2003.10.11 『K-1 WORLD GP 2003 開幕戦 ALL STARS』@大阪ドーム生観戦!!

 2003年10月11日(土)、大阪ドーム『K-1 WORLD GP 2003 開幕戦 ALL STARS』を生観戦!実はこれが初生観戦だったりする。K-1創世記どころか正道会館の空手大会で佐竹雅昭が初優勝した時からず〜っと見続けてきた奴が満を持しての初観戦ですよ!今回は金銭的余裕も無かったから1番安い6000円のスタンド上段席。とりあえずK-1の会場の雰囲気を味わってみようってことでね。特にプロレスの会場の雰囲気との違いを体感してみたいと思った。

 それにやっぱりグランプリやから出場メンバーが凄い!・・・ハズだった。と言うのは一週間前ぐらいにジェロム・レ・バンナ負傷欠場のニュースが・・・。さらに大会直前になって昨年のGP覇者であるアーネスト・ホーストまでもが持病のアトピー性皮膚炎が悪化し39℃近い熱が出たために欠場というニュースが!!もう最悪である。ただでさえ一昨年のGP覇者のマーク・ハントが負傷欠場。そしてあのボブ・サップに完勝したミルコ・クロコップがエメリヤーエンコ・ヒョードルの持つPRIDEヘビー級のベルト奪取に専念するため不出場ってことで、事前から盛り上がりに欠けていた。そこにきて去年の優勝、準優勝が揃って欠場とはがっかりを通り越して腹立ってくるよねえ。おまえらプロなんやからもうちょっとちゃんと調整せいよ!!って。しかし、オレが本当の意味で腹が立つのはもう少し後になる。(謎)

 迎えた当日、若干体が重い。実は前日に仕事でメッチャ酒を飲んでおったのだ。それでも観戦後は仕事に直行しないといけないので頑張ってチャリで行ったがな。14:00開場ということで15:00には会場に到着。オレが先ずしたことは♪勝ちたい時にはエスカップ〜〜を1杯飲んだこと。別に用意していたわけじゃなくて、キャンペーンで配っておったんよね。それから大阪ドーム内の売店で7倍の双眼鏡を買った。実はいつも持参してる単眼鏡(globe大阪ドームこけら落としLIVEの時に購入)がどこかへ行っちゃって見当たらなかったんで買ったんよね。(苦笑) それからグッズ売り場でパンフレット(2000円)を買う。基本的にグッズには興味は無い。バンナのTシャツがやけに虚しく見えたせいもあって、さっさとその場を離れた。(笑) そしてエスカップをもう1杯飲んでから入場。(笑) 

 中に入ってリングの方を見ると一累側に龍門(ドラゴンゲート)と三塁側に虎門(タイガーゲート)という2つのゲートが目に入った。そこからド真ん中のリングに向かってそれぞれ花道が延びている。そのリングにはなぜか黒い蚊帳状の暗幕がかかっていた。その真上には大きなミラーボールが吊り下がっている。そして龍門側の花道で二人の男女が立ち、番組冒頭のコメントを収録しているのが後ろ姿で見えた。背の高い黒いスーツを着た男は明らかに長嶋一茂。その横にいる見事にドレスアップした女性が藤原紀香なのか長谷川京子なのかがイマイチ確認できへんかってんなあ(後で藤原紀香と判明)。まだまだ開始時間の16:00までは時間があったので、しばらく正面にまわってこの様子と会場全体の様子を双眼鏡で観察していた。

 客層に関して感じたことは「メジャー感があるなあ!」ってこと。野球やサッカーといった人気スポーツと何ら変わらない一般層って感じ。これがプロレスとなるともっとマニアックな人達が多いからねえ。(笑) 見た目からして。(爆) カップルや友達連れ、親子と様々やけど、オレみたいな一人もんはかなり珍しい状況やった。(苦笑) 

 スタンド一塁側上段席の自分の席に着くと前から2列目で思ってたより見やすい位置。e+でチケットを早いうちに取っただけのことはある。ヘタにアリーナの後ろとか下段席の後ろなんかよりも見やすかったかもしれないなあ。俯瞰した感じで見れた。やっぱりリングまでは7倍の双眼鏡を使っても少し遠い。それでも肉眼でわからないってことも無さそうだ。

 開始時間16:00になっても始まらず、放送席ではまだいろいろコメントを収録しているようでADがカンペを持ってる姿や赤、青、黄、緑、橙、紫の6色のレオタードを着たK-1ガールズ達の後ろ姿が見える。一番手前の紫のレオタードの子(後で佐藤陽子っていう子だと判明)のケツのクイコミが気になった。(爆) このコメントって全部最初にまとめて収録してるってことがわかったわ。

 やがて収録が終わったようでK-1ガールズ達は蛍光イエローのジャケットを羽織るとどこかに移動していく。目で追うとゲート裏のバックステージ。よく見るとゲートの真裏に選手や関係者がいるのも見えるではないか!? 上からでないと見えないから得した気分。(笑)

 ここで間もなく始まる場内アナウンス。諸注意やルール説明などをしてたんやけど一つびっくりしたことがある。K-1の今日の大会の放送が午後9時20分からって言いやがる!?えっ?オレ9時にビデオのタイマーをセットして来たんですけど・・・。(汗) telepalでは9時になってたのに、新聞ではサッカー中継で9時20分からだったらしい・・・。肝心のメインがビデオに入らない・・・。後で実家に頼むことにした。

 さてだいぶ押してから会場が暗転。期待に満ちた場内でどよめきと拍手が沸き起こる。そして中央のリングの四面に映像が映し出されてさらに大きな驚きのどよめきが。これで暗幕が張られていたわけがわかったわ。いやあコレってカッコイイねえ!それが爆音と共に消えるとリング内に煙幕が噴き出す!それが晴れるといつの間にかリングの上に何人かの人が倒れているというアメリカン・プロレスさながらの演出。そこで格闘ゲームのようなデモンストレーションが行われると龍門からは龍が、虎門からは虎が出現。獅子舞みたいなもんですな。バックステージのセットから上に向かって炎が噴き出すんやけど、これがけっこう熱いんだわ。(笑) なんせスタンド上段で龍門の近くに座ってたからねえ。

 続いて審判団の紹介。オーロラビジョンに映し出されるんやけど、このビジョンがたくさんあったなあ。リングの真上に四面、龍門と虎門の表と裏に一面ずつ、さらに一塁側に大きな二面が並んでいる。これだけあったらどこからでも見える反面、一体どれを見たらいいか迷うねえ。(笑) 審判と言えばやっぱり特に角田信朗の紹介の時は会場も沸いておったねえ。地元の大阪でもあるし人気あるわ。(笑) そして先ほど観察していたK-1ガールズ達も一人ずつ紹介。表に「アルゼ」、裏には「マツモトキヨシ」と書かれたパネルを両手で高々と掲げてウォーキング。近くの席の女の子があの子はかわいいとかかわいくないとか品評している。(爆) 

 そしていよいよ開会式。龍門と虎門から交互にリングアナのコールと共に一人一人入場して松明の灯る花道に並んで行く。この時の客のリアクションは人気のバロメーターでもあるわけで。やっぱりサップ、ベルナルド、アーツ、フィリォ、セフォー、アビディ、イグナショフといった選手達には沸いておったわ。

 先ずはGP本選の前にスーパーファイトとしてマイケル・マクドナルドVS"アルペンタワー"ビヨン・ブレギーの対戦。「ああそう言えばブレギーはこの曲で入場しとったなあ。」って聞こえてきたのはFATBOY SLIM『RIGHT HERE, RIGHT NOW』。車のTV-CMにも使われていたテクノ系の曲ですわ。対するマクドナルドは風貌通りヒップホップの曲で入場。彼らはGPに勝ち残ってないのでゲートからは出てこなかった。これは身長差22cm対決ということでそれなりに面白い絵面だ!遠目で見ても体格差は歴然。リーチの長いブレギーがアッと言う間にパンチをマクドナルドの顔面に当ててしまいダウンを奪う。その後は身長差を活かした首相撲で終始有利な展開に。難なく3度のダウンを奪ってKO勝ち。

 さてここからが本番。出場選手変更で試合順も随分変わっていた。第1試合は"南海の黒豹"レイ・セフォーVSラスベガス大会の覇者カーター・ウィリアムス。やっぱりセフォーが出てくると声援がたくさん飛ぶねえ!改めて人気者だと実感。オレのこの試合の予想はセフォーのブーメラン・フックによるKO勝ち。そうでないと困るとまで思っている。(爆) ところが蓋を開けてみるとお互い激しい打ち合いで両者相譲らず。それどころか1Rが終了するとすっかりセフォーの右目が腫れていた!続く2R視界もかなり狭くなったと思われるセフォー。それでもいつものように「打ってこい!」と言わんばかりに挑発。これには会場も沸いた!だがここでアクシデントが。ウィリアムスの膝蹴りが金的に入り一時中断。1分間の回復時間をとった後試合再開。しかしたまたま・・・じゃない(笑)またまた金的に当たってしまう。さらにウィリアムスがロープ際で禁じ手の肘をセフォーの腫れた顔面に当ててしまう。せっかくの激しい打撃戦なのに3度も試合が中断してなんとも間延びしてしまった。ビジョンにウィリアムスの肘攻撃が大映しにされると場内から大ブーイング。ここでドクターがストップと判断。それは金的が原因ではなく、右目眼窩骨折の疑いがあるってことだった。イイ試合だっただけに会場が落胆の溜息に包まれる。ここまでの時間でのポイントを集計。当然ウィリアムスは三度のイエローカードで減点1。レイ・セフォーが2-0で判定勝ち。内容的にはウィリアムスが有利にも見えただけに、このいきなりしっくりこない結果に拍子抜けしてしまった・・・。

 第2試合はメルボルン大会覇者ピーター・グラハムVS"拳獣"サム・グレコ。グレコとはこれまた懐かしい!『WRESTLE-1』以来ですな。(笑) K-1のリングは久々。それと言うのもアーネスト・ホーストの代打で急遽決まったのだった。しばらく出てなくてもやっぱりみんな知ってるようで彼が入場してくるとドッと沸いたね。空手衣を着ての登場。入場テーマ曲は相変わらずINNER CIRCLE『BAD BOYS』。本人は♪ワチャゴナドゥー〜なんて曲に合わせて鼻歌歌うてるで。(爆) 果たしてまだかつてのワイルドな動きができるのか?1Rはお互い特に目立った攻防も無かった。しかし2Rで蹴りを放ったグレコの様子が何かおかしい?すると白いタオルが投げ込まれてグレコのTKO負け???何が何だかわからないうちに終わってしまい、これまた先ほど以上に拍子抜け・・・。見ていてどんどんモヤモヤが溜まってきた。

 第3試合はパリ大会覇者"一撃必殺のレッドスコーピオン"アレクセイ・イグナショフVS"南アフリカの剛腕"マイク・ベルナルド。イグナショフの入場テーマ曲ってメッチャ気になるんですが?ヴァイオリンのリフにドラムンベースのリズムというクラブ・ミュージック。OUTSIDE『TO FORGIVE BUT NOT FORGET』という曲らしい。この試合のオレの予想はイグナショフの判定勝ちだった。なんてったってオレの中での今年のGP優勝候補だ。それにイグナショフは試合を観ていて面白い!恥ずかしながらイグナショフに声援を贈りましたがな。(笑) 1Rからイグナショフの鋭く重いローキックがビッシビシ入る!しかしこの日のベルナルドはなかなか積極的だった。果敢にパンチを打っていく!しかしガードを固めているイグナショフには決定打にはならない。2Rでも確実にイグナショフが蹴りでリード。そして前に出てきたベルナルドをカウンターの右ストレートでグラつかせると、すかさずブッタ斬るようなローキック一閃!!レフェリーがカウントを始めるもダウンしたベルナルドの顔を見てすぐにゴング!!イグナショフの見事なまでのKO勝ちだった。これでちょっとモヤモヤがスッキリしたね!

 第4試合は"20世紀最強の暴君"ピーター・アーツVSスイス大会覇者"ボスジムの秘密兵器"ジェレル・ベネチアン。ここで関根勤さんがリングアナとして登場。そのコールになぜか会場からやや笑いが漏れる。(笑) ちょっと危うかったからねえ。(汗) アーツの入場テーマ曲ってもうあの『パルプ・フィクション』のテーマ曲だった『Misirlou』じゃないんやねえ。すっかり印象の残らないテーマ曲になってもうたがな・・・。だから試合もパッとせんようになったんちゃうん?(笑) この試合の予想は期待も込めてアーツのハイキックによるKO勝ち。なんせ同世代なもんやからまだまだ頑張ってほしいんよね。アーツの誕生日は10月25日ということでオレの方がたった二日だけ年上だったりする(大暴露)。この対決は新旧オランダ人対決かと思いきや、実はヴェネチアンも同世代やってんなあ。ボスジム所属でホーストのお墨付き。しかもK-1のリングではまだ無敗だ。試合はなかなか互角の勝負が繰り広げられた。ややアーツが有利か?って程度で進んだ。両者決め手を欠く試合となって結果的にあまり印象の残らない試合になってしまった。アーツが3-0で判定勝ちしたものの今後対戦したら全くどうなるかわからないって感じやね。個人的にはドローにして延長戦をやるべきちゃうん?って思ったけどなあ。実はこの試合に関してはオレの体調の悪さがピークであんまり集中力が無かった。前日の酒のせいか腹の調子が良くなかったし、ションベンも行きたかったし・・・。やっぱりエスカップを欲張って2杯も飲んだのが悪かったのだろうか?(爆) 試合が終わって急いでトイレに行って戻ってきたらなんと今から20分休憩だと。その間CMを観たり、ボーッとしながら時間をつぶした。

 休憩開け、ここで一人のワイルドな風貌の男が紹介された。プロボクサーのシャノン・ブリッグス。WBC王者レノックス・ルイスにも挑戦経験があり、なかなかアグレッシヴなファイトをする選手のようだ。コメントでは年内は無理でもできるだけ早い時期にK-1のリングに立ちたい、と。特にボブ・サップとやりたいみたいやね。これはこれで楽しみだ。

 第5試合はオレが最も今日期待していた"極真空手世界王者"フランシスコ・フィリォVS"欧州の稲妻"ステファン"ブリッツ"レコ。何を期待していたか?それは極真世界王者フィリォの一撃KO伝説の復活だ!福岡ドームでベルナルドと不甲斐ない消極的な復帰試合をやって大ブーイングを浴びたフィリォ。極真贔屓のオレとしてはもう歯痒くて仕方がないのだ!ベルナルド同様もう後は無いで。だから今回はきっとやってくれるハズだと信じておった。予想は勿論フィリォのKO勝ち。ローキックかパンチで決めてくれるだろうと。・・・でも実際最近の二人の状況を客観的になって考えたらレコが手数で上回っての判定勝ちっていうのが妥当だと脳裏に浮かんでくる。(苦笑) そうならないようにノリにノッてるレコをフィリォの一撃で葬ってほしかった。龍門からBLUES BROTHERS『PETER GUN THEME』50 Cent『IN DA CLUB』を合体させたテーマ曲で入場してくるレコ。黒いサングラスに黒いハット、黒いチームTシャツをセコンドと共にバッチリキメて入場してくる姿はさすがモデルもやっちゃう男やなあって思ったね。対するフィリォは虎門から空手衣を着て入場。曲は相変わらずPuff Daddy&Faith Evans『I'll Be Missing You』。コレって本人は気に入ってるか知らんけど全く闘争心を感じないから入場テーマ曲としては果てしなく疑問。(笑) レコはハットを脱ぐと後頭部にイナズマを残して刈っているヘアースタイル。赤と白のマウスピースもインパクトあり。フィリォはと言うとトランクスがいつものブラジル国旗を思わせる緑じゃなく、白いトランクスだった。いざ試合が始まると予想通りの展開が。先ず攻撃的なレコがパンチで前に出ていく。それをカウンター狙いだと思われるフィリォが下がりながらローキックを打って行く。なかなかイイ感じの試合だ!しかし全体的にはレコの手数が圧倒的に勝っている印象。このままの調子で最後まで行くとほんまに客観的予想通りの結果になってしまう。1R終了間際にはフィリォの下段回し蹴りがレコの足を一瞬止めた!これにはどよめきが!これによって期待感が出てきたぞ!しかし2Rになってくるとだんだんフィリォが動けなくなってきた。スタミナ切れか!?極真王者であの百人組手を成し遂げた男が!?それに対してレコの動きはますます冴えてきた。3Rになると完全にレコのペース。フィリォはもう粘ることしかできずバックハンドブローを喰らいかけたり、最後の最後にはパンチの連打であわやダウンか?という状態にまで追い込まれてしまった。誰が見ても明らかにレコの勝ちやったね。3-0の判定勝ち。オレの声援も虚しくフィリォの一撃伝説は完全に終わったと思ったな・・・。まあ極真最強神話もとっくに崩壊してるとは思うけども・・・。寂しいねえ。寂しいと言えば円形脱毛でフィリォの髪の毛も寂しいねえ。(笑) 試合中あんなに気になったのは武藤敬司以来やわ。(爆)

 セミファイナルの第6試合は"マルセイユのケンカ野郎"シリル・アビディVS元IBFヘビー級王者"マイク・タイソンを追いつめた男"フランソワ"ザ・ホワイトバッファロー"ボタ。本来ならジェロム・レ・バンナが登場する予定だった試合だ。ここで注目されるのは本格的なプロボクシングの元世界チャンピオンがK-1ルールに対応できるのか?ってこと。下馬評ではボタってメチャメチャ評価高いんよね。確かにボクサーのパンチって言うのはK-1の選手に比べて段違いのテクニックとパワーとスピードがある。後はどうキックに対応できるのか?キックでダメージをもらう前に倒せばいいってことやからよっぽどの自信があるわけだ。オレの予想もボタのKO勝ち。あのケンカっ早いアビディが冷静にキックで対処できるとも思えなかったからねえ。いやあ、それでも会場のアビディに対する期待の声は大きかったようで入場時からかなり沸いておったねえ。対するボタなんやけど醸し出す雰囲気はバッチリ!ただ入場テーマ曲がBOB MARLEY『BUFFALO SOLDIER』だったのにはコケそうになった。なんぼホワイト・バッファローか知らんけどこんな能天気なレゲエで入場されても気が抜けるっちゅうねん!(爆) しかし二人がリングに立つとこちらまでピリピリしたムードが伝わってくる。今日一番の緊張感だ!!ゴングが鳴るやいなやボタが速攻でパンチをラッシュ!速い!!アビディは同時にプレッシャーに負けずにミドルキックを打つ!クリンチ!場内が一瞬にして興奮のるつぼと化した!さらにラッシュしてくるボタにローキックを放つアビディ。が、バランスを崩してスリップダウンしてしまう。しかし、ここで事もあろうかロープ際で倒れているアビディにボタが顔面に右アッパーをブチ込みやがった!!アッチャーーーーー!!最悪だ。そのシーンが何度もオーロラビジョンで映し出され、その度に大ブーイングが飛び交う。ボタが一瞬にして大ヒールになった。アビディはコーナーまで動いて腰を下ろし、ドクターとレフェリーのチェックを受けている。そんなアビディに場内から大アビディコールが起こる!オレはでもあのボタの反則を見た時点でこの試合は終わったと思った。なぜならこれを許してしまったら以前の武蔵VSモンターニャ・シウバとか中迫剛VSボブ・サップの試合なんかどうなんねん?ってなってしまう。第一あの右アッパーはまともに入っとるからこのまま続けるのは危なすぎる。頭部への打撃ってほんまに危険やしねえ。以前ケンカで顔をケガした奴がいたんやけど、5日後ぐらいに死んじゃったなんてことがあったんよね。それだけ脳が揺れるってことは危険だってことだ。そりゃオレだって続きが見たいけど、公平を期すスポーツならあかんでしょ。プロレスならともかく。結果やはり悪質だということでボタの反則負けということになった。発表する時の角田レフェリーも苦い顔してたねえ。観客からも大ブーイングですわ。結局数秒で終わってしまったこの試合からボタの実力を判断することもできず、オレの中でも沸々と怒りが込み上げてきたね。ボタは四方に頭を下げて、リング外では観戦していたブリッグスと抱きあったりしながら引き返して行った。しかし信じられなかったのがあれだけブーイングをしていたファン達が花道のボタにタッチしに行っていたこと。オレはこの姿を見て「おまえらもっと怒れよ!恥ずかしくないんか!?」と情けなく思ったわ。

 ファイナルの第7試合は"野獣"ボブ・サップVSラスベガス大会覇者"空跳ぶ破壊兵器"レミー・ボンヤスキー。この顔合わせが決まった時、勿体ないことするなあって思ったね。ボンヤスキーは以前から好きだったけども、ココ最近でようやく頭角を現してきた。勢いもあるし今回のGPでは大暴れしてくれそうな予感がしてたんよね。それがいきなりサップが相手とは・・・。体格差もあるしなんぼなんでもまだ勝つのは難しいやろうなあって思ってたから、ココでボンヤスキーが負けたら実に勿体ないなあ、と。かりにボンヤスキーがサップに勝ったとしても、決勝トーナメントにサップが出ないことになり盛り上がりに欠けてしまう。だからオレの予想ではパンチの連打でサップのKO勝ちってことだった。ところでこのボンヤスキー元銀行員でファッションモデルという面白い経歴の持ち主。前日の記者会見でのサップでのやりとりも冴えていた。サップが「ハエ野郎がどんな吹っ飛び方をするのか楽しみだ!」と言ったところ「ハエがたかるのはウンコだよな」と逆にやりこめてしまったらしい。(笑) 舌戦であの口達者なサップとの前哨戦を制すとはたいしたもんである。選手入場前にはテレビと同じように選手と闘いの見所の紹介があるんやけど、サップのは「猫に小判!馬の耳に念仏!ボブ・サップにテクニック」なんて半分バカにしたような紹介やったのには笑ってしまった。(爆) いざ入場ではやっぱりサップの人気は絶大だった。『ツァラトゥストラはかく語りき』が鳴り響く中、いつものようにバッとマントを脱いでノッシノッシとリングに向かうサップ。鳥肌が立ったわ!遠目から見てもやっぱり規格外の体ですなあ〜。あんなんに突進されたら一溜りもないで。(笑) リング上で相対する二人。サップが今にも襲いかからんとばかりに構えている。もはやあのバラエティー番組で見られるようなお茶目な顔は全く無く、完全に野獣と化している顔だった。ゴングが鳴るとサップは一気にプレッシャーをかけてラッシュ!しかしボンヤスキーは臆することなくサップ目がけてロー、ミドル、ハイと打ち込んで行く!これには会場も大興奮!スピードでははるかに勝るボンヤスキーがうまくフットワークを使って距離をとりながらサップの攻撃をしのぐ。対するサップはやはりテクニックが無いためパンチがうまく当たらない。ボンヤスキーは押し込まれて危ない場面もあったもののガードを堅く保ちながらサップのスキをついて行く。どう見てもボンヤスキーがリードしている!そのうちサップが明らかにスタミナ切れ。パンチを振りかざすも体が全く付いていってない。肩で大きく息をする姿はヤバヤバだった。動きが鈍って当たらないんだからどうしようもなくなってきていたね。逆にボンヤスキーの蹴りは当たりやすくなってくるわで冷や汗ものだった。2R開始のゴングが鳴ってもサップは息が上がったままで相変わらず肩で息をしている。それでもラッシュをかけてくるところがサップの凄さ。それを耐えると右ストレートからハイキック。あっ、サップがミルコ戦の時のように泣きだしそうな表情に歪んだ!!あの怪物が一瞬背を向けかける。さらに左右の連打でついにサップがダウン!!会場はもう興奮の絶頂だった!!カウント8でなんとか立ち上がると野獣は焦ったようにボンヤスキーをコーナーに押し込んで行く!これでボンヤスキーがスリップダウン。しかし、ここであろうことか狂ったサップは上から一発の重いパンチを降り下ろしてしまった!!オイオイオイオイオイオイ!!!!!!セミに続いてメインもかい?!!!!!!!ボンヤスキーが這いつくばりながらも起き上がろうとしている。体が言うことをきかず立てないようだ。悔しさでマットを叩くボンヤスキー。この姿に多くの人達がボンヤスキーのファンになったんではないだろうか?あそこまで終始サップを追い込んでいたんやからそりゃあ悔しいやろうね。でもこれでグーーーンと株が上がったことは間違いない。逆にサップ神話は完全に崩壊したな・・・・。またしてもミルコ戦で見せたあの情けな〜い顔を曝してしまったんやから。当然サップは反則負け。しかし、ここで一つの疑問が。この時ボンヤスキーの回復の様子を見ようと少し時間をとったんよ。これっておかしいやんけ?!って思ったのはオレだけじゃ無かったと思う。だってさっきのボタが反則負けならサップかって迷わず反則負けにすべきやろうに。これはセミに続いてメインまでもがこういうけしからん事態になったということで、できるだけお客さんのことを考えて即答えを出さなかったのではないだろうか?でもプロレスならともかく、スポーツ性を唱えるK-1がこういうことをやってはいかんやろうって思ったね。そりゃあこんな腹立たしい結果は無い!願わくば試合の続きも見たかった。でもK-1が例外なことをやっちゃいかんのよ!角田レフェリーも憮然として悔しそうやったわ。でも一番の犠牲者は我々金を払って観に来たお客やからねえ・・・。オレの口から思わず出た言葉は「最悪や・・・・・・・。」だった。

 この後は今日の出場選手達がリング上に上がって写真を撮ったり客席にタオルを投げたりワイワイやってたけど、ヒラヒラ舞う紙吹雪も虚しいかぎりの大会でしたわ。ボブ・サップの反則負けが決まるやいなやド〜〜っと席を立つたくさんの人達が上から見えた。あれも一つの怒りの表現だったかもね。それでもK-1ファンってプロレスファンに比べたらおとなしいなあって思った。こんなんプロレス、特に新日本プロレスやったらもう暴動やで。プロレスでもメインとセミが反則負けなんてイマドキ聞いたことが無いわ。ブーイングはしてるし「金返せ〜!」って叫んでる人もいるにはいたけど、それでも妙に行儀良すぎやと思う。最初からそんなに期待してなかったんかもねえ?(苦笑) オレもしばらく呆然としながら座っていた・・・。

 かくして大阪ドームを後にしたオレはなんともスッキリしない気持ちのままチャリで職場へと向かったのだった・・・。

 「阪神優勝から世界柔道と続いた異様なまでの大阪景気、その大トリはK-1がしっかり締めさせてもらいます。大阪ドームに史上空前とも言われる、風が吹く!」なんてことがパンフの中に書いてあった。全然締まってへんやないか!!!!!!!なめとんのか!!!!!!!! もう二度と観に行かないとか言わないけども、そう思った人もいっぱいいると思うで。K-1ファンを見る限り一般層が多いから離れだしたら恐いで。その点プロレスファンはもっとコアやから格闘技ブームに押されてても根っこが強いけどね。今回実際にK-1を観て改めてプロレスの面白さや難しさも再認識できたわ。勿論K-1のもね。格闘技イベントの難しさってもんがわかったけど、選手がもっとプライドを持たんとあかんよ。

 それから、K-1の選手は入場テーマ曲がおもろなさすぎ!コロコロコロコロ替えるから全くその人のテーマ曲として定着しない。だからイントロが流れてきたらワーーーーッと盛り上がる感覚が全然無いんよね。例えば猪木とか桜庭なんかあのテーマ曲が流れてくるだけでも会場が興奮状態になる。あの感覚がK-1にはほとんど無いのがほんまに物足らなかった。選手達はもっとちゃんと考えた方がええで。

 今日イグナショフがベルナルドをKOしてくれてなかったら、あるいはボンヤスキーがサップからダウンを奪ってなかったら、ほんまに大ブーイングのまま終わっておったで。この二人の対決が今一番観てみたいカードやし、この二人が決勝で当たったらかなり盛り上がるやろうなあと思う。そういう意味では失望だけでなく、ちゃんと希望もあったのが救いだった。

 今回は6000円の席にしておいて正解やった。次はPRIDEを観に行きたい。そしてサップはもうK-1じゃなくてPRIDEに上がるべきやと思う。あるいは『WRESTLE-1』みたいなんじゃなくてちゃんとしたプロレスをやるべきだ。とりあえず新日本プロレスの10.13東京ドーム大会に出とったね。坂口憲二から渡された柔道衣を着て坂口征二に払い腰で投げ飛ばされておった。(笑)

 次K-1を生観戦するのはいつになることやら???

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