TM NETWORK tribute LIVE 2003.5.27.TUESDAY Osaka Kouseinenkin Kaikan

 2003年5月27日(火)大阪厚生年金会館大ホールで行われた『TM NETWORK tribute LIVE』に行ってきた。このLIVEのことを知ったのは、2月に行った大阪城ホールでの『LIVE EPIC 25』でのこと。その時先行予約チラシによって知った。「tributeってどういうこっちゃ?」って思ったら、木根さんがTM20周年を目前にして前夜祭的な意味でも過去のTMをふり返ったLIVEをしようと提唱したみたいやね。でもTKのスケジュールがどうしても調整がつかなかった。どうやらglobeの東京ドーム公演が関係してたみたいやけど。そこでTKはaccessの浅倉大介を指名。鶴の一声で決まったらしい。(笑) 当然ギターは葛Gこと葛城哲哉。ドラムはべーやんこと阿部薫。というわけでウツと木根さんは+この三人のサポートを得て『TM NETWORK tribute LIVE』のツアーが決定!

 チケットは『LIVE EPIC 25』での先行予約で無事にGET!

 そして今日がツアー初日の大阪厚生年金会館大ホール1日目だ。去年はglobe『category all genre』があそこであった。レポを読んでもらったらわかるけど会場までに大迷走してしまった。(苦笑) 今回はそんなことのないよう開演20分前には着いた。あんまりうろうろしててもしゃーないんですぐに入場してとりあえずパンフ(3000円)を買う。ロビーに花はパッと見たところaccessの貴水博之とglobeのマーク・パンサーの二人だけだったような?小室哲哉はどうしたんじゃい!?(笑) それにしても前述の二人は律義やね。

 そして座席をチェック。明日の座席を見て苦笑。1Fの後ろの方なんやけどね。何か見にくそう。逆に今日の2F席は左端っこやけどだいぶ前の方。厚生年金会館の2Fは前にグッとせり出していてコレッてひょっとしたら1Fの後ろよりお得かもしれない。

開演時間は午後7:00。それまではパンフを読んで時間をつぶしてた。場内アナウンスがあったのは7:10ぐらいやったっけな?暗転すると『GIVE YOU A BEAT』が流れる。その瞬間もう鳥肌が立った!会場総立ち、大歓声!♪Welcome to the Fanks〜Welcome to the Fanks〜〜 音はそのまんまや。ウツ以外のメンバーがそれぞれの持ち場につく。ステージに向かって左手前に木根さん、右手に葛G、左手奥のシンセブースに浅倉の大ちゃん、右手奥のドラムセットにべーやん。そしてオレの席の位置から大ちゃんのシンセブースの裏にウツがスタンバっているのが見えた。飛び出してくるぞ!やっぱりウツが出てくると一際歓声も大きい。華があるわあ。

 1曲目は『WILD HEAVEN』。演奏は原曲に忠実な感じ。どうやらコンセプト通り、なるべくオリジナルそのものの良さを再現するつもりのようだ。この日のお客さんはglobeの影響か、手にルミカを持った人達が多かった。客層は明らかにgloberより年上の人達が多いんやけどね。(笑) 20代後半〜30代が多いと思われ。『WILD HEAVEN』の間奏のウツのセリフでは、その男のセクシーさに会場から声が飛ぶ。いやあ、実にイイ雰囲気ですよ。最初からみんなノリノリ。この曲が終わる時、ウツはなぜか(σ・∀・)σゲッツ!のポーズで締めていた。(笑)

 このまま何度も聴いたパーカッションのリズムのイントロが。「えっ!?もうこんなに早くやっちゃうの!?」っていう『GET WILD '89』。ここでこの曲が来るとは意外やった。オリジナルの方でやるかと思ってたしねえ。哲ちゃんがいたならこの曲は後半にやって♪ゲゲゲッゲッゲッゲッ・・・って例の遊びをやるんやろうけどね。ほんでキーボードをブッ壊すと。(笑) でも今日は大ちゃんということで、原曲に忠実な感じやった。ただここでウツが早くも大きな歌詞間違い。(笑) 客席からもツッコミの笑いが。(爆) 会場もみんな♪Get Wild and Tough!の大合唱。ダンサブルな曲が続く。

 続いて『DON'T LET ME CRY』。この曲はやりそうな気がしてた。ここでもウツの歌詞はヤバヤバだった。(笑)

 ここでちょいと御挨拶。「大阪、元気〜〜!?」の声に会場もイイ反応。

 「今日は、最初の3曲を聴いてもらってもわかる通り、オイオイこの曲もかあ?なんて思いながら楽しんで行ってください。(笑)」・・・会場大爆笑。要するに歌詞間違いを開き直る覚悟だと。(爆)

 ここで意外な曲でしかも個人的には嬉しい曲『BEYOND THE TIME』が!!照明も宇宙を思わせるような綺麗なライトがブワーッと広がってイイ感じ。この曲2コーラス終わってファルセットのコーラスがブレイクして、違うメロで締めが来るというカッコ良さがある。そのブレイク後は原曲ではサックスの音(シンセかな?)が印象的。でもサックスは無いから葛Gがギターソロでキメていた。宇宙に包まれるような気持ちイイ曲や。ドラマティックやしね。

 さらに浮遊感のある曲が続く。『FOOL ON THE PLANET』だ!この曲改めてイイ曲やと思ったね。当時本当に作り込んでたんやなあっていうのがよくわかった。べーやんのドラムパターンを見ててもそう思ったね。構成がほんまにドラマチック。それになんてったって歌詞がイイね。夢を追い続けて決してあきらめないバカな人の歌。(笑) これがまた自分とダブッちゃって胸に沁みるのよ。まさかこの歳でまだ「夢がどうだこうだ」とか言ってるとは思わなかったけどね。(苦笑) でも確実にTMの曲を聴いて育ったんやなあと実感した次第ですわ。

 ここで木根さんがエレキなギターに替えた。そして始まったのが、打って変わって重たいビートとハードなギター、そしてアナログシンセ音が印象的な『THE POINT OF LOVERS' NIGHT』。この曲カッコイイねえ、やっぱり。原曲では元Missing PersonsでDuran Duranのウォーレン・ククロロがギターを弾いてたんやけどね。哲ちゃんはたしか『RHYTHM RED』ツアーではMemory Moogでシンセ・リードを弾いてたと思うねんな。で、今回大ちゃんはRolandのJupter-8でアレコレ弾いてたねえ。オレが単眼鏡で確認できた大ちゃんの機材は、MOTIF 7が2台、NOVATIONの何かが1台とENSONIQUEの何かが1台。後、Jupiter-8の下にもう1台あったけど、それは全く見えなかった。この曲はLIVEのラストの方で最後の♪ラッラ〜ラ、ラララララッララ〜で会場大合唱をよくやったもんやけどね。今回はまだ中盤で出てきたってことで軽い感じ。ただ演奏は熱くて最後はみんな中央に寄ってドラムに合わせる感じでバンギング。バンドの一体感を感じることができた。

 その後ウツと木根さん以外がステージからはけると、ステージ中央にイスが用意され二人がそこに座る。「ん?コレはひょっとして・・・」と思ってたら案の定。

「帰ってきたフォーク・パビリオン・・・」歓声でよく聞こえなかったけど、たぶんこう言ってたと思う。フォーク・パビリオンとは'91年のEXPOツアーのお遊びコーナーとして一躍話題に。

ウツ「こんばんは!"なんでやねん"御堂筋夫(みどうすじお)です。」(爆)

木根「こんばんは。淀川短治(よどがわみじはる)です。」

ウツ「それわからないよ。」

 淀川は大阪に流れる川。要するに映画解説者の故・淀川長治とかけたわけですな。オレもこれわかるのに時間がかかって、1テンポ遅れて一人で笑っていた。(爆)

木根「こうやってねえ、'91年のEXPOツアーでは二人で毎回やってたんだよね。」

 すると会場から「その時高校生!」「中学生だった!」とか言うような声が飛ぶ。

木根「僕達はもう最初からすっかり大人でしたけどね。」(爆)

木根「今日はウツが即興で"なんでやねん"っていう名前を考えてくれたんですけど、明日はどうなるのか楽しみですねえ。」(笑)

 ウツも苦笑いしている。

木根「今日はTMのtributeということで、ちゃんと歌詞を間違えるところまで再現して見せたりして。あの頃の未完成な僕達を。」(爆)

 そうやってツッコまれるのをウツも楽しんでいるかのようだ。

木根「今回こうやってLIVEができたのも、この人が引き受けてくれたおかげです。」ってことで、ここで呼び出されたのが、浅倉の大ちゃん。後ろ手にピアニカ持参。(笑)

ウツ「今日は光ってるねえ!」・・・大ちゃんのこの日のステージ衣装は青系の縦縞ストライプキラキラスーツ。

木根「こんな虫いたよね。」(爆) 玉虫みたいだと言いたいんやろう。(笑)

ウツ「失礼じゃん、わざわざ来てくれたのに。」

木根「ごめんね、accessで忙しいところ。」

浅倉「TKの一声で。」(爆) もう逆らえるわけがないという口調で笑えた。

浅倉「しかしまさか10年後にこうしてフォーク・パビリオンやるなんて思ってもみませんでしたよ。」

木根「僕はいつもこんなのやってますけどね。」(爆)

 なんて話で盛り上がりつつここで3人の演奏。

ウツ「初日ということで"違法"な曲を・・・ってなんかTMらしくないね。」(笑)

木根「この人最近よくわからないこと言うんですよ。」(爆)

 と言って始まったのが久保田早紀『異邦人』。大ちゃんがピアニカであの中近東音階入った印象的なイントロのリフを弾いている。まあ、サラッと終わった感じやね。オレとしてもリラックス・タイムって感じやったし。(笑)

 その後はメンバー紹介でもってことで、先ず葛Gが呼ばれる。歓声に迎えられおちゃめに挨拶してみせる葛G。「どうもよろしく!」

 そしてもう一人ドラムのべーやんが呼び出されると・・・おや?手には『ごきげんよう』で見るあのサイコロが。(笑) しかしここでいきなりウツからツッコミが入る。

ウツ「なんか今日スガシカってるねえ!?」(爆)

 グラサンかけて髪の毛のセットを後ろにハネたように流し、スポーティーなシャツを着ていたべーやん。言い得て妙だった。(笑)

 どうやらサイコロトークをやるらしい。名付けて『ごきげんだよ』のコーナー。(爆) このサイコロには「恋の話」「ビビった話」「情けない話」「当たり目」なんかがあって、とりあえずべーやんが振ることに。ちょうどステージの下の段が前に出てるってことで、そこにサイコロを振る。出たのが「ビビった話」。そこで会場もノリが良いんで、みんなで「ビビばな!」。(笑)

木根「これは『ごきげんよう』じゃなくて『ごきげんだぜ』なんだからさあ。」

阿部「『ごきげんだよ』だから。」(爆)

 ここでべーやんが坂道で車のブレーキが利かなくてビビった話をしてくれた。大変面白かったけど、その面白さを伝える表現力がオレには無いわ。(笑) この話が終わって

木根「ここには小堺さんがいないんだからさあ、喋ったらみんなそれで放りっぱなしだよ?」

阿部「木根さんが小堺さんやってくれるんじゃないの?」(笑)

木根「じゃあ、もう一人振ってもらおうか?・・・葛G。」

葛G「ゴメン!俺そこの話全然聞いてなかったんだよね。(笑)」 どうもモニターの具合がステージ上と客席とでは違うらしく、葛Gにはちゃんと会話が聞こえてなかったようだ。通りでずっと勝手にギターで遊んでたわけだ。(笑)

葛G「じゃあ、俺が振って、大介が答えると。」なんて冗談めかしに言いながら振って出たのが「当たり目」だった。

木根「当たり目は罰ゲームとして8小節歌ってもらおうか。」場内拍手。

 ここで葛Gはたぶん自分の曲を歌ったんやと思う。前から思っていたけどすごくイイ声!あの響き具合は好きやねえ。ウツよりうまいんちゃう?(笑)

木根「このコーナーは、やっぱり事前にそれぞれ言うことを考えておかないと難しいよね。べーやんみたいに考えてきておいてくれないとね。」

阿部「考えてきてねーよ!!」(爆)

木根「そうだったの?このコーナーこれから煮詰めていきますんで、今日はこのぐらいで。いつの間にか無くなってたりして。」(爆)

 ここで5人による真面目な演奏。(笑) べーやんは何かボックスの形をしたパーカッション・マシンみたいなのでシャカシャカ音を出してたなあ。大ちゃんは新たに横に置かれたピアノ系の鍵盤を弾いていた。曲は『Just One Victory』。こういう感じの『Just One Victory』も新鮮で良かったわ。

 さて、ここからまたノーマルなTMの世界(笑)へ戻る。

 曲は『1/2の助走』。これまたフワッとした曲ですわ。この曲って最初全然好きじゃなかったんやけどね。でも聴いてるうちにだんだん良く思えてきた曲。キネバラですわ。

 そして『Girl』へと続く。この曲を持ってきたかって感じ。シングル曲としてはやや影が薄いかな?

 続けてウツがパパンパッパッパンッ!って手拍子をして始まった『SPANISH BLUE』。なんか一曲始まる毎に声が出ちゃうねえ。「おお〜〜」って。懐かしさが堪え切れないと言うか。(笑) この曲はそんなに派手じゃないけど好きなんよねえ。スペインの風景が目の前に広がってくるから。でもまたウツが歌詞を・・・。

 ここでウツと木根さんがステージからはけると大ちゃんにスポットが当たる。キーボードソロまでTributeしちゃうんやね。(笑) このフレーズは『VAMPIRE HUNTER D』や!その昔、B'zの松本孝弘も自分のソロアルバムでカバーしている。 これに葛Gのギターとべーやんのドラムも絡み、閃光のようなライトがシャープで独特の空間を醸し出していた。

 この曲が終わりかける時に聞こえてきたのが宇宙との交信音である例のSEが!『KISS YOU』だ!!なんてカッコイイ入り方だろうか。あのシングルそのままな感じがカッコええわあ。やっぱりこういう曲こそ木根さんのヘッドセットマイクが感じ出しとるよねえ。

 続けて、TKが階段を下りる時の音のリズムをイントロにしたという『Come on Let's Dance』が。いいねいいね、体が勝手に動いてしまう! ♪Come on Let's Dance! Everybody Needs!・・・みんなで叫ぶのが気持ちいいこと。

 その疾走感の中、ついにステージ一段下にウツが飛び出してきた!客席は興奮状態!!会場のテンションもますます跳ね上がる!曲は『You Can Dance』。この曲順も来たか来たかって感じやね。懐かしい。しかもどの曲もほんまになるべくオリジナルに忠実にしてるのが良かった。木根さんとウツは何やら銀色のボール(サイン入り?)を場内に向かって蹴り入れていた。『RHYTHM RED』ツアーを思い出したわ。

 そしてTMNリニューアル後の大ヒット曲『Love Train』。やっぱりやったね。この曲は当時いいなあと思ったけどすぐに飽きちゃった曲だったりする。(苦笑) それにしてもウツ歌詞間違えすぎですなあ。

 いよいよ大詰めになってきてるのが感じ取れた。『Self Control』のイントロはお馴染のLIVEヴァージョンだった。大ちゃんはあのサンプリングの声まで再現してたね。『LIVE EPIC 25』も思い出しちゃうねえ。みんなで♪Self Controlの大合唱!

 この曲が終わって「どうもありがとう〜!!」と言うとみんなが手を振りながらステージをはけて行った。

 ここで当然みんなアンコールの手拍子。ところがなかなか出てこない。みんな待ちきれず必死で「アンコール」を叫び続ける。5分後ぐらいかな?出てきたのは。みんなグッズのTシャツを着て再登場。購買意欲を煽ることを忘れない。(笑) ここで一瞬舞台が暗転して「えっ!?」と思ったら♪Revolution〜の声と共にウツにスポットライト。『Seven Days War』や!東京ドームのfinalでおもいっきり歌詞を間違えてた悪夢がよみがえる。(爆) なおビデオでは修正済。しかしちゃんと歌えてたんで一安心。みんなで♪ラ〜ラ〜もやったし。歌い終わってステージ上の5人が全員前に出て手をつなぎ、礼をする。バックには『CASTLE IN THE CLOUDS』が流れている。すると会場からは「え〜〜〜〜っ?」の声が。(笑) みんなまだやってほしいっていう気持ちで溢れとったからねえ。彼らが消えてすぐさまみんなアンコール!場内アナウンスで「本日の公演は以上で終了しました・・・。」っていう声をかき消すがごとく、みんなでひたすらアンコール!!(爆) これがほんまに驚くぐらいほとんどの人がしばらく席を離れずにアンコールしていた。このしつこ〜〜いアンコールの状況を見て会場整理の人達が笑っておったもんなあ。しまいには『CASTLE IN THE CLOUDS』がエンドレスで流れる中、場内アナウンスとメガフォンを持って退場を促していた。いやあ、10分ぐらいみんなず〜っとアンコールしてたで。こんなしつこいアンコールのLIVEは初めてやった。それだけ充実した楽しい一時であったわけやけどね。あるいは最後が消化不良の人も多かったと言えるんやろうけど。(苦笑)

 今日思ったのは単純に「TM NETWORKサイコーだあ!!」ってことやね。ウツの歌もやっぱり年々うまくなってるよねえ。歌詞間違いは以前にもましてひどくなってたけど。(苦笑) 昔みたいなガッチリとしたショースタイルじゃなくて、マイクスタンドを使ってのロック・パフォーマンスって感じがしたなあ。

 果たして明日は今日とどう変わるんだろうか?

TMNの『TAKASHI UTSUNOMIYA PRESENTS TMN RED』を聴きながら・・・

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