーボード破壊するようなのは雰囲気的にも無茶やわなあ。かえってバカみたいに見えなくもないもの。

 そんなこんなでラストの曲はやはり予想通り『Self Control』。ライヴでおなじみのイントロから始まる。この曲はほんまにTMがTMたるTMでしかありえない曲ってぐらいTMのオリジナリティー満開の曲やと思うわ。サウンドにしたって当時圧倒的な差別化をはかっとったもんねえ。そんなTM NETWORKが最高にステキやったわけだ。ただTMに関しては今でもずっと聴き続けてるせいかそんなに懐かしいっていう感情は起こらなかったなあ。それと実は、ウツの歌ってあんまりライヴの時にええなあって思ったことがない。動き回ってるせいもあって声がやや安定してないってのもあるのかもしれないけど、どうも軽くて甘すぎる気がしちゃって物足りないねんなあ。時にはそこが良い部分でもあったりはするけどね。TMファンやけど、こういう部分はけっこう厳しかったりする。汗臭さとは程遠い音楽やからある程度はそんなんでもええと思うんやけど、わかりやすく言うとglobeのKEIKOみたいなエモーショナルな部分が足らないんだわ。もっと厳しいこと言っちゃうと、ウツの歌い方からは説得力があまり感じられない。特にライヴでね。あの詞の良さがイマイチ伝わってないような気がいつもしてたんよねえ。歌詞を間違えることもメチャメチャ多いし。(笑) 今日はそんなに間違えてなかったかな。たぶんオレの言ってる意味がわかる人も多いハズ。それでもあの難しい小室メロディーを日本で初めて本格的に歌の形にしてみせた人やからね。CDを聴いたらアクセントの付け方とかさすが!なんて思う部分もたくさんあるんだわ。まあTMのライヴは昔ウツが決まって言ってたあの言葉に集約される。「TMワールドへようこそ!今夜の僕達の"ロックショー"を楽しんで行って下さい。All Right?」・・・そう"ロックショー"。それが故に歌が軽くなっちゃうのもいたしかたないかな、とは思う。実際ウツのパフォーマンスは見てて気持ちイイ!まだまだ元気に動き回れるやん!

 たった3曲。ほんまにあっさりとしてたなあ。そつなくこなしちゃったっていう、いかにも彼ららしい感じではあるけども、いつも作り込まれたすごいステージばかりを見てきてたからこんなんじゃあまりにも物足らなかったわ。ってことで今年5月、6月に『TM NETWORK tribute LIVE』っていうのをやるらしいからそれになんとしても行きたい!! 哲ちゃんはglobeが忙しいからか出ないらしいけど・・・。そういえばKEIKOも会場にいたそうやけどね。オレには確認できませんでしたわ。

 このTMの後は流れ的にあの人しか考えられない。イントロのリフ・・・これは『君に会えて』ではないか!ってことはもしや!? 予感的中、渡辺美里の後ろでピアノを弾く哲ちゃんの姿が!! 一緒にやるやろうとは思ってたけどそれは『My Revolution』でやるやろうと思ってたからね。嬉しい誤算。この曲はデビューアルバム『eyes』からの曲。その当時と比べるとずいぶん落ち着いた芯のある力強い声になったよなあ。この人の歌唱力はいわずもがな素晴らしい!それにしても改めてこの曲ってええ曲やなあって思ったわ。哲ちゃんもセルフ・カバーしてたけど、やっぱり美里の方がいい。(笑) でも美里ちょっと肥えたんちゃう?

 続いて哲ちゃんがいるんやからこの曲をやらないわけにはいかない。『My Revolution』!この曲はもう80年代を代表する名曲と言ってもええやろうね。たしか哲ちゃんが中学生の時に作った曲やったと思うねんけど、こんな風に名曲としていつまでも残ってるわけやから、ほんまに小室哲哉の才能には脱帽。なんかこうやって哲ちゃんのピアノで美里が共演する姿を見れて至福の時でしたなあ。歌い終わって「哲ちゃん、ありがとう〜!小室哲哉さんでした〜!」っていう美里を見てなんかええ関係やなあって思ったわ。ここで美里がMCで言ってたけど、EPICにはワン・アンド・オンリーのアーティストがそろっていた。某レコード会社のように同じ系統の似たり寄ったりなアーティストばっかりそろえてるようなレーベルとは違って面白かったよなあ。この楽曲志向の現在の邦楽シーンって、なんかアーティストそのものの個性がやや足りないような気がしてしゃーない。って言うより今は一つ当たれば同じ穴のむじなが次から次へと出てくる時代やからなあ・・・。それが結局首を絞めあってるわ。

 続いてアップテンポな『恋したっていいじゃない』。この曲は岡村靖幸提供の曲。だからこれも是非とも共演を見たかった。あの「D・A・T・E」って部分での会場との掛け合いががやけに懐かしかったなあ。これで終わりかと思ったら最後にもう1曲『10 YEARS』だ!! この曲も好きやってんなあ。大江千里の作った曲やったのに、共演しなかったねえ・・・。このせつないメロディーと美里の歌いっぷりに感動してしまった。この日で一番感動したかもしれない。素晴らしいね。しかし、美里が4曲ってのはやっぱり哲ちゃん込みやったからかな?(笑)

 もうこの時点で見たいものは見終わってしまった。(笑) トリを努めたのはやはり予想通り佐野元春だった。正直言ってこの人の音楽にはあまり興味がないし、あの崩れた感じの歌い方も好きじゃない。ただキャラは好き。(笑) なんか面白いわこの人。まあTM、美里と立ったついでにラストやと思って立ってたけどね。(笑) あの小室哲哉がサントラを担当していたフジテレビの月9ドラマ『二十歳の約束』の主題歌でヒットしたことでも記憶に残ってる『約束の橋』から始まった。しかし、どうもキーが原曲より下がっている。ひょっとして佐野さんもう声出なくなっちゃったのかい? やっぱり原曲より下げられるとほんまにガッカリしてしまう。歳を取るとキー下げちゃう人多いから、ほんまに声のメンテナンスって大切やなあって思うわ。

 2曲目はオレの知らない曲。3曲目はうちの店でもたまに聴く『アンジェリーナ』。こういう職場で聴く歌を聴くと一気に冷めてしまう。(爆) この曲はまだたまやけど、ラストソングだった『SOMEDAY』はもう懐かしくもなんともない。(苦笑) この曲をやる前にエピックの仲間達と一緒に歌いたいってことでステージに呼んだ。ステージ右手のマイクには美里、千里、KOHHY、松岡クン。ステージ左手にはTMとバービー。他の奴等はどうしたんだ?オイ!?(苦笑) この時はもうオレずっとTMの三人を観察しておったよ。最初出てきた時、哲ちゃんタンバリンを持ってたんやけど、なぜかそれを木根さんに押しつけた。(爆) 「俺だけ?」みたいな感じでキョロキョロしてた木根さんに笑った。哲ちゃんはもう手ブラで適当に手拍子しながら適当に楽しんでるって感じ。ウツもなんか楽しそうやったなあ。バービーのコンタと杏子と一緒に『SOMEDAY』の部分でコーラス。でもあんまりみんな聞こえなかったわ。そんなこんなでなんとなく盛り上がったような感じで終わった。ここで哲ちゃん、なんか他の出演者ににレディー・ファーストとでも言わんばかりに手で「お先にどうぞ」ってなことをやった後、手をふって消えていった。こうしてみんなが消えた後、暗転してスクリーンが降りエンドロール。アンコールさせる余裕を持たせないようにしておった。だいたい結局3時間強のライヴやったわけで、これ以上はしんどかったやろうしね。

 いやあ、もう楽しんだというよりすっかり分析に精を出してしまったわ。いろいろ勉強になったねえ。結局一人のヴォーカリストとしての目で思ったことは、この時代の人達の歌のスタイルはもう時代遅れかもしれないけど、ちゃんとした個性があれば長くやり続けることができるんやな、と。「個性」「個声」「説得力」ってのが大切やろうね。それらの要素を満たすためのものが、「才能」であったり、「技術」であったり、「経験」であったりするんやと思う。歌そのものに関して太刀打ちできないなんてことは思わなかったなあ。ステージ経験てのが雲泥の差やからその辺の問題はあるにせよ、自分がヴォーカリストとして自信を無くすようなことはサラサラ無かったし、むしろこの人達よりもっともっとイイ歌を歌いたいと思ったね。そのために必要なのがさっきも言った「個性」「個声」「説得力」。これを自分の音楽の中でどれだけ確立できるかやろうなあ。楽曲作りからの統合作業が必要やと思う。いわゆるメジャーにデビューしてどうこうとは別次元の話やけど、音楽を愛してる限り、オレもヴォーカリストとしての真価を発揮できる音楽を創れるよう頑張りたいと思ったね。

 ただ明らかに感じたのはもうこの人達の時代じゃないわ。ハッキリ言って今の若い人達の方がはるかに歌の実力もあるし、感性の幅が広いように思う。80年代の楽曲は譜割りが大きくてメロディー重視ってこともあり、非常に歌いやすい。けれど最近の楽曲っていうのはいろんなジャンルの音楽が複雑にミクスチャーされるようになってきて譜割りが細かくなりかなり難易度が高くなってきている。それでも最初からそういう土壌で育っているってことと、カラオケの普及もあって人前で歌うのが日常茶飯事で慣れまくっているっていう強みがある。ヴォイストレーニングも早くからマスターできる環境も整ってきてるし、海外で英語の発音を学べる環境も格段に良くなってる。だから技術的なことでも若いうちから十分勝負できるやろうね。

 けれどもやっぱりこの人達が一時代を築いてきた以上のインパクトや個性ってのをどうやれば出せるのか?ってのは課題かも。後の世になればなるほどオリジナリティーを出すのってしんどいからねえ。

 気がついたらかなり生意気なことをアレやコレやと書いておったなあ。(笑) これもオレ自身が成長してきたってことやと思うしいたしかたない。80年代はやっぱり過去の音楽やったよ。それが正直な感想。でもたまにはこういう懐かしい思いに浸るのも悪くない。しっかりと自分の中に息づいてる曲も多いし、TMに関してはオレの原点ってこともあり常に現在進行形。(笑) オレは音楽に関しては絶対に時間を止めたくないからね。これからも過去のものばっかりを懐かしむオッサンには絶対にならないでおこうと誓ったわ。(笑) そういう意味では若い感性が驚異であり期待すべき存在やろうね。

 帰りの人達の流れにそって様々な感想が飛び交う中、オレはステージに立っていた人達よりも自分を見つめることに終始していたよ。

TM NETWORKの『THE LEGEND TM NETWORK GOLDEN 80's COLLECTION』を聴きながら・・・   

2003.02.24

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