アホ満開の中にキラリ

 ♪オシリンリンリン オシリンリンリン オシリをフリフリ遊ぼうよ

 ♪ついでにボインをふりまわして ボインが切れるまで遊ぼうよ

 いきなり何を血迷ったかと思われたかもしれない。これは我が人生中もっともアホだった小学三年生の時に、初めてオレが作詞作曲した鼻歌だ。ほんまにアホである。コレにはあのクレヨンしんちゃんもかぶとを脱いだという。(嘘)

 なんでこんな鼻歌を作ったのか? よく学校からの帰りに、田んぼやら竹やぶやらを友達と一緒に寄り道したりしたんやけど、そんな時にみんなわけわからんようなHな歌とか歌いながら帰ったんよ。

 例えば ♪ち〜んち〜んブ〜ラブ〜ラソ〜セ〜ジ〜 とかいったようなものをね。

 そこでオレも負けじと作ったのが上のような歌やった。それをなぜか今でも覚えてたりする。

 詞は、とにかく何かやらしいことを言わなきゃってことで、なぜかオシリってことに・・・う〜ん、今でも重要なポイントですなあ。(笑) ボインは死語やな。その当時でギリギリ残ってた言葉なような気がするが、やっぱりタイムボカンシリーズ辺りの影響かな。今で言うところの巨乳!! 何でボインが切れるまでなんていうフレーズが出てきたかというと、当時大好きやった『まんが日本昔ばなし』の中で、山んばの話があってやねえ・・・

 むか〜しむかし あるところに一人の男が住んでおった。ある日、突然山んばが「おらをおまえの嫁にしてけろ〜!」と押し掛けてきた。断ったら食われてしまうと思った男は、やむなく山んばを嫁にすることに。ところが、その日からなぜか米がすぐにキレてしまうようになった。不信に思った男が、出かけるふりをして山んばの様子を隠れて見ることにした。すると山んばはでっかいおにぎりを何個も作り、飯をたいらげていたのだった。男は山んばに離縁を申し入れると、「わかったから、そのかわりでっかい甑を買ってきておくれ」と言った。男が言われるがままにでっかい甑を買ってくると、山んばは男をその中に押し込めてしまい、持ち帰って食ってやろうと山へ向かって走って行った。山んばは途中、高い木の下で休憩をした。その時に男はこっそりと甑から抜け出し、木の上に登ったのだった。山んばはまた山へ向かったのだが、甑が軽くなっているのに気がつきすぐに引き返す。男は逃げようとしたが、山んばがすぐに戻って来たために、木の上に隠れたままだった。見つかった!山んばは「そんなところにいたのか」と言っておもむろに二つの乳を放り出すと、なんとその乳を斧のようにバンバンと木にたたきつけたのだった。男はただひたすら祈った。「乳は切れても木は切れぬ〜!乳は切れても木は切れぬ〜!・・・」もうダメかと思ったその時、山んばの二つの乳が宙を舞った。「痛いよ〜!!」山んばの乳は切れてしまい、山へ逃げ帰ってしまった。男の命は助かったとさ。

 まあ、この話があまりにも強烈やったんで、つい口から出てきたんやろうなあ。乳は切れても木は切れぬやで。ものすごいフレーズやがな。

 さてさて、この鼻歌のスゴイところは、オシリンリンリン・・・・のところはメジャーで始まっているのに、ついでにボインを・・・・からがマイナーに転調しているところだ。それはまるで『アマリリス』の1番と2番でガラッと雰囲気が変わってしまうが如くである。不思議やわあ。我ながら小学生らしからぬプログレッシヴな鼻歌を作ったもんやと思うわ。(笑) この時はまだ全然音楽少年じゃなかったからねえ。何がこうさせたんやろうかって思うんよ。曲調は明らかに童謡の影響を受けてるなあって思う。前半はまさに童謡。後半は思うにアニメソングかなと思う。だから前半と後半でけっこう別々なフレーズなのを強引に接着させてしまってるねんな。

*************************************************

 もうひとつ、エピソードを。小学六年生の時、進○ゼミの国語の問題の中に「しもやけ」という詩が出てきた。なぜかオレはこの詩に何気なく曲をつけてしまったんやね。ただこれは前半は覚えていない。イメージ的にはあのパルナスの歌のような感じで、穏やかに始まったのは覚えてる。それが後半 ♪かゆいかゆい だんだんだんだん太っていく チクチクチクチク痛みだす 指が破裂しそうだ〜 指が破裂しそうだ〜 っていうところを一気に駆け抜けるようにテンポが速くなるという。テイストとしては歌謡曲なのに、この全体的な曲構成がクラシックっぽい。小学校高学年の頃はクラシックにハマってたからねえ。自ずと影響が出たんやろうなあ。

 こんな鼻歌を今でも覚えてるっていうのはある意味すばらしい作品だったのかもしれない。

 最近、自分と音楽との関係をふり返ってきた中で、自分の最初に作った曲ってどれやったっけ? と、アレコレ思いだしてるうちに、ふと冒頭の鼻歌を思い出したのだった。でも、その鼻歌を何気なく分析してみると、改めて今にもつながってるなって思えたわけで、こんなことをつらつらと書いてみたりした。

 でも、歌ってくれって言うたらあかんで。どんなことがあっても絶対歌わへんし。(笑)

les hommesの『le hommes』を聴きながら・・・   

2002.03.13

SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送