小室哲哉に目が釘づけ!!

 みなさんは小室哲哉と聞いてどういうことを連想するだろうか? おそらく先ず『音楽プロデューサー』という言葉が思い浮かぶ人が多いのではないだろうか。

 今、彼の音楽を聴く世代は主に10代、20代の人達だと思われるが、彼自身はもう40代だ。かくいうオレはと言うと、globeのMARCやKEIKOと同じぐらいの世代である。彼自身は歳をとりつつも常に若い人達から支持されている。と、同時にかなり多くの人達に飽きられてもきた。この現象をTK曰く、「卒業」ということになるらしいが。(笑) でも中にはオレのようにずっと卒業せずに、留年しまくってる奴も多いのだ。(爆) 正確に言うと大学院へ進学したような感じで、見続けている。

 オレの場合、小室哲哉という人は先ず『TM NETWORK』ありきの人である。最初に小室哲哉という名前を耳にしたのはいつになるのかな? 渡辺美里の『My Revolution』以前から聞いていたと思うが、同じく渡辺美里の『死んでるみたいに生きたくない』あたりかも。

 『My Revolution』は21世紀にも引き継がれている名曲だが、オレがハッキリと小室哲哉という人を意識するようになったのはTM NETWORKの『Come on Let's Dance』だった。この曲を最初に聴いた時はほんまに衝撃やったね。「コレやコレ!来たぞ来たぞ!!」と感激したな。まさにYMO以来待ち望んでいたものがやって来たって感じやった。

 何がそこまで惹きつけたのか? モロ自分好みの曲調だった。コード進行もズバリだった。デジタル・シンセのサウンドも鮮烈だった。それより何よりも歌詞のハマリ具合が、従来の日本の音楽シーンには見られないカッコ良さがあった。ダンス・ミュージックの要素を取り入れた打ち込みシンセサウンドのユニットってのは、今でこそあたりまえのように転がっているが、当時の日本の音楽シーンとしてはかなり珍しかった。

 ハッキリ言って日本の音楽シーンは小室哲哉の登場以前と以後では大きく変わっている。それは長年音楽を聴き続けてきてリアルタイムで肌に感じ取れたことだ。

 TM NETWORKは『Get Wild』でブレイクするまで、ほとんどテレビで見かけることはなかった。だから動いている小室哲哉を見るまでに時間があったんやね。ジャケ写の中だけでは、もうちょっと男っぽいところがあるんかな?とか想像してたんやけど、実際あんなナヨッとしてるとは思わんかったな。(笑) 

 PV以外で初めてTMを見たのは『夜のヒットスタジオDX』に『Self Control』で出演した時やった。あのSFチックな三人のビジュアルと何台ものシンセサイザーとコンピューターの砦にはほんま圧倒されたな。この砦の中で、宇宙船をコントロールするが如くパフォーマンスしている小室哲哉には目が釘づけになった。上手いとかカッコイイとはあまり思わなかったが、なんと言っても圧倒的な存在感があったのだ。サウンドも他のアーティストとは完全に一線を画していて、強烈な個性を放っていた。インパクト絶大!! この時録画しておかなかったのをすごく後悔した。

 こうして次のシングル『Get Wild』でTM NETWORKは遅すぎるブレイクを果たす。時代がようやく彼らに近づき始めたという感じだった。それまでの旧態依然とした日本の音楽シーンに対する様々な挑戦が実を結びつつあった。

 TM NETWORKのアルバムは1枚1枚しっかりとしたコンセプトの元に作られていて名盤が多い。『GORILLA』『Self Control』『Gift for Fanks』『humansystem』『CAROL』といった作品には良い曲が多い。実際、TMの事なんてまるで知らなかった周りの奴等がいっせいに騒ぎだし、こぞって聴いていたのもこれらのアルバムの時代だった。オレの『humansystem』のCDが一人に貸したらいろんなところに回ってなかなか自分の手元に戻ってこなかったなんてこともあった。このTM NETWORKの活動に力を注ぎ込み、日本の音楽シーンに新風を吹き込んでやろうと息巻いていた頃の小室哲哉の姿勢に、なんと言っても好感が持てたのである。オレはこの頃の哲ちゃんが一番好きやったわ。

 なお、TM NETWORKやプロデューサー"TK"に関してなどは、またいずれということで。特にプロデューサー絶頂期に関してはけっこう辛辣なことも書くかもしれない。

 こんなふうなきっかけで、彼の音楽を聴くようになったということだ。そして、リアルタイムでずっと見続けている。小室哲哉という人が良くも悪くも日本の音楽史の中に名を残す人物であるというのは間違いない。だからその生き様を見届けたいねんな。それに自分の人生のいろいろな場面で彼の音楽に救われたのも事実やし。世間がどんなに彼を批難することになったとしても、見届けたいと思う。必ずしも、ファンという立場とは限らないから、時にはすごく厳しい目で見るかもしれない。それでも、好奇心で見続けたい。それだけの価値ある人物やと思うよ、小室哲哉っていう人は。

自編集のTM NETWORKお宝ビデオを見ながら・・・   

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