日記より感想総集編08

『キル・ビル Vol.1』

巷の評判では前評判ほど面白いようなことは聞いていなかったので、そんなに期待もせずチェックしてみた。
監督は『パルプ・フィクション』『ジャッキー・ブラウン』『レザボア・ドッグス』などのクエンティン・タランティーノ。
出演はユマ・サーマン、ルーシー・リュー、ヴィヴィカ・A・フォックス、マイケル・マドセン、ダリル・ハンナ、デヴィッド・キャラダイン、千葉真一、ジュリー・ドレフユス、栗山千明、ゴードン・リュー、國村隼、菅田俊、麿赤児、大門伍朗、北村一輝、風祭ゆき、佐藤佐吉、大場健二ら。
最初に言っておくと、オレはタランティーノ作品ってあまり好きじゃない。
理由は単純でバイオレンス描写が多くて不快なことが多いからだ。
特にタランティーノ原案の『ナチュラル・ボーン・キラーズ』はオレの中では最低の映画。
これって好きな人はかなり好きで賛否両論真っ二つに分かれる傾向にあるので興味のある人は試しにどうぞ。(笑) 

さてこの『キル・ビル』はどうだったかと言うと、これまたいつもより余計に血を流しておりますって感じで、終始血しぶきを見てるよう。(苦笑) 
タランティーノは画面で血の赤みが美しいとでも思ってるようなフシがある。
スプラッターアクション映画ですわ。(苦笑) 
ストーリーも単純な復讐劇。
なんせタランティーノ流マカロニウエスタンが作りたかったそうやからね。
あるいはカンフー映画やジャパニーズ・サムライ映画へのオマージュやと。
ほんまにモロにそんな感じで、特に今回の主な舞台は日本やったから、画面からはかなりタランティーノの日本マニアっぷりが随所に感じられた。
でも、日本なのに日本らしくもなくてその辺が『ラスト サムライ』とは大違い。(爆) 
言ってみればタランティーノが創造したマンガ的日本。
実際、アニメの影響もかなり受けてるってことやし、『攻殻機動隊 GHOST IN THE SHELL』のスタッフにアニメパートも依頼していた。
その日本の誇るアニメパートも見事なもので、こうゆう説得力のある表現方法が可能なんやなあと感心させられた。
全体として映像美と音楽の選曲やハメ込み具合がいかにもタランティーノらしく、その辺はかなり楽しめたし、独特の雰囲気を醸し出してるように思った。でもフィルムの質感やアクションこそ今風やけど、内容は一昔前の日本映画であった、それこそタランティーノの大好きな梶芽衣子の『女囚さそり』なんかを彷彿させるもんやったね。
エンディングでは懐かしい『恨み節』も流れてたし。(爆) 
公開当時CMでも気になっていた「ヤッチマィナァーー!!」のルーシー・リューやユマ・サーマンの日本語も違和感ありまくりながらもキャラクター設定上許せなくはなかったね。
後はゴーゴー夕張役の栗山千明がなかなかイイ味を出しておった。
総合すると思ってたよりかは面白かったかな。
続きもかなり気になっておるんやけど。(笑) 
今回関わった日本人スタッフの話によると、後半にドドッと展開があるらしく、Vol.2は絶対面白くなること間違いないらしい。
で、結局今のところVo.2の評価はほとんど耳に入ってきておらんのやけど、どうなんやろうか?
1と2を合わせて一つの映画みたいやしね。
タランティーノ自身はこの映画は自分の能力の天井の高さを知るために作ってるってなようなことを言っておった。
果たして最終的にどんな風に感じたんやろうねえ?
★7つ。

『テハンノで売春していてバラバラ殺人にあった女子高生、まだテハンノにいる』

TSUTAYAに行くと1本だけしか置いてなくていつもレンタルされている気になるDVDがあった。
『テハンノで売春していてバラバラ殺人にあった女子高生、まだテハンノにいる』っていうクソ長いタイトルの韓国映画。
気になるよね。(笑) 
パッケージを見るとかなりカルトな風味を醸し出している。
SFエロチックカルトムービーなんてあるんで、退廃的な近未来映画を低予算で作ったんかなあ?と思ってますます気になった。
で、一昨日たまたま置いてたからようやく借りれたんよね。
60分ってあるから中編映画ってことになるか。なんか怪しげなフィルムの質感。
タイトル通りいきなり女子高生が売春して、どこぞの家の壁でセーラー服を着て札束を数えながら駅弁スタイルで人形みたいに喘いでいる。
この時点でもどこか妙な雰囲気だったけど、この女子高生の先生なる人物が現われてからますます異様なムードが加速する。
日本映画でいうと塚本晋也の『鉄男』のような感じに近いかな。
結局なんだか自分の気持ちが乗りきらないまま終わってしまった。
インパクトはあったけど、つまらなかった。
独特の世界観がちょっと面白いってぐらいで。
一番印象に残ったのは先生が登場して突然ロックにノって踊りだすシーンかな。
そのヘドウィグの『ANGRY INCH』みたいな曲と不気味なマスクの先生ががなんか頭にこびりつくんよね。
興味ある人はどうぞ。
★5つ。

『フレディvsジェイソン』

スプラッター・ホラー映画の2大巨頭である『エルム街の悪夢』のフレディ・クルーガーと『13日の金曜日』のジェイソンが激突するという(悪)夢のような映画。(笑) 
日本で言えば『ゴジラVSガメラ』みたいなもんやね。
昔、『キングコング対ゴジラ』っていう映画はあったけども。
『エルム街の悪夢』シリーズは7作品、『13日の金曜日』は10作品あるけども、オレはと言うとけっこう見てる方とちゃうかな?
どちらの作品も最初の作品はセンセーショナルな映画やったし、とりあえず要チェックってところやろうけど、後期の作品はもうカスみたいやしねえ・・・。(苦笑) 
ここにきてこういう苦肉の策をとったのはもう今までの貯金を一気に下ろしてしまうようなもの。(爆) 
かなりリスクはあったと思うけど実際に見てみたところ思いのほか面白かった。
けっこう脚本練ったなあって感じたわ。
まあマンガみたいやったけどね。(笑) 
だからもう全然怖くはないし、ハラハラドキドキも無かった。
ホラー映画と言うよりもアクション映画みたいになっとったもんなあ。
それでもR指定入ってるだけあってエゲつない血しぶきシーンは相変わらず健在。
Don Doko Donのぐっさんがモノマネやりたくなるようなホラー映画特有の1シーンもあり〜の。(爆) 
フレディとジェイソンとの対決シーンは両者のキャラクターがよく出ていてなかなかの見物やったわ。
エルム街とクリスタル・レイクが意外と地理的に近そうな設定には笑ったけど。(笑) 
このぐらいの出来なら合格点でしょう。
果たしてこの両者の対決にちゃんと決着がつくのかは見てのお楽しみということで。
★7つ。 

こうなると只今制作中の『エイリアンvsプレデター』の出来も気になるけどね。(笑) 
この次はフレディ、ジェイソンvsエイリアン、プレデターのタッグマッチとか無理矢理作ってもうたりして?(爆) 

『フォーン・ブース』

「電話を切ったら命はない!」っていうTV-CMが印象的やったから知ってる人も多いかと思うけど、緊迫感のありそうな映画やったから一気に見れるかなと思って借りてきた。
監督は『タイガーランド』のジョエル・シューマカー。
主演は『リクルート』『S.W.A.T』『デアデビル』などで最近注目を浴びているコリン・ファレル。
他にはキーファー・サザーランド、ラダ・ミッチェル、フォレスト・ウィテカー、ケイティ・ホームズといった面々。
舞台はほとんど電話ボックスと周囲半径5mといった空間で、コレを時間軸に忠実に順番にたった10日間で一気に撮ってしまったっていうんやからスゴい。
しかも出演者に脚本の先を教えないで順番に撮っていたそうやから、この先どうなるかを知らないで演技してる俳優達の緊迫感もうまく出てると思う。
ストーリーがどうのこうのっていう映画じゃなくて、あくまでも登場人物それぞれの心理描写を楽しむ映画やったね。
まあ別に衝撃のラストが待ち受けてるってわけでもなく、普通に楽しめた。
感覚としてはオレの大好きなオススメ映画でマイケル・ダグラス主演の『フォーリング・ダウン』やまあまあの面白さだったベン・アフレック主演の『チェンジング・レーン』なんかと似たタイプかもしれない。
こういうほとんど舞台が変わらないタイプの心理サスペンス映画は俳優の演技の実力にかなり左右されると思うんやけど、そういう意味ではコリン・ファレルはかなりの熱演ぶり!
ヘッドフォンで聴いてたんやけど犯人の声が低音で響く声やってなかなかシブいねんなあ。(笑) 
★7つ。 

『水の女』

主演がUAで浅野忠信と共演してるからってこともあるし、音楽をオレの好きな菅野よう子が担当してるっていうのもあってチェック。
他の出演者はHIKARU、小川眞由美、大浦龍宇一、YUKI、石井光三、ぼんちおさむ、江夏豊などといった面々。

でもまあほとんどはUAか浅野忠信のシーンばっかりやけどね。
この映画噂でメッチャつまらんようなことを聞いてたんで、全然期待してなかった。
ほんじゃほんまにつまらんかったね。(爆) 
UAのヌードシーンがけっこう見られるけど別に見たくないし。(爆)(爆) 
ただよく考えたらCharaの旦那と裸で抱き合ったりしとるわけやからねえ。
そう思ったらなんか妙に複雑な気分で見てしまったけど。(笑) 
簡単に言えば雨女と火男のラブストーリーってことになるんかな。
一番インパクトがあったのは小川眞由美の演技やった。(笑) 
銭湯が舞台にもなってるから老若男女を問わず裸も出てくるんやけど、同じ人間でこうも違うもんかっていうぐらい違うもんやねえ。
女性の裸にしても巷で見られるのって比較的綺麗なんばっかりやからこういう崩れまくった体を見るのもある意味新鮮やった。(爆) 
UAのヌードに興味があれば見てみればって感じやろうか?(爆)(爆) 
ちなみに彼女はそんなにスタイル悪くはないけどね。 
★5つ。 

『梟の城』

先週地上波でやってたのをチェック。
司馬遼太郎の原作を『スパイ・ゾルゲ』の篠田正浩(岩下志麻の旦那)が映画化した時代活劇。
出演は中井貴一、鶴田真由、葉月里緒菜、上川隆也、永澤俊矢、根津甚八、火野正平といった面々。
忍者ものやったんやけど、まあところどころに斬新さを感じたものの、けっこう胡散臭い映画やった。(笑) 
忍者アクションは思ったよりそんなに目立ったものはなかった。
ストーリーもまずまず。鶴田真由がなあ、もうちょっと色っぽい濡れ場を演じられたらねえ・・・。
あのキスには遠慮が見えるぞよ。(笑) 
『白い巨塔』で弁護士役をやってた上川隆也はけっこう声が好きだったりする。
★6つ。

『呪怨2』

監督は『富江 re・birth』『呪怨』の清水崇。
出演は酒井法子、新山千春、堀江慶、市川由衣、葛山信吾、斎藤歩、山本恵美、黒石えりか、結城しのぶといった面々。
この中で市川由衣だけが『呪怨』から引き続き登場。
「あんまり恐くなかった」っていう噂はよく聞いてたんやけどね。
確かにそんなに恐くはなかったなあ。
でもそれなりに面白かったし楽しめたけどね。
やっぱりあの佐伯伽椰子のキャラクターは強烈やね!
白塗りして流血しながらカクカクしたトリッキーな動きに「アアアアアアアアアアア・・・・・」っていうあの喉を鳴らす声には恐いを通り越して笑ってまうわ。(爆) 
ようやるなあ、伽椰子役の藤貴子。(爆)(爆) 
彼女だけはメイキングシーンにも登場しなかった。
そりゃそうやろう。
正直言ってこの手の映画のメイキングシーンを見ちゃうと全然恐怖とは別のところに連れて行かれてしまうから興ざめしちゃう部分もあるからね。
今回も独特の世界を繰り広げていてその雰囲気的なものが面白かった。
伊藤潤二のマンガにも通じるような世界があった。
・・・って言うかかなり影響は受けてるんやろうね。
ラストも何やら意味深で、またいずれ続編を作ることは確実やろうなあ。
その前にハリウッド・リメイクも清水崇が作るわけやけど、これは日本に住んでるアメリカ人という設定にするんだそうな。
そして『ジョーズ』がヒットした翌年の海水浴場には人が激減したっていう伝説があるように、外国人が観て「日本には来たくない」って思えるような映画を作りたいんだそうな。(笑) 
だから今から旅行会社の人に謝っていた。(爆) 
何はともあれ他の国の人達がどういう反応をするのか、かなり興味深いし楽しみやね!
★7つ。

『キッシング・ジェシカ』

出演はヘザー・ジャーゲンセン、ジェニファー・ウェストフェルド。
ニューヨークの新聞社に勤める28歳の女性がこれといったイイ出会いもなく、かつての夢もどこかに置き忘れ、毎日の仕事に流されながら苛立ちを感じている。
そんな女性が新聞広告でめぐり逢った相手が・・・。
っていうことでオレはてっきりよくありがちな人達のラブストーリーかなあ?って思って観たら大間違いだった。
なんとまあレズに目覚める話やがな!
正確に言うとバイ同士の物語。
この二人の全くキャラクターの違う女性同士が仲良くなっていく過程が面白かったかな。
レズでもセックスレスの悩みとかあるんやってのも興味深かったし。
こうゆうのってあるもんかねえ?
大学時代に「私、女とも経験あるねん」っていう女友達がいたけども、女同士ってのはまた男と違ってどこが気持ちいいかちゃんとツボもわかってるらしくけっこう気持ち良かったみたい。
オレも男に告白されたことがあるって話はテキストに書いてるけど、オレ自身が男と付き合いたくなる可能性は全く考えられないね。
でもそういう部分も含めてこの映画ではもっと人生ってものを大きく捉えてるような気はした。
若干新鮮味のあるストーリーやったなあ。
登場人物にそれほど魅力は感じなかったけど、多少は共感もできたしその辺がリアリティーのあるところだったのかもしれない。
使われてる音楽がなかなかオシャレやったなあ。
★7つ。

『tokyo.sora』

出演は板谷由夏、井川遥、仲村綾乃、高木郁乃、孫正華、本上まなみ。
監督は石川寛っていう監督でCFディレクターとして活躍してる人。
それ故にか独特のトーンの映画やね。
セリフを喋らせているっていう感覚が無い。
あくまでも登場人物の日常を切り取ってそれをつなげて見せているかのような「雰囲気」で持って作られているような映画。
いわば8mmでも見せてもらってるみたいなね。
正直言って話そのものがそんなに面白いとは思わなかったんやけど、なんか東京の空気感みたいなものが感じ取れてそこに魅力を感じちゃうんよね。
「ああ、こうゆうのって日常の中であるのかもなあ?」みたいな感覚。
リアルな空気に包まれてみる心地よさがある。
不思議な魅力のある映画やと思う。登場する女性達が身近に感じられちゃってどことなく愛しく思えちゃうみたいなね。
「ちょっとオレと話してみようよ!」とか思わず言いたくなっちゃう感じ。(笑) 
最初はどう捕えていいか戸惑った。
見終わるとまたなんとなく見てみたくなるようなそんな映画。
どちらかと言うと女性受けしそうな映画とちゃうかな。
ELTの持田香織もこの映画を見て影響されて詩を書いたって言ってるぐらいやからね。
こういうのって今までに無かったような気がする。
新鮮な映画やね。
それに「東京」ってのはオレの中でこだわってみたい都市でもあるわけやから、自然と魅かれるものがあった。
ちなみに音楽はオレの好きな菅野よう子が担当している。
★7つ。

『インファナル・アフェア』

公開当時からかなり面白いとクチコミで広まっていた香港映画。
これが噂に違わぬ面白さやったね!
全く先が読めないストーリー展開。
トニー・レオン演じるマフィアに潜入した捜査官とアンディ・ラウ演じるエリート警官として潜入したマフィア幹部との対決が超見物!!
よくこんな脚本を思いついたなあと感心することしきり。
それぐらいよく練られているストーリーやね。
ただケリー・チャンが出てくるんやけど恋愛方面はかなり手薄な印象がした。
それは既に今年の夏に上映が決定している『インファナル・アフェア』の中でいろいろ突っ込んで描かれてるのかもしれない。
とにかく面白かった!
オススメしますわ。
★9つ。

『ラスト・プレゼント』

韓国映画。
これがねえ、なかなか良かったんよ。
涙腺弱い人は号泣するやろうね。
ストーリーはシンプルでわかりやすい。
『イルマーレ』のイ・ジョンジェ演じる売れないコメディアンと、彼を支える妻を演じる『JSA』のイ・ヨンエによる感動ラブストーリー。
実は死にかけていることをひたすら隠し続けながら夫を支える妻の姿と、そのことを知りながらコメディアンとして夫として不器用ながらも妻のためにも芸人として売れようと頑張る姿に胸を打たれるわけだ。
果てしなくせつないストーリーやったねえ。
コメディアンのカッコつけ方っていうのはこういう形になるんやろうなあ。
その笑いと涙の狭間を行く感覚がせつなさに拍車をかけるわけですわ。
★8つ。

『ブルークラッシュ』

これは女性が主人公の青春サーフィン映画。
まあそれほど期待せずに見てみたんやけど意外と面白かってんなあ。
ストーリーはそんなにたいそうなもんじゃないけど、映像と音楽が良くて気持ち良かったんよね。
すぐにサントラが欲しくなった♪ 
ハワイのノース・ショアの風景も懐かしかったし、また行ってみたくなったね。
まあ行ったところでサーフィンするわけやないけど。(笑) 
海はからっきし苦手なんで眺めてるだけでけっこうですわ。
でもあんな風に波に乗れたら気持ちイイやろうなあ!
大きな波をスイスイ滑ったりウェーヴの中をくぐりぬけるシーンなんかは迫力もんやったね。
と同時にサーフィンって珊瑚礁に顔面をブチつけたりする危険もあるってことでけっこう命がけのスポーツなんやってことも知った。
ハイリスク、ハイリターンみたいな。(笑) 
この映画の良さは本物の女性プロサーファーやハワイの地元の若者をたくさん出演させてリアリティーを出してるところかな。
「サーファーが見ても"本物だ"」と言わせたかったらしいからね。
そこがヒロインのケイト・ボスワースやその脇を固めるミシェル・ロドリゲスが全くの初心者からサーフィンを始めたにもかかわらず、ちゃんとしたサーフィン映画に見えちゃうところでもあると思う。
そう、実は初心者だったのだ?!
サーフィン映画の主役にズブの素人を起用してもこれだけのものができるんやなあって驚いたわ。
ハリウッド映画って事前に時間とお金をかけて猛特訓するから凄いよなあ。
クールで清々しい映画やったね。
好きです、こういうの。
★7つ。 

もしもオレがサーフィンにハマったとしたら、こんな青白い肌じゃなくてシミ・ソバカスだらけになっておるんやろうなあ。(爆)

『コーリング』

主演は『ダンス・ウィズ・ウルブズ』『パーフェクト・ワールド』『JFK』のケビン・コスナー。
なお、これらの作品は全て傑作でありオススメです。(笑) 
他の出演者はスザンナ・トンプソン、キャシー・ベイツ、ジョー・モートンら。
テーマの一つに「死後の世界」ってのがあるんやけどね。
医者なら普通はそんなものは信じないってことになるんやろうけどね。
なんかTSUTAYAでは『シックス・センス』のように先の読めないサスペンスとか感動作とか書いてたからチェックしてみたけど、ハッキリ言ってハズレ。
ただただもどかしい。
ストーリーにそれほど起伏も無いからそこまで引き込まれることもなく常に冷静に見てしまった。
特に感動もしなけりゃ、ハラハラドキドキしたわけでもなく・・・。
だいたい『コーリング』っていうタイトルからあかんわ。
原題は『DRAGONFLY』ってことで訳すと『トンボ』。
まだこっちの方が印象に残るタイトルやと思うけどねえ。
★6つ。 

『モーヴァン』

リン・ラムジーっていう女性監督がアラン・ウォーナー原作の小説を映画化したイギリスの作品。
2002年のカンヌ映画祭を初めかなり話題になっていたらしい。
主役のモーヴァンを演じるのは現在『イン・アメリカ/三つの小さな願いごと』でアカデミー主演女優賞にもノミネートされているサマンサ・モートン。
物語は恋人が半裸で自殺をしていたというショッキングなシーンから始まる。
その後のモーヴァンの行動を見てるとリアリティーを感じない。
と言うのもドラッグ人間みたいに現実世界を生きているように思われないような人間にもかかわらず、生きていくためにやることがふてぶてしいぐらいに現実的な奴のように見えてしまうのが不思議・・・と言うかもう見てて不快。
これって共感を呼ぶから話題にもなったんやろうけど、オレには極めて不快な映画だった。
『トレイン・スポッティング』の女性版なんて噂も聞いてたからイヤな予感はしてたんやけどね・・・。
音楽は自殺した彼がモーヴァンのために残していたというミュージック・テープの中に入っているという曲を使っていてこれがもう非常にマニアック!
この音楽の使われ方が気になってチェックしたようなもの。
ドイツのプログレッシヴ・ロック・バンドのCAN(カン)やそのメンバーでもあるHOLGER CZUKAY(ホルガー・シューカイ)、偏屈テクノで有名なAphex Twin(エイフェックス・ツウィン)、boards of canada(ボーズ・オブ・カナダ)、Stereolab(ステレオラブ)、VELVET UNDERGROUND(ヴェルヴェット・アンダーグラウンド)などといったどちらかと言うと内省的な音楽をやってる人達の音楽が画面に流れるもんやから、そこがまたリアリティーの無さと言うか心の中を覗いてるような妙な感覚に襲われる。
ハッキリ言ってオレは好きじゃないねえ、この映画。
モーヴァン見てたら「なんちゅう女や!!」って思うもん。(笑) 
でも印象に残ってしゃーない映画でもあることは確か。
サマンサ・モートンより親友役のキャスリーン・マクダーモットの方が綺麗なのは綺麗。(笑) 
イヤやわあ、こんな女達。(苦笑) 
★6つ。 

『小さな中国のお針子』

中国の作品かと思いきや、フランス映画になるんやね。
と言うのもこの作品のダイ・シージエっていう監督が、フランスで映画を学んで自作の小説を映画化したらしい。
1960年代後半に知識人や文化人は"下方政策"として地方に送られ、働きながら再教育されたわけで、監督もその経験者なのだそうだ。
中国の山奥の小さな村の話ですわ。
いやあ〜、風景があまりにも美しい!
桂林に代表されるようなあんな風景の山奥の村。
当時は冷戦真っ只中ということで社会主義の中国において欧米の資本主義国の本を読むことなんかは御法度。
この「本」によって人の運命までも変えてしまうっていうところが大変興味深かったことだ。
イイ映画やったなあ。
心に残る映画ではあるね。
★7つ。 

『バトル・ロワイアル 【鎮魂歌 レクイエム】』

前作はオレが今まで観た邦画の中でも指折りのインパクトだった作品やったけども、果たして深作欣二監督が制作半ばにして他界してしまったこの続編がどんなものかは気にかかっていた。
ただ全く面白いかったような評判を耳にしなかったために、期待もしてなかったけどね。
たぶんつまらんのやろうなあと思いながら観てみた。
前作が少年犯罪に走る若者の精神みたいなものに挑戦状を叩きつけるかのような作品だったのに対し、今回はどうも2001.9.11の米同時多発テロを意識したかのようなテロや戦争というテーマが背景にあった。
それ故に同じクラスの生徒同志が殺し合うという強烈さは無い。
でも描写は相変わらずエゲつけない。
前半はわりと興味深く観れてたんやけど、後半からだんだん集中力が失せて行った・・・。
無駄なアクションシーンがかなり多いように感じてしまったんやけどねえ。
それに肝心のストーリーの持つ説得力っていうものにも疑問が。
登場人物がたくさんいすぎて個々のキャラクターに対する思い入れや理解をさせる作業が不十分なまま最後まで突っ走ってるような気がして仕方がない。
こいつらをこちら側から必死に理解してやろうとしないと真意が伝わらないような映画だと思った。
まあこれから活躍していくであろう若手がたくさん出てるのでそれを見てるだけでも楽しめたけども。
出演は藤原竜也、前田愛、忍成修吾、酒井彩名、ビートたけし、末永遥、加藤夏希、前田亜希、竹内力、石垣佑磨、神戸みゆき、三田佳子、津川雅彦、千葉真一といった面々。
前作ではヒロインが前田亜希やったけども、今回は実の姉の前田愛がヒロイン役。
姉妹二人とも出演してるのも珍しい。(笑) 
ちなみに妹の方が好みです。(爆) 
今回竹内力がなかなかインパクトがあったなあ。
あの目がまるで"平成のテロリスト"村上和成のようだった。(笑) 
そうそう以前コギャルか汚ギャルでよくバラエティー番組に出てた"あじゃ"が出ておったんやけど、彼女は女優の道を歩むのか?!
前は『高校教師』に出ておったし。
確かにキャラ的には存在感あるけどね。(笑) 
これって『BR。』を作ろうと思えば全然可能やねえ。
この先も気になるけど、ここで終わっておいた方が無難な気もするし・・・。(苦笑) 
★7つ。 

『blue』

魚喃キリコ原作のマンガを安藤尋監督が映画化。
主演は第24回モスクワ国際映画祭最優秀女優賞を受賞した市川実日子。
彼女は『ラヴァーズ・キス』でも同性愛の女性を演じておったけども、この作品でも小西真奈美と何回もキスしてたりしてるねえ。(笑) 
そういうキャラにうってつけなのは雰囲気を見ていてなんとなくわかる。
最初はなんだかよくわからんキャラクターで見てても苛立ちを感じてしまってしゃーなかったんやけどね。
そのうちだんだん理解できるようになってきた。
それでも一番基本となる部分でわからないのは、女性が女性を愛してしまえるレズの部分やわね。
市川実日子演じる桐島カヤ子は何を思ったか男とホテルに入ってしまって処女喪失してしまうし、小西真奈美演じる遠藤雅美は1年前に中絶してるわで、結局"バイ"ってことなんかい?っていう。
どうもこの映画を見てる限りではそんなことは全くどうでもいいことなんよね。
要は自分が誰のことが好きでどうしたいのか?っていうことみたい。
最近こういうトーンの日本映画って増えてきたなあって思うけど、綺麗な映画のようには思ったな。
まさに「blue」って感じ。
DVD特典で見たけど原作の魚喃さんってなかなか綺麗な人やね。(笑) 
★7つ。 

『桂子ですけど』

桂子って言っても山田桂子さんじゃないよ。(オイ!) 
鈴木桂子さんです。(笑) 
誰かって? 
オレも知らない。(爆) 
なんせ出演はこの鈴木桂子さんだけ。
上映時間は1時間1分1秒。
監督は『自殺サークル』や『うつしみ』の園子温。
もうモロに自主製作映画って感じでチープなことこの上ない上に、芸術性を狙ってるのかなんだかよくわからん映画やった。
コレを見てどう楽しめって言うんやろうか?って考えると一つあったな。
これは「女性の一人暮らしの映像詩」だと思えばいいのだ。
そう思えばこんなのもアリかなあって思う。
それでも面白くなかった・・・。
もっと面白くなかったのがこの作品の後に収録されていた園子温の昔の8mm作品。
地獄だった・・・。
カスみたいなデモテープを延々聞かされてる音楽ディレクターのような心境だった。(苦笑) 
★4つ。

『ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔』

もうじき『ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還』が公開されることもあってつい先日監督のピーター・ジャクソンや出演者のイライジャ・ウッドらが来日しておったねえ。
179分ということで相変わらず長かった。
もう一つカットしてあるのを編集し直したヴァージョンが出てたけど、そっちで見た方が良かったかもなあ。
1作目はけっこうボロクソに言う人達が多かったけども、この2作目はなかなか評判が良かったように思う。
なんせ1作目は説明的な要素が多かったしね。
それに比べて今回はアクション場面の多いスペクタクル巨篇って感じでスケールが格段に増している。
特にラストの合戦シーンなんかは緻密なシミュレーションが行われていたことが窺えてかなり見応えがあった。
これは映画館で観るべき映画やったなあ。
小っこいテレビやったら全く良さがわからんかもしれんねえ。
これは王の帰還は映画館に観に行かないといかんかな?とか言いながらもやや厳しめに★7つ。

ところで『恋のからさわぎ』で「ロード・オブ・ザ・リング」って呼ばれてる女の子がいるけど、あの子はたぶんコレに出てくる"ゴラム"っていうキャラクターから呼ばれておるんやろうなあ。(笑) 
その子がこれを借りて一緒に観てた友達から「うわっ!キモッ!なんかおまえの顔がコイツにしか見えんようになってきた!」って言われてショックやったっていう話をしていてメチャメチャ笑ってしまった。(爆) 

『デアデビル』

いわゆる最近流行りのアメコミものの実写映画やね。
主演は『パールハーバー』や『チェンジング・レーン』のベン・アフレック。
他に『グリーン・マイル』のマイケル・クラーク・ダンカン、『フォーン・ブース』のコリン・ファレル、『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』のジェニファー・ガーナーといった面々。
つまらないような評判を聞いていたせいか思っていたよりかは面白かったかな。
まあ特別どうこうって言うこともないんやけど、2作目もひょっとしたら出来るかも?って程度。
この手のアメコミものとしては『X-MEN』>『スパイダーマン』>『スーパーマン』>『デアデビル』>『バットマン』>『SPAWN』ってな感じ。
まあ借りるものが無い時にでも借りればええんちゃうかって作品やね。
音楽がラウドロック満載なんでそういう音楽が好きな人はサントラ同様要チェック!
★7つ。 

『CUBE2/キューブ2』

ちょっと異色の近未来密室サスペンス映画やね。
前作『CUBE』が単館上映映画ながら大ヒットし、なかなかの傑作だったこともあり非常に期待度の高かった続編。
でも監督が変わっておるんよね。
アンドレイ・セクラっていう人。
そんなこともあって今回はつまらんのちゃうかなあ?っていう不安も大きかった。
出演はケリー・マチェット、ジェラント・ウィン・デイビス、グレース・リン・カン、マシュー・ファーガソンといったあんまりよく知らない人ばかり。(笑) 
見た印象としてはこれがなかなか面白かった!
前作と比べて面白かったって言うよりかは面白さを現状維持したままゴージャスになったかなっていうイメージ。
前作で謎のままに終わったキューブの秘密が明らかになるってことを書いておったので、その結末に落胆させられないかおそるおそる観てたけどね。
「まあこんなもんか。」って感じかなあ。
がっかりはしなかったからまだ良かった。
基本的にこういう作品は大好きなので★8つ。
前作のビンチェンゾ・ナタリ監督の『CUBE/キューブ』を観てない人はとにかく先ず観た方がイイです!
傑作なので。 

『EX/エックス』

バリバリのアクション映画。
何か今までに見たことないような凄いアクションシーンが見られるかなあと思って借りてみた。
監督はゴールデン・グローブ賞に4度、エミー賞に13度ノミネートされたことがあるというクリスチャン・デュゲイ。
出演はドイツで人気のジャナ・バラスキー、『ファイナル・デスティネーション』のデヴォン・サワ、夫がプロスキーヤーのピート・サンプラスであるブリジット・ウィルソン=サンプラス、ジョー・アブソロム、ルーファス・シーウェル、クラウス・レーヴィッチェら。
この映画の見所はアクション以外の何物でもない。(笑) 
CGや編集に頼らず、人間の限界を超えた力を追及するために世界中から178人のスタントマンを雇ったという。
10,000フィートの高さからのスカイダイビングやケーブルカーから険しい崖の表面に飛び降りるシーンには監督が厳選した18人のエクストリーム・スポーツの選手を起用。
最も難しいスタントは時速50マイルで走る列車の後ろをスノーボードで滑るシーンだったそうな。
オレはどこまでCG使ってるんやろうなあ?って思いながら見てたんやけど、思ってた以上にリアルなスタントをやってたことに驚いた!
映画館で見たらかなりのド迫力映像が次から次へと楽しめたことやろうね。
ただ作品がほんまにアクション至上主義なもんでストーリーはショボい。
いかに凄いアクションを盛り込むか?っていう所に一番力が入ってる脚本になっとるし。(苦笑) 
ギリギリ許せるっていう程度。
それでもこのエネルギッシュで斬新なアクションが存分に楽しめたってことで、オレ的にはわりと良かった。
★7つ。

『シカゴ』

出演は『ブリジット・ジョーンズの日記』のレニー・ゼルウィガー、『トラフィック』のキャサリン・ゼタ=ジョーンズ、『プリティ・ウーマン』のリチャード・ギア、クイーン・ラティファ、ジョン・C・ライリー、テイ・ディグズ、クリスティン・バランスキー、ルーシー・リューらといった面々。
監督が舞台で振付家としても活躍しているロブ・マーシャルということで、その才能を存分に発揮して作られたミュージカル映画。
見るからにみんなメチャメチャ練習したんやろうなあっていう歌とダンスがこの映画の肝。
現実とステージが交錯しながらストーリーが進行していくところが斬新に見えた。
ただストーリー自体はそんなに面白いもんでも無いと思うんよね。
いかにもミュージカル的なものではあった。
どうしても『ウエストサイド物語』とか『ムーラン・ルージュ』とか『コーラス・ライン』とかいった作品が頭によぎったりしたのは致し方ないところかな。
作品としては第75回アカデミー賞作品賞を受賞してたことからもわかるようにクオリティーは高い。
問題なのはオレの好みじゃなかったってことだけだ。(笑) 
だって女達が強かすぎて気分悪いんやもん、この映画。(爆) 
やっぱり女性が芸能の世界でのし上がるにはいろんな男と寝ないといかんもんなのかと改めて思ったね。(苦笑)
ミュージカル好きには必見。
★7つ。 

『ザ・コア』

監督は『エントラップメント』のジョン・アミエル。
出演は『ボーイズ・ドント・クライ』『インソムニア』そして『ビバリーヒルズ青春白書』のカーリー役だったヒラリー・スワンクや『エリン・ブロコビッチ』のアーロン・エッカート。
ストーリーは地球の中心核(コア)が止まり世界各地で異常現象が発生したため再び回転させるために地下3,000kmへ潜るっていう話なんやけどね。
言わば『アルマゲドン』の地中版って感じですな。
よくあるパニック映画の域を越えているとは思えない。
スケールはデカいし、地中の世界というのも物珍しかったからそういう意味では面白かったかな。
ただ『アルマゲドン』ほどマンガ的なハチャメチャさや感動は無いし、『ディープ・インパクト』ほど妙に残る感覚も無くて、それらと比べるとどうしても物足りない。
後発ならそれだけもっとインパクトが欲しかったねえ。
まあ普通に楽しめる映画ではあるけども。
★7つ。 

『ドリームキャッチャー』

出ました、スティーブン・キング原作のSFホラー作品。
しかしまあ、キングって小説書けばあたりまえのように映画化されるよねえ?
今回はそのキングが今までで最も映像化に成功した作品って言ってるから興味あったんやけどね。
監督・脚本はローレンス・カスダン。
出演はトーマス・ジェーン、ジェイソン・リー、モーガン・フリーマンら。
なかなか面白い設定はしてるし、ストーリー的にも悪くないとは思う。
ただ怖くはない。
そもそもキング作品ってホラーって言うわりには怖いと思ったことは全くないけどね。
でもテイストとしてはキング汁がいっぱい出てたのは確か。(爆) 
ホラーじゃないけどキング作品の名作『スタンド・バイ・ミー』でもわかるように人間ドラマの部分での面白さってのがちゃんとあるから、その辺が安っぽくならないようにしてると思うね。
それでも正直言って何度かウトウトしてしまった。(笑) 
オレ的にはツボにハマらなかったってことやね。
駄作だとは思わないけど、傑作だとも思わない。
★6つ。

『青の炎』

『黒い家』の貴志祐介原作の小説を演劇界の巨匠・蜷川幸雄が監督したミステリー青春映画。
主演は嵐の二宮和也。
他に松浦亜弥、秋吉久美子、山本寛斎、中村梅雀、鈴木杏といった面々。
ポイントとしては義父殺しの完全犯罪を行う少年を描いたというこの現代にふさわしい題材。
そしてそれを演出中怒って灰皿も投げるという厳しいことで有名なあの蜷川氏がメガフォンを持つということ。
さらになぜか二宮和也やあややといったアイドルを起用しているってことやね。
そんなこともあって話題にはなってた映画ですが・・・。
初めに断っておくとオレは原作を読んでいないのでイメージがどうこうというのはよくわからない。
蜷川氏は二宮和也のことをベタ褒めしとったから、けっこう期待してみたりしてたんよね。
でもオレにはやや説得力を感じなかったなあ。
別に二宮和也の演技だけに限らずトータルで見て、殺すまでに至る説得力が無い。
山本寛斎が思ってたより憎たらしい存在にできとらんのが大きいんちゃうやろうか?
だからさほど感情移入もできなくて、ただただ妙に少年の繊細さだけにこだわったかのような小奇麗な映画になっている。
あややの存在というのも一体どう解釈していいものやら。
あの普段の弾けっぷりとはかなりギャップのある役どころやったなあ。
カワイイことには間違いないが。(爆) 
ストーリー自体は面白いけど、奥深さをあまり感じれなかったのが残念。
★7つは甘いかなあ・・・。 

『ラヴァーズ・キス』

吉田秋生のマンガが原作らしいけど、オレは読んだことない。
監督は『富江』の及川中。
出演は平山綾、宮崎あおい、石垣佑磨、成宮寛貴、阿部進之介、市川実日子、西田尚美ら。
なかなかフレッシュな面々で青春ラブストーリーとしては羨ましいような輝きを放っておったね。
この映画の話の面白さはオムニバスでありながら全ての話がつながっていて、各キャラクターのマルチアングルによって構成されているところにある。
だから劇中で何度も同じシーンが出てくるにもかかわらず、どれもが違った感覚で見れるっていう楽しさ。
例えばわかりやすいので言うとタランティーノ監督作品『フォー・ルームス』みたいな感じかな。
あの手法。
ストーリーが単なるラブストーリーじゃなくて、複雑な同性愛の問題を含んでたりするのが一番の見所。
その辺りがいかにも少女マンガらしさに溢れておるよね。
予想以上に面白い映画やったわ。
邦画では久々のヒットちゃうかなあ?
オススメ!
★8つ。

『ダークネス』

主演は『ピアノ・レッスン』や『X-MEN』のアンナ・パキン。
この映画は一体何やったんやろうか?
ホラーなのかサスペンスなのか・・・。
正直言って全然面白くなかった。
「『アザーズ』を超える恐怖。スペインから新たなる鬼才が放つミステリー・ホラー」なんていう宣伝文句につられて観てみたけど大失敗やったね。
語ろうにもどうしたらええもんやら・・・。
★4つ。

『スパイ・ゲーム』

ロバート・レッドフォードとブラッド・ピットが共演してるスパイ映画ということで話題になっておったね。
これがなかなか面白かったんだわ。
ラストもなかなか粋でねえ。
これは見てない人にはけっこうオススメできるかもしれない。
★7つ。 

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