洋楽のススメ

自分は音楽が大好きだ。

三度の飯より好きだ。

だから、自分の生活の中では常になんらかの音が鳴り響いている。

聴く音楽もジャンル・年代・国籍を問わず何でも聴く。

それはもう節操なく聴いている。

ただ好き嫌いはわりとハッキリしている。

それでもとにかく聴いてみる。

なぜなら、その音楽から受ける刺激の可能性を否定したくないからだ。

いろいろ聴いてみることが、より自分というものを知りえたりすることにもつながる。

新しい自分を発見できるかもしれない。

また、巷に溢れている音楽をより客観的に見ることもできるようになって、自分の中の価値づけの感覚も研ぎ澄まされてくる。

音楽を作る側にとっては、ある程度許容量を持った聴き方をすることは必要なことやと思うけどね。

偏った影響の受け方をするぐらいなら。

それかもう全く外部の音楽を遮断してしまうか。

でも、実際そんなことはあり得ないわけやし。

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こんな話から始めたのは、日本人ってどのくらい洋楽も聴いているのかなと、思ったから。

特に若い人達がね。

聴かない人は全然聴かないって言うし。

それは歌詞の意味がわからないとか、カラオケで歌えないとかいったところが大きいみたいやけど。

コレって非常に勿体ない話でやと思うし、それに日本人の音楽性をダサくさせてしまうと思う。

何でそんなことを言うかといえば、先ず今のハヤリモノって明らかに西欧の音楽の模倣というところから始まっているからで、それを日本人向けに日本語が乗っかるように作っていったという経緯がある。

だから、リズムやサウンドは西欧が先なわけで、そもそも西欧文化に根差しているってことだ。

よく言われるように歴史をたどると、西洋人が狩猟民族なのに対し、日本人は農耕民族だ。

だから西洋人には騎馬のリズムが、日本人には鍬のリズムがしみついていると考えられる。

それが当然自分たちの音楽文化と密接に関係している。

そもそも音楽に限らず、元をたどれば自分たちの生活に密着して発展しているものである。

歌に関して言うならば、西欧人と日本人の食生活からくる骨格の違いがあげられるし、そこからくる言語に対する発声も違うのだ。

当然歌い方も違うし、西欧人が西欧人たるように進化してきたわけだ。

それを日本人が後を追いかけていって今の日本のハヤリモノの形ができあがったのである。

だからインストものはともかく、どこかしら無理を感じることも少なくはない。

J-R&Bなんていうのはその最たるものだと思う。

まあ良くも悪くも日本っていうのは、加工貿易国ってことを考えてみてもわかるように、既成のものをより自分たち向けに作ることにかけては一流やね。

ただ加工貿易は自動車や電化製品のように、より進化させたものを輸出させて成功しているのに対し、音楽ではまだまだ島国の域からほとんど出ていない。

やはり、大本の良さを知らずして、本当の良さがわかるのかって気がするんよね。

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自分が洋楽を聴くようになったのは、中学二年生ぐらいからだったと思う。

そのきっかけは、ミニコンポを買ってもらったところからだ。

FMをしょっちゅう聴いて、そこからエアチェックしてテープにダビングしまくっていた。

ラジオだから放っておけば、ありとあらゆる音楽が流れるわけで、当然洋楽も相当耳に入ってくる。

最初は歌詞もわからんし、つまらないなあって思ってたけどね。

でもやっぱり耳に残るフレーズっていっぱいあるもんで、特に80's絶頂期やったからすごくキャッチーなメロディーとか、キラキラしたデジタル・シンセのサウンドに魅かれていった。

ハワード・ジョーンズとか、マドンナとか、デュラン・デュランとかやっぱりその辺からね。

と、同時にクラシックは昔からよく聴いていたので、その流れでインストものもよくチェックしていたね。

特にシンセ・サウンドは『FMレコパル』でかなり細かくチェックして録音してたなあ。

その流れでプログレとか聴くようになったし。

ただハッキリと自覚したのは、自分がサウンド志向だってこと。

そして、好きな曲調とそうでない曲調があるってこと。

だから自分にとっては、最初に音ありきなので、歌詞は二の次だ。

勿論ないがしろにしてるわけじゃないよ。

ただ最初に入ってくるのが「音」だってこと。

そうやって、自分がバンドや自分で音楽をやるようになって、自ずともっともっといろんな要素を吸収したいと思うようになった。

だからどんどん未知のジャンルにアンテナを張るようにしていった。

底知れないわねえ、音楽の魅力は。

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洋楽を聴くのと平行して日本のヒットチャートも欠かさずチェックしているが、正直言ってつまらない。

昔のアイドル全盛期に比べれば、歌手の歌唱力も格段に上がっているし、様々なジャンルの曲がランクインするようになったとは感じるのだが・・・。

それはどうもグローバルに見た際の小粒感というか。

圧倒的な個性を感じることがあまりないっていうのが大きいかなと思う。

似たり寄ったりのが多いでしょ。

一つ当たれば、安易に二匹目のドジョウがまた出てきてっていう。

それが日本人だから、日本の空気が読めるだけに、そのあさましさがダイレクトに伝わってくるねんなあ。

ヒット曲ってのは時代と結びついてるもんやからねえ。

でも、アーティストの個性にこだわらないで、楽曲の良さに目を向ければ、案外捨てたもんじゃないかもしれないね。

今回は「もっとグローバルな視点で、音楽と接してみない?」ってのがテーマでした。

LENNY KRAVITZの『LENNY』を聴きながら・・・  

2002.02.13

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